第6話世界のピンチ

叶斗達は、城攻略も終わり、帰ろうとしたら、急に地面がガタガタッとゆれ、バキバキッと割れ、崩れてしまった。

『まじでやばい、どうしよう、これじゃ、俺ら、落ちて、死んじまうよ!』

と、叶斗は、死を悟った。そして、走馬灯のように、今までの出来事が蘇り、涙した。すると、またまた、脳に誰かが直接話しかけてきた。

『今、世界が崩壊しているよね?何でだと思うー?』

『知るか!』

と、ちょっとキレ気味に返答した。すると、

『そっか、じゃあなんでそうなったか教えてあげる。まず、世界が崩壊した理由はねぇ、お前が過去に戻ったのにあるんだよぉ。なぜならー、お前は、未来から来たんだよねぇ?てことは、未来には、お前の存在が消えてしまっている。だから、矛盾が生じて、この世界が崩壊しているんだよねぇ。分かったかなぁ?』

『あぁ、何となくは』

『ふーん、じゃあ、この世界の崩壊を止める方法を、教えてあげるぅ。えっとね、どこかに、ボタンがあるから、それを押すと、お前は、元の世界に戻り、崩壊を防げるよぉ』

『分かった。』

『ふーん。じゃあ、いつもの如く消えるねぇ。バイバイ』

と、頭の中からスーッと声が消えてった。

『でもなあ、この状況であの人の言っていたボタン探しは難しいだろうな』

と言う風にブツブツ言っていると、とうとう、叶斗の足元にまで亀裂がはいり、落っこちてしまった。

『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

すると、急に、ドラゴンが飛んできて、背中の上に乗せ助けてくれた。

『ありがとう。ドラゴン』

『いや、大丈夫だ。でさ、お前、ボタンを探すために、色んなところを探索したいんだよな。手伝ってやろう』

『ありがとう』

ドラゴンが探索を手伝ってくれる事になった。

そして、色々なところを探索していると、遠くの方に黒いレンガ見たいなのが積み上げられている物が、浮いているように見えた。

『なぁドラゴン、あっちの方に黒いレンガみたいなのが見えないか?』

『あぁ、それがどうした?』

『そこまで行きたいんだが連れて行ってくれないか。』

『ああ、いいだろう』

そして、1時間くらいかけて、向かうと、黒いレンガが積まれ、ゲートのようにになっていた。そして、そのレンガの間が、すごく歪んでいた。

『じゃあ、そこに入ろうか』

と、叶斗が言い、中に入ると、急に、目の前が真っ白になり、目を覚ますと、そこは、黒いレンガが敷きつめられている世界だった。

『ここはどこだ?まあ、そんなことはどうでもいい。何かここらにボタンの手がかりがあるかもしれねえから奥まで行ってみるか』

『ああ、いいだろう』

そして、奥まで向かって見ると、薄らと人の影が見えてきた。

『あそこにいる人誰だろう?近付いていってみるか』

『いいだろう』

そして叶斗は、人影のところまで近付いていって見た。すると、変な笑い声とともにこんな声が聞こえて来た。

『ふふふ、あなた、だぁれ?』

と、そして、この言葉を聞いて、すぐ、後ろの方から、黒いものが動いた。何だと思って黒い物が動いた先をじっと見つめていると、

『フッ、無駄無駄ー、君の目じゃあ、それを捉えられない』

と聞こえてきた。

そして、次に、

『さあ、そろそろ、名と、ここに来た理由を話してもらおう』

と、言ってきた。

そして、叶斗は、仕方ないと思い、話す事にした。

『俺の名は、叶斗、そして、ここに来た理由なんだが、今、俺が転生された、チェスの世界が、崩壊しているんだ。そして、その崩壊を止めるには、ボタンを探し、押さなければならないと言われた。そして、探していたら、ゲートがあって、怪しいと思い、そのゲートをくぐり抜けたら、ここに繋がっていたと言う感じだ』

『ふーん、用は、その世界の崩壊を止めるボタンが欲しくて探し回っていたら、偶然ここに来たと。じゃあ、君を排除しなきゃダメだね。残念』

と、言われた瞬間、後ろに気配を感じ、横に避けた。すると、白い影みたいのが、横を通過していった。

『やば、めっちゃ早い。今まで会った敵の何十倍も強ええ。だが、もしかしたらホワイトクイーンで対処出来るかもしれねえな。ホワイトクイーン、この敵を倒してくれ。』

『はい』

すると、ホワイトクイーンは、見えないであろう敵に、的確に、攻撃して行った。

『やばいなぁ、向こうには、僕の姿、見えていないはずなのに。何故、こんなにも的確に攻撃が出来るんだ!』

と、敵は、疑問を抱えながら、倒されてしまった。

そして、倒した敵を見ようと近づいて行くと、急に死体が光り出した。そして、それは、宙に浮き上がり、体がバラバラになって行き、目の前で、身体が生成された。そして、その、目の前で生成された人は、

『ここは、何処?あなたはだーれ?』

と言い始めた。そして、叶斗は、

『ここが何処かは、俺にも分からん。てかお前誰?』

『僕?僕は、ナイトって言うんだ。あっ、思い出した。そう言えば、誰か知らない人に話しかけられて、そして、話し掛けられた瞬間に気絶しちゃったんだ。そして、気付いたら、なんかここで、君、叶斗とホワイトクイーンと戦ったんだっけ?』

『え、じゃあさっき俺を排除しなきゃだねって言って、攻撃を仕掛けてきて、倒したと思ったら、いきなり宙に浮き上がって、体がバラバラになったのって、お前?』

『うんそうだよ。その時はごめんね?何かその時、身体の自由が聞かなくてさ。身体が勝手に攻撃しちゃったって感じ。誰かに操られたみたいに。』

『あぁ、別に大丈夫だ』

『よかった。じゃあ、お詫びと言ってはなんだけど、この先にある、世界の崩壊を止めるボタンが欲しいんだよね?それ探すの、僕も手伝ってあげるよ』

『まじで!じゃあ、宜しく頼む。』

そして、ナイトが仲間が、仲間に入った。

それから、少し奥まで、進むと、奥から、大量のポーンが攻めてきた。

『やば、ポーンが、1,2,3,4,5,6,7,8、8体も攻めて来てる。まあでも仕方ない。こいつらを倒さないと先に進め無いし。でも、どう倒すか?』

『ここは、僕に任せてよ。本当に困っている時に役に立たないと着いてきた意味ないし』『じゃあ、私もお供します。』

『そうか。じゃあ、ナイト、ホワイトクイーン、宜しくな!』

『うん』 『はい』

そして、ナイトとホワイトクイーンは、2人でどんどん、ポーンを斬り裂いて言った。

『うわ、すごいな。こんな、早く倒せる何て。これならボス戦もすぐ終わりそうだな。さて、ずっとここにいても仕方ないし、どんどん先に進もうか。』

と、先に進もうとした、その時、急に、視界が真っ白になって周りが見えなくなってしまった。そして、叶斗達は何だと思いながら、視界が元に戻るのを待っていると、急に、

『おい、君たち、大丈夫か?』

という声が、聞こえた。そして、その声が聞こえて、少したって、視界がだんだん戻ってきた。そして、周りを見渡すと、そこにはさっきホワイトクイーンと、ナイト戦ったポーン軍団がいた。

『あ、起きた。おい、大丈夫か?』

『ああ、大丈夫だ』

『本当か?良かった。それじゃあ、何があったか、話して貰えるか?』

『ああ、まず、僕達は、別の世界?から来た。そして、その世界が、今、崩壊しているんだ。そして、それを救うためにその崩壊を止めるボタンを探していた。そしたら、この世界に飛ばされて、そして、操られた敵と戦い仲間にし、今度は、お前ら、ポーン軍団が、襲いかかって来たから倒した。そしたら、急に世界が真っ白になり、今に至るって感じだ』

『おう、そうか、それはすまなかった。もしかしたら私達も操られていたのかも知れない。よし、決めた。お詫びも兼ねて、君たちの護衛をしてやろう。いいよな』

『はい!』

『よし』

『まじで?それじゃあポーン軍団、俺たちの護衛、宜しくな』

『はい、よろしくお願いします!』

ポーン軍団が、護衛してくれる事になった。

そして、進んで行くと、目の前に、炎が現れた。

『何だこれ?あれ、何かこの炎の横に書いてあるぞ?えっと、入れって書いてあるな。えっ!て事はこの炎の中に入れってこと。まあ、仕方ないか。勇気を出して入って見るか。他、行ける場所無いし』

と言う事で、炎の中に、入る事になった。

『あっちぃなぁ、て、何で体、燃えねぇんだ?おかしいだろ、絶対。てか、暑くて、クラクラして来たし、意識が、朦朧と…』

叶斗は、その場でバタンっと倒れてしまった。

そして、目を覚ますと、そこは、明らかに、さっきといた場所が違うし、目の前には、誰か、人がいた。

『こ.こ.は、は、そういえば、さっき、炎の中で倒れて。て、ここどこだよ。周りに、ホワイトクイーン達も倒れてるし』

『やぁ、いらっしゃい。意外とここまで来るの、早かったねぇ?まあ、ホワイトクイーンみたいな、強い奴が居たから来れたんだと思うけど。』

と、言うふうに、目の前の人が、聞き覚えのある声で、言っていた。

『あっ、ちなみに言っておくと、お前らが倒れてしまった理由はねぇ、あの炎の中に、睡眠薬を混ぜたからなんだよねぇ』

『何してくれてるんだ!てか、お前は誰だ!』

『ふーん、酷いなぁ、お前の脳内に、しょっちゅう、話しかけて居たのに』

『あの、声、お前だったのか。じゃあ、俺を、チェスの世界に連れて来たり、あの、過去に戻るアクセサリーを、くれたのも、お前なのか?』

『うん、そうだよぉ』

『お前、そのアクセサリーが危ないって、知ってたんだよな?じゃあ、なぜ、そんなものを僕に渡して来たんだ?そして、お前が僕の脳内に話しかけて来ていたというのは分かったが、名前はまだ聞いていないんだよな。』

『あぁ、そういえば、名前を秘密にしていたんだっけ?悪い悪い。僕の名前は、ブラックキングだ。そして、危ないと分かっててあのアクセサリーを、渡した理由は勿論、チェスの世界を、崩壊させたかったからだよぉ。今、お前は何故だ、と思ったよなぁ。ついでに、理由も教えて置いてやるよ。お前は、チェス会館にいた、キングを倒したよな?』

『あぁ』

『そして、あのキングを倒したあと、眠らされて、キングの過去を見たよな。そして、キングが、城を撃ち落とされ、相当、怨んでいたというのも知っているよな。そして、そのキングは、怨みながら、死んでしまったことによって、天界に行けなくなってしまった。だから、魂だけが、地上の世界に残ってしまった。だから、僕が、あのキングに取り付き、怨みから解放されれば、天界に行けるから、怨みから解放させ、気持ちよく、天界に逝かせてあげられる様に、城を撃ち落とした奴がいる、チェスの世界を崩壊させた』

『ふーん、まあ理由は何となく理解出来た。それじゃあ、一つ、ブラックキング、お前に聞こう。この崩壊を止めるためのボタンはどこにあるんだ?』

『それはねぇ、僕を倒せばわかるよぉ』

『そうか、じゃあ、お前を倒せば、ゲットできるって言うことか』

叶斗達は、黄金の剣を構え、戦闘体勢に入った。

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