第8話起死回生の術
『叶斗、叶斗、起きなさい!』
『んあ?』
起きると、叶斗は、自分の家に居た。
『あれ、さっきまで、チェスの世界で、ブラックキングと戦ってたのに、何で家に居るんだ?』
『何言ってんの?それより、夏休みでもしっかり早く起きないと』
『うん』
叶斗は、やっぱりあれは夢だったんだと、思い、ホッとした。
そして、叶斗は、時間を確認した。
『もう9時かぁ。さて、昨日は友達と遊んだし、今日は、何をしようかな?まあ、とりあえず下に降りて、朝飯でも食うか』
叶斗は、1階に続く階段を降り、飯を済ませ、片付けてから2階に上がる。
『さてと、暇だし友達でも誘って出掛けようかな』
ぷるる ぷるる ガチャ
『あ、もしもし、』
『おう、叶斗。どうした?』
『暇だから、今から遊べるかな?って思って』
『あぁ、大丈夫だよ!どこ待ち合わせ?』
『あのさ、この前行った公園覚えてる?』
『あぁ。夏休みの最初の方にバスケと水風船やりに行った所だろ?』
『あぁ、そこそこ。じゃあそこ待ち合わせでいい?』
『あぁ、いいぞ』
『それじゃあ、大体10時30位に来てね!』
『あぁ、分かった』
『じゃあ切るよ』
プツン
『さて、大体あの公園までは、10分ぐらいで行けるからな。そして今は9時30位だし、それまでゲームでもしてるか。今日は、モンスターハントでもやろうかな。モンスターを捕まえて、育成して、強いモンスターに立ち向かうゲーム、好きだし』
叶斗は、時間まで、ゲームをする事にした。
『ふーん、今日は、限定イベントの配信日か。ちょっとやってみようかな。それじゃあまず、このイベントの説明を読んでと。えっとまず、このゲームは、剣で切りつけられ、主人公の足が、動かない状態から始まります。そして、それを回復する為に、復活の呪文が、書いてある紙を探し、唱える。そして、復活の呪文唱えてから、ボスキャラである、ブラックキングを、倒しに行くと。ふーん、なんか面白そうじゃん。それじゃあ早速、限定イベントを開始するボタンを押すと。おお、こんな主人公の足が、動かない状態から始まるゲーム何て、やった事ないから楽しみだな。それじゃあまず、復活の呪文を、探すんだっけ?それじゃあ、地図を見てから行くか。えっと、地図は、あった!うーん、どこら辺を探索しようかな?何か、このチェス会館って所気になるし、地図で見た感じ、今いる所の目の前じゃん。とりあえず、そこ向かうか』
叶斗は、地面を這いつくばって、そこまで移動した。すると、入口に何かが落ちていた。近づいて見てみると、紙が落ちていたのでもしかしたらと思い、それを拾った。すると、そこには、文字が書いてあった。これを読めばいいのかなと思い、叶斗は、その文字を読んだ。
『ポーン術式発動!プロモーション!と。これでいいのかな』
すると、主人公の体に、無数の白い物が張り付いてきた。そして、それが解けると、
『足が、修復されてる。よし、これでブラックキングを倒しに行けば良いんだな。さて、ブラックキングは何処にいるのかな?地図に居場所が乗っていればいいんだが』
そして、地図を開くと、1箇所、今までは、無かった黒い点が着いていた。
『何だ、この点は、もしかして、ボスの居場所が記されているのか?まあ、とりあえず何か手掛かりがあるかも知れないから行って見るか』
その場所に、行ってみると、
『何だとありゃ、何かここだけレンガの造りになっていて、ゲートらしきものが見える。ちょっと入って見ようかな。』
この中に入ってみると、
『何か、つたとかが多くて、ジャングル見たいだな。さて、地図上では、この黒い点が刺しているのはこの中なのだが、どこにいるんだろう?まあとりあえず、1通り見て回ろうか。ガザ、ん?何か光ってる物が落ちてるぞ?拾って見るか』
『叶斗は、黄金の剣を手に入れた。
『何だこれ?これでブラックキングと戦うのか?まあ、何にせよ、武器を手に入れられたから正解だったのかもね。とりあえずこれ落ちてたし、もう何も無いかも知れないけど、とりあえず、ここら辺を、1週しとくか。』
そして、1週し終わり、帰ろうとすると、何処かからか、声が聞こえてきた。
『もう帰るのかい?それは寂しいねぇ。僕と遊ぼうよ』
『もしかしてお前、ブラックキングか?』
『ご名答。よく分かったね』
『それで、何して遊ぶつもりなんだ?』
『それは勿論分かっているだろう?殺し合い《デスゲーム》だよ』
『ふーん分かった。いいよ。ブラックキングを倒さないと、このゲーム、終わらないし』
『おぉ、楽しみだなお前がどこまで反応出来るか。それじゃあ、早速、攻撃仕掛けさせて貰うよぉ』
と、言われた瞬間、攻撃が後ろから飛んできた。それを叶斗は、慣れた手付きでかわすと、今度は、相手が、反動で、少しの間動けなくなっている間に、倒してしまった。
『なん.だ.と.この.俺が負ける.何て…バタン』
『ふう、倒したか。このイベントのボスは、雑魚かったな』
と言い残してからゲームをログアウトした。
『えっと、今何時かな?…え、もう10時15分かよ。やべえ、早く行かないと』
と、時間を忘れてゲームをやっていたので、時間がギリギリになってしまった。なので、焦って準備をして、待ち合わせ場所に向かった。
『ふう、ギリギリ間に合ったか』
『よう、久しぶり』
『おう』
『で、今日は、何をするんだ?』
『うーん、今日はね、ゲームショップとか行こうかなって思てんだよな』
『ふーん、そうなんだ。それじゃあ、行こうか』
そして、ゲームショップにつき、色々欲しかったゲームが沢山あったので、購入し、店を出た。
『で、次どこ行くの?』
『うーん、次は、家来てゲームでもするか?』
『あぁ、いいねそれ』
『それじゃあ、今から親に許可取る』
プルル プルル ガチャ
『あ、お母さん、今から、家に友達呼んでいい?』
『いいよ』
『分かった』
ガチャ
『良いって』
『おっけー。それじゃあお前ん家向かおう
か』
そして、家について、
『とりあえず、今日買ったゲームでもやろうぜ。』
『あぁ、いいよ』
そして、家でゲームをしていたら、もう夕方になっていた。
『あれ、もう5時か、もうそろそろ帰るは』
『おう』
ドタドタと、1階に続く階段を降り、玄関まで送った。
『じゃあな』
『うん、またな』
友達も帰り、何もすることの無くなった叶斗は、ひと眠りしようと、自分の部屋に戻り、眠りについた。
すると、真っ暗な空間に、文字が出てきた。なので、叶斗は、それに頭の中で、答えていった。
『君は復活してチェスの世界で
ブラックキングと戦いたいか?』
『はい』
『それなら、復活の呪文を言え』
『ポーン術式発動!プロモーション!』
『よし、復活を許可しよう』
と、書かれた瞬間、身体が浮き上がり、少しずつ、身体が消えて行き、気付いたら、真っ暗闇の世界にいた。
『あれ、ここ、チェスの世界に行く時に通った場所だ』
『あぁ、そうだ。今からお前をチェスの世界に復活させる』
『誰だ?』
『さっき、頭の中でお前が、会話していた人だよ』
『じゃあ、何のために俺を助けようとしてくれてるんだ?』
『それはだね、僕もあのブラックキングに恨みがあるからだよ』
『そうか』
『そうだ。だから、僕も応戦してやるから、頑張って、この長い夢を、終わらせてくれ』
『おう、分かった』
『それじゃあ、そろそろチェスの世界のブラックキングと戦っていた所に着くからね』
『おう』
『か.な.と.か.な.と』
『んあ?』
『やっと起きましたね?叶斗さん』
『あれ、ホワイトクイーン?』
『そうですよ。もう、叶斗さんは、刀できられて死にかけていたんですよ。』
『そうか。ごめん』
『ほんと、そうですよ!心配したんですからね』
『あれ、そこに居るおじさんは?』
『ここにいるおじさんはですね、キングと言って、叶斗の事を助けてくれたり、ブラックキングを、一振で、気絶まで追い込ませてしまった人何ですよ。で、この人曰く、ブラックキングの事だから、まだ何か策があるかも知れ無いからと、言っていました。』
叶斗は、もしかして、現実?らしき世界で、頭の中に喋り掛けて来た人かな?と、思いながら、
『そうなのか?キング、ありがとな』
と、お礼を言った。
『さて、ブラックキングを気絶状態まで追い込んでくれた訳だし、トドメを刺すか』
『はい』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます