第4話夢のまた夢

『叶斗 朝だよ。早く起きないと学校遅刻しちゃうよ!』

 という何と言うか、お母さんの様な声が聞こえてきた。なので、やっぱりあれは夢だったのかと思い、少しほっとした気分になり、胸をなで下ろした。

『うん』

 と叶斗は返事をし、微笑みながら家の1階に続く階段を、降りた。

 そして、時間を確認すると、8時だったので『やべ、早くしないと。そこのパン食いながらいくから』

 と言い、パンを1枚とり、咥えながら

『いってきまーす』

 と言い、家を出て行った。そして、15分くらい掛けて、学校へ行き、席について、1時間目の準備をし、ホームルームが始まるまで、友達と会話をしていた。

『なあ、明後日から夏休みだよな。お前はなんか予定あるか。予定空いてたら他にもいろいろ誘って遊びに行かね?』

『あぁ、いいな。じゃあ、どこいくか?』

『うーん、ゲーセンとかどう?久しぶりにUFOキャッチャーやりたいし』

『いいな。じゃあ、行くかゲーセン。あー後ついでに時間余るだろうから公園で、ちょっと運動しようぜ』

『おう、じゃあ、日程どうする?』

『うーん、とりあえず、夏休み始まってから2日後くらいの7月27日でいいんじゃない?時間は後で連絡ってことで』

 とまぁ、こんな感じに話を進めていると、ホームルームが始まる時間帯になっていた。そして、先生が入っきて、

『では、今日のホームルームを始める。まず、明日の終業式だが、教室で行うことになったから、今のうちに報告しておく。さて、きょうの1時間目は国語だ。しっかりと準備して置くように』と言いわれ、いつもどうりの一日が始まったと思い、チェスの世界のことを、完全に、 夢だと、 思い込んでいた。

『さぁてどうするかなーとりあえず暇だし寝てるか』

 そして、眠りにつくと、また、奇妙な夢を見た。今度は、

『カナト、カナト、カナト、早く、戻ってきて』

 と、暗い中で、聞こえてきた。そして、目を覚ますと、もう授業の始まる時間になっていた。『これから1時間目の授業を始める。』

『起立 気をつけ 礼 お願いします』

『さて、今日の国語の時間は、古文をやろうと思う』

 というふうに、授業が進み、1時間目が終わったそして、2時間目、3時間目と順調に進んでいき、もう放課後、そして、

『そろそろ部活に行こうかな。この学校のゲーム研究会という部活が面白いんだよな。』

 そして、ゲーム研究会がある、3階の部室に急いだ。

『やっと着いた。今日はどんなゲームをするのか楽しみだなぁ。』と思いながら、ドアをガチャリとあける。そして、

『やあー』

『こんにちは』

『今日はなにをするんだ?』

『今日はチェスをやろうと思てるんだ。叶斗』

『おー、そうか』

 といって、2人で、オンラインチェスをやる事になった。

 2人は、集中して、やりはじめた。

 そして、『チェックメイト』3回ほど、勝負をし、勝利を収めることが出来た。

 勝負が終わった後、

『じゃあ、そろそろ帰ろうか』

『あー、そうだな叶斗』

 と、言い、帰る準備をし、2人で帰った。帰り道に、

『なあ、夏休み中、部活はどうするんだ?』

『とりあえず、ありという事でいいんじゃないか?叶斗』

『あぁ。じゃあ、アリなんだな?』

『うん。じゃあ、空いてる日あったら連絡してくれ。叶斗。』

『あぁ。分かった』

 そして、家に着いた。

『ただいま』

 と言い、今日は少し疲れたので、部屋で、ゆっくりと、漫画を読んだり、ゲームをしたりしていた。そして、ゲームをやっている内に、いつの間にか、寝ていた。そして、起きると、

『あ、もう18時じゃん。そろそろ飯食わねーと。じゃあ、下降りるか』

 てな感じで、下に降りて行き、リビングに行った。すると、

『ご飯はまだだから、先にお風呂に入ってきなさい。』

 と言われたので、叶斗は、

『うん』

 と返事をして、お風呂に入って、湯舟に使った。そして、叶斗は、考え事をしていた。

『昨日のチェスの世界の夢、何だったんだろう?何か、分かんないけど、夢って感じじゃなかったんだよな。今日、また、同じの見るかな?』そして、何十分か入った後、風呂から出て、リビングに向った。そして、夕飯を食べた。

『いただきます。今日のご飯は、カレーか』

『うん。』

『そう言えばさ、今日の学校どうだった?』

『うんまあ、楽しかったよ。そうだ。夏休み中の7月27日に遊ぶ事になったから』

『ふーんそうなんだ』

 そして、夕飯を食べ終わると、食器を洗い、部屋に戻った。そして、寝る準備をして、眠りについた。

 そして、次の日の朝、

『朝だよ?おきなさい!』

 と言う声が聞こえてきた。

 そして、おきると、昨日よりも、時間に余裕があったので、ゆっくりと階段を降りて、飯を食ってから、時間まで、ゆったりと過していた。

 そして、7時45分頃、

『そろそろ行こうかな』と、玄関まで移動し、

『行ってきます』と言って、外に出た。今日も暑いなー、と思いながら歩いた。

 そして、今回は結構早く学校に着く事が出来た。そして、校門をくぐり、昇降口で、上履きを履き、階段をダッダッダとあがって、教室にはいると、まだ、誰も来ていなかった。

『ちぇ、まだ誰も来てねぇのか。まあ、暇でも潰してるか』

 ぼーっと遠くを見て、ゆっくりしていると、

『あれ、なんか眠くなってき…た… ZZZZ』

 と、急に、眠気が襲ってきて、眠りについてしまった。そして、今度は、こんな夢をみた。

『叶斗、叶斗、叶斗』

 今度は、はっきりきこえる

『叶斗、叶斗、叶斗』

 と、6回聞いたら、叶斗が夢だと思っているチェスの世界に飛ばされていた。そして、ホワイトクイーンもそこにいる。

 そして、ホワイトクイーンはこういった。

『あ、叶斗、やっと起きたんですね。さっき声掛けていたんですよ。』

『じゃあ、夢の中で途中、聞こえてたのって』

『多分、私の声が聞こえてたんじゃないですか?』

『多分そうなんだろうな』

 そして、叶斗は、チェスの世界は、やっぱり夢じゃないのか?何回も同じ夢で、それも、この前みた内容の続きとか、確率的に低すぎるし。まあ、城の攻略の話を出したらどうか分かるかな。という事で、

『なあ、ホワイトクイーン、昨日、城の攻略の話したの覚えてるか?』

『はい』

『じゃあ、攻略は、今日のいつ行くか決めようぜ?』

『はい、いいですよ』

『じゃあ、いつ行きたい?』

『まあ、いつでも大丈夫ですけど。少し準備してから行ってもいいんじゃないですか。なので、結構遅めに設定したらいいんじゃないですか?』

『うーん、そうだな、まあそうしよう。じゃあ、今は大体10時くらいだから、3時とかどう?』

『いいんじゃないですか。』

『じゃあ、決まりでいいな。じゃ、とりあえず飯食うか』

『はい』

『じゃあ、昨日行ったところで食うか?』

『そうですね』

 そして、外に出て、商店街の、店まで、向かった。そして、お店に着いた。そして、中に入って、

『じゃあ、今日は何食べる?』

『昨日食べたのと同じやつでいいんじゃないですか?』

『そうだな、じゃあ、注文お願いします』

 と、昨日ど同様に注文をし、食事を済ませた後、宿に戻った。

 城の攻略をどのように進めるか、作戦会議を開いた。

『まず、ホワイトクイーン、城の構造は分かるか?』

『まあ、なんとなくは、』

『じゃあ、どこら辺に強い敵がいるか、わかるか?』

『まあ』

『じゃあ、城の構造ってどうなってるんだ?』

『はい、入口を入ると、黒いカーペットが引いてあり、正面に、フェイクの階段があります。確か、その階段まで行くと、サイレンが鳴り、敵が一斉に襲ってくるようです。そして、本物の階段は、右奥にあります。ただし、そこの近くには、強い敵がいるので警戒して下さい。そして、2階からは私も分からないのですみません。それと、1階の敵に関してですが、まず、入口に入ると、目の前にいると思います。なので、そこと、階段付近にいる敵に警戒して頂ければ1階は大丈夫だとおもいます。』

『うん分かった。とりあえず、入口にいる敵を何とかしたいな。視界を奪えれば良いんだが。とりあえず、色々分かった。ありがとう』

『はい』

 こんな感じに話を進めていき、時刻は1時

『作戦会議終わったし、どこか行こう?暇だし』

『じゃあ、チェス会館なんてどうですか?』

『何そこ?』

『チェスの強者が沢山いるところです。なのでそこで、聞き込みをしてみればいいんじゃないですか?』

『そうか、2階や、ボスについての情報も欲しいし、分かった』

 そして、チェス会館に向かうこととなった。

 そして、ルートを、教えてもらいながら歩くこと、1時間、

『ようやく着いたか。結構、遠かったな。だが、ここで、少し、情報が、掴めれば、いいんだが。それじゃあ、中に、入ろうか』

『はい』

 そして、中に入ると、目の前にカウンターがあり、その横には階段、そして、階段の隣に結構奥まで続きそうな、通路があった。

『へー、中はこうなってるんだ。なんかあの階段の隣にある通路、怪しいな。で、ホワイトクイーン、ここから、どうすればいいんだ?』

『とりあえず、その、カウンターまで、行き、カウンターにいる人に話しかけて下さい。』

 そして、言われた通り、とことこと、カウンターまで、歩いて行き、話しかけた。

『あの、』

『何の用ですか』

『この、チェス開館?て言う場所に来るの、初めて何ですが、何か、入るのに、必要な事ってありますか?』

『はい。ここに入るには、会員登録が必要になります。まずは、この書類に、名前を書き、その後に、利用規約などの詳細があるので、お読み下さい』

 と言うふうに会員登録が、必要だったので、言われた通りに書いて、利用規約を読んだ。

『出来ました』

『それじゃあ、これで、会員登録は、終わりになります』

『はい。ありがとうございました。』

『てことでホワイトクイーン、会員登録終わったし、色々、探索しようぜ』

『はい、でも、聞き込みも忘れないでくださいね?』

『分かってるよ。それじゃあ、まずは、階段の隣の通路に行ってみようか』

『はい』

 そして、奥まで進んで行くと、分かれ道があり、片方には、赤い扉が、もう片方には、結構深そうな穴があった。叶斗は、赤い扉の方へいった。扉をキーッと開けると、中には、王冠と、なんだかよく分からない人形、そして、錆びた鉄骨や、本棚、本棚には、黄ばんだ本があった。

『何だろう、この場所?とりあえず、奥に進むか』

 と言い、進んでいくと、後ろから、変な声が聞こえた。

『カナト ウツツ モドレ』

 と。

『何だったんだろう?まあいいか。少し探索してみようか。なにかみつかるかもだし』

 ということで、ホワイトクイーンと、協力して、探索をする事になった。

 まず、叶斗は、王冠を手に取った。

『何だこの王冠、ちょっと錆び付いてて、濡れてんぞ』

 そして、気持ち悪いと思い、王冠を、元あった場所に置いた。

 その次に、黄ばんだ本が、気になったので、手に取り、内容が気になったので、本を開くと、

『ゲホッゲホッ。』

 埃がすごく、咳き込んでしまった。数分経つと、だいぶ、落ち着いて来たので、なにか情報がないか、読んでみた。すると、

『何だこれ、この地図、この場所に似てるぞ。それに、この地図には、錆びた鉄骨の所に、階段が描いてある。じゃあ、とりあえず、鉄骨の所に、行ってみようか。』

 そして、鉄骨の所まで移動すると、床に、少し、穴が空いていた。なので、その穴から、覗いて見ると、底には、なんだか、鉄格子で、できた部屋があり、その周辺には、たくさんの、人形が落ちていた。

『何だこの部屋、気持ち悪いな、本当は行きたくないけど、何かこの部屋のヒントがあるかもだし、行く方法を探すか。まず、この本に載ってないか、見てみよう。』

 そして、さっき叶斗がみていた本の、地図が載っていたページを開くと、そこには、地図ではなく、なんか暗号らしきものが、書いてあった。

『白 女王 王冠 磨く キング 被せる』

『何だろうこれ?まあ、これの書いてある通りやってみるか。ホワイトクイーンこの王冠磨いてくれない?』

『はい。わかりました』

 そして、ゴシゴシと磨いていくと、みるみるうちに、綺麗になっていき、黄金の色が、キラキラと、輝いていた。

『だいぶ綺麗になったな』

『はい』

『それじゃあ、この王冠を、キングに被せろって書いてあったけど、どこにいるんだろう』

 と言っていたら、後ろから、剣のようなものが、飛んできた。叶斗は、びっくりして、避けた後、後ろを振り返っても、誰もいなかった。そして、今度は、上から、髭の生えたおじさんが、落ちてきて、金色に輝いた剣で、攻撃してきた。叶斗は、なんだよこれ、と思いながら、落ちてきた剣を拾い、応戦した。

 でも、意外と、金色の剣と、そのおじさんが強く、攻撃を仕掛けでも、かわされ、カウンターを決められたり、当たったとしても、固くて、攻撃が、入らなかった。

 叶斗は、『なんだよこのおじさん、やけに硬いし、攻撃を仕掛けても仕掛けてもかわす。攻撃の当てようがないじゃないか。』

 といい、そして、諦めたような感じで、叶斗は、剣をおろした。すると、顎を目掛けて剣を、突き出してきた。そして、もう、終わりかなと思っていると、後ろから、さっき聞こえてきた、声が聞こえてきた。

『カナト ウツツ モドレ イッタノニ モドッテ クレナイ チョット カナシイ デモ カナト ピンチ ダカラ タスケル』

 と聞こえた瞬間、気を失ってしまった。

 そして、目を覚ますと、おじさんは、居なくなっていた。叶斗は、なんだったんだろうと思った。

 そして、気を失っている間に何があったんだろうと思った。そして、隣には、知らない人がいた。叶斗は、

『誰だお前』

『サッキノ コエノヒト ダヨ 』

『ソレト サッキ カラダ ニ ノリウツサセテ モラッタ ヨ』

『マジで?だからその時の記憶が無いのか。ん?待て、じゃあ、こいつはお前が倒したのか』

『ウン ソウダヨ』

『どうやって倒したんだ?』

『ウントネ マズ アイテノ コウゲキ ヲ ヨケテ カラ ウシロ カラ クビ メガケテ カタナ オロシタ』

『そうか、あと、そうだ。名前をまだ知らなかったな。お前の名前は?』

『ボクハ ルーク 』

『そうか、分かった』

『後、おれも名乗んなきゃだよな』

『俺は、叶斗、良かったら、これから城を攻略しようと思ってるんだが、俺の仲間にならないか?』

『ウン ワカッタ』

 こうして、ルークは叶斗の仲間となった。

 そして、ルークが、さっきおじさんを、倒したところに、人形が、落ちていた。

『もしかして、さっき攻撃仕掛けてきたやつ、キングだったのか?それに、さっきなかったのに、さっきのやつを倒したら出てきたってことはなにか関係があるのかも。もしかしたら、この人形に王冠を被せたら何かわかったりして。それじゃあ、被せてみるか』

 そして叶斗は、人形に王冠を被せた。すると、急に地面が崩れて、階段ができた。

『何だよ、これ』

 下に降りてみると、そこには、赤い椅子があった。そして、その椅子に近付いて行くと、後ろからガシャン、というきこえて振り返ると、入り口が塞がれていた。そして、入り口が塞がれたのに気付いた瞬間、部屋中が紫色に包まれ、気付いたら眠っていた。そして、眠っている途中に、こんな夢を見た。その夢は、お城があり、その中に入ると、そこには、さっき戦ったキングがその城の寝室で寝ていた。そして、キングが寝ている間に城が撃ち落とされるという夢を見た。そして、目を覚ますと、そこには、さっきのキングらしき人がいた。そして、そのキングらしき人は、

『さっきは、私を倒してくれてありがとう。お前が倒さなかったら私はどうなっていたか。そして、多分お前はなぜ攻撃したのだろうかと思っているだろう。そしてその理由はさっきお前に見せた夢の通り、城が撃ち落とされ、むしゃくしゃした。そうしたら、何故か知らんが、別の世界に飛ばされ、むしゃくしゃするか?ならば私が解消させてやろうと言われ、その瞬間に操られたみたいに体が勝手に動いてしまったみたいな感じだ。後、助けてくれたお礼に、この椅子の下に、プレゼントを用意した。ぜひ、役立ててくれ』

 と言って、消えていった。

 そして、その人が言っていた通り、椅子の下を確認すると、そこには、宝箱が置いてあった。

『中には何が入ってるんだろう?開けて見るか』

 ガチャと開けると、中には綺麗な王冠が入っていた。そして、その王冠を手に取ると、チクッと何かが刺さったような痛みを感じた。

 そして、何だろうと思ったが、まぁ良いかと思い、その場をあとにした。そして、チェス会館のロビーに戻り、ホワイトクイーンに言われた通り、聞き込みを開始した。

 そして、聞き込みが終わり、チェス会館をあとにして、宿に戻った。

『やっと聞き込みが終わった。さて、城の攻略に行く前に、少し眠いから寝ていいか?』

『はい』

『それじゃあ、おやすみ』

 そして、叶斗は、眠りについた。

 そして、叶斗は、今日攻略に行くはずの、城の前に、ルークとホワイトクイーンの2人でいて、今から攻略に行く夢を見た。そして、城の中に入った。

 1層目~7層目まであり、結構攻略が難しそうな感じがした。まあ、今見た夢が、正夢になるかは知らないが。

 そして、7階まで行くと、ボスが後ろから、現れた。ボスに応戦しようと試みるも、剣で、身動きが取れないようにされ、ピンチになった所で目が覚めた。

『起きましたか、叶斗さん。』

『あぁ』

『ソレ ジャア シロ コウリャク イコウ カ』

 ということで、城の攻略に行こうと玄関までいくと、

『あれ、また眠気が』

 と、眠気を感じ、クラっと来た瞬間、ばたりと倒れてしまった。そして、

『叶斗、叶斗、もうすぐホームルームが始まるよ』

 と言う声が、聞こえてきた。そして、叶斗は、元の世界と思われるところで目を覚ました。

『あれ、もう8じ25分?せっかく早く学校来たのに』

『うん 。てか早くきたって何時くらいにきたんだよ?』

『うーんと、だいたい8時くらい』

『まじか、結構寝たな』

『あぁ』

『あっ、先生来たじゃあ、また後で話そうな』

『あぁ』

『それじゃあ、ホームルームを始める。今日は、終業式だ、昨日言った通り、教室で行うから、始まるまで、教室で待機しているように』

 と、言われ、ホームルームが終わり、15分後くらいに、放送が流れた。

『それでは、先日に予告しておいた通り、教室で、終業式を、行います。まずは、校長先生のお話し』

『はい、これから、夏休みが始まりますね。事故や、トラブルに巻き込まれないように、楽しい夏休みにして、また、新学期に元気な顔で登校出来るようにしてください。』

『次に、通知表の配布です。先生方、お願いします』

 10分後、

『全員に配り終わりましたか?では、これにて、終業式を、終わりにします。皆さん、速やかに下校してください』

 このような感じに終業式が終わり、友達と、楽しく下校した。

 そして、家に着くと、家には誰もいなかった。出掛けてるのかなと思いながら、喉がかわいていたので、水を飲んで、部屋に移動した。

『さて、格ゲーでもやるかな』

 という感じに1人で呟きながら棚から格ゲーのソフトを取りだし、黙々と、やり始めた。

 そして、1時間くらい経って、そろそろお腹が空いたなと思い、時計を見ると、針が丁度、お昼時をさしていた。なので、なにか食い物ないかな?と思いながら、階段を降りると、親が帰って来ていた。すると、

『帰ってきてたの?』

と、言ってきたので、

『あぁ』

と答えた。 

すると

『そろそろお昼ご飯できるから、待っててね』

と言ってきた。

叶斗は、うんと答え、リビングにある、椅子に、腰をおろして待っていた。

そして、10分くらいすると、出来たから運ぶの手伝ってねと言われたので、キッチンまで行き、言われたものを運んで行き、席に着いた。そして、叶斗は、

『頂きます。今日は、焼きそばか』

と、言いながら、バクバクと食べ始めた。

そして、食べ終わり、食器をあらった後に、部屋に戻った。そして、格ゲーの、続きを始めようとすると、ピンポーン、という音が鳴り響いた。

『誰かお客さんが来たのかな?』

『叶斗、今手が離せないから、お客さんの対応してきて』

『あぁ、分かった』

誰が来たのかなー、と思いながら、ドアを開けると、そこには、友達がいた。

『おぉ、今日の朝ぶり、なんの用?』

『いやあ、暇だったから遊びに来ちゃったんだよね』

『そうか。じゃあ、ちょっとまってて、親に、遊びに行く許可を取ってくるから』

『分かった』

『お母さん、今から出掛けてきていい?』

『いいよ、どこいくの?』

『知らない』

『ふーん』

『いいって、じゃあ、準備して来るからまってて』

『うん』

そして、準備をするために、2階まで上がり、自分の部屋へ行き、準備をしてから友達の所まで戻った。

『準備できたよ』

『じゃあ、いこうか』

『あぁ。それじゃあ、行ってきまーす』

と叶斗は言い、ドアを開けて、友達の待っている、玄関前まで行き、おまたせと声を掛けた。

『で、どこにいくの?』

『いやあさあ、向こうになんかでかい山があるでしょう』

『あぁ』

『あそこに登りたいなと思って』

『えー、なんで?』

『なんとなく』

『まじかー、まあいいけどさ』

『まじで、やったー』

『じゃあ、登山用のグッズ買わないとな』

『いや、それに関しては大丈夫』

『なんでよ』

『何故かって、なぜなら、もう、2人分の必要な物は買い揃えといたからだ』

と、言いながら、登山用グッズを大きいバッグから、取り出してきた。

『どれがいい。1ずつ、好きなの選んでいいよ』

『マジで?じゃあ、これにしよう』

そして、登山グッズを身につけてみると、何か、叶斗は、かっこいいと思った。

『着替え終わったか』

『あぁ』

『よし、こっちも着替え終わったから行くかあの山に』

そして、20分くらいかけて、山のふもとまで移動した。

『いやあ、予想はついてたけど、結構でかいな』

『あぁ』

『本当に今からこの山を登るのか?』

『あぁ、何か面白そうだし』

『はぁー、じゃあ、行くか』

と、面倒くさいなと思いながら溜息をつき、山登りを開始した。山道は、足場が悪いし、だいぶ登りづらいところもあった。そのうえ、途中、巨大な岩が落ちてきて結構大変だった。そして、危険を掻い潜りながらようやく、中間辺りまで来た。

『だいぶ長かったし、なんか何度も危険な目にあってるよな?それに暑いし、何か、嗅いだことの無い変な匂いもする』

『マジで?本当だ。なんだろう?山頂まで行って確かめてみようぜ!この匂いの正体。』

『だ、大丈夫かな?このまま登り続けて。なんか嫌な予感がするんだが』

『大丈夫だよ。それとも、叶斗は登るの断念して降りるか?』

『いや、折角ここまで来たのに降りるのもあれだから、仕方ない、山頂まで頑張って登るか』

2人は、また山を登り始めた。そして、どんどん登って行くと、暑さもどんどん増して行った。流石におかしいとおもった叶斗は、踵を返そうとしたが後ろは何故か、溶岩で道が塞がれていた。

『何だよ、これ、引き返せないし、やっぱり嫌な予感が当たったか。でもどうして溶岩が?』

『さあな、まあでもどっちみち引き返せないしもう少し進んでみようぜ』

『あっ、ちょっとまてよ』

その友達は、叶斗のことを待たず、1人でどんどん進んで行ってしまった。叶斗も、流石に1人で行かせるのはまずいと思い、後からついて行った。そして、ふと後ろを振り返ると、溶岩が、2人の近くに近づいてきていた。

そして、怖いとおもいながら進んで行くと、やっと、山頂が見えて来た。やっと、あともう少しで登りきれると思い、最後の力を振り絞った。そして、ようやく山頂に辿り着いた。やっと登りきれたと思って周りを見渡すと、そこは、溶岩が大量に、流れていた。そのうえ看板があったので見てみると、そこには地獄と、書いてあった。

『どういう事なんだろう?何だかよくわかんないし怖い。早く降りよう。』

そして、降りようとすると、急に、友達が襲いかかって来た。何だかよく分からないが、幸い相手はまるごしだったので、相手の攻撃を、しゃがんで避けた。

『なぜ攻撃してきたんだ?』

『はあ、そんなの簡単だよ、お前を始末するために決まってんだろ!』

『なぜだ?』

『それは、お前をを始末してから、お前の友達を倒すためだ。』

『その友達ってのは誰だ!』

『それはねぇ、お前が朝話していた人だよ。』

『いや、その時、お前と話していた記憶があるんだが?』

『まあ、そうだろうねぇ、だって、顔も全く一緒だし、あいつのドッペルゲンガーみたいなものだからねぇ。だから、あいつと仲のいいお前と、お前と仲のいい、あいつを始末し、自分の存在を、確定しなければならない。そのためには、お前には、犠牲になってもらう。』

『誰が犠牲になんかなるか!犠牲にならないようにするには、お前を倒せばいいんだよな、それじゃあ、遠慮なく暴れるから覚悟しな!』

と言い放ち、周りに倒せそうな物がないか探していると、溶岩がある事を思い出した。

『勝ち筋が見えて来たからそろそろ攻め始めようかな』

と言いながら、相手を、溶岩に突き落とそうとするが、相手も、こちらの作戦に気づいているのか、突き返される。叶斗は、拉致があかないと思い、何か、他に、相手を溶岩に突き落とす方法を少し考えると、良いアイディアが出てきた。で、その作戦とは、相手の攻撃の届く範囲まで近付いて、相手が攻撃を仕掛けてくるのを待つ、そして、攻撃を仕掛けてきたら、それを当る寸前まで引き付けて避ける。という作戦だ。この作戦を実行すると、案の定、相手は、攻撃を仕掛けてきた。そして、当たる寸前で避けるというのも成功し、相手は溶岩に落ちていった。そして、作戦が成功し、相手も溶岩に落ちて行ったので、少しほっとした。すると、急に、世界が虹色に光だした。そして、虹色に光終わると、もうそこには溶岩も、何も無く、平和な普通の元の世界に戻っていた。そして、僕は疲れたなー、と思い、山頂でゆっくりしてから下山した。そして、下山した後、家帰り、今日は疲れたし、早く風呂に入って寝ようと思い、1度部屋に戻った後、入浴の準備をして、お風呂に入った。そして、風呂から出たあと、服を着たり、髪を乾かしたりと、してから、風呂場を後にした。そして、リビングまで移動すると、もう夜飯の準備が出来たみたいだったので、ご飯をよそって食事を済ませた。

そして、飯を食い終わらせた後、皿を洗い、部屋に戻った。そして6じ30頃に、さっきやっていた格ゲーをやり、9時頃に、眠りについた。

そして、朝起きて、時間を確認した後に、階段を降りて、リビングに行き、朝食を食べた。そして、朝食を食べた後に、また、自分の部屋まで移動し、今度は、パソコンで、オンラインチェスを始めた。そして、今回は5勝することが出来た。そして、時計を見ると、お昼時だったので、リビングまで移動し、朝食を食べて、部屋まで戻った。そしてらまた、オンラインチェスを、やり始めた。そして、ゲームを始めると、時間を忘れてしまうもので、もう時刻は6時をまわっていた。なので、また、昨日と同じように風呂に入り、飯を食って、9時頃に眠りについた。

そして、約束の7月27日、朝起きて、飯を食べてから出掛けて行った。

そして、待ち合わせ場所につくと、

『おはよう』

『あぁ、早いね』

『うん』

『で、今日はゲーセン行くんだっけ、で、その後公園行って遊ぶんだったよな?』

『うん』

『それじゃあ、行くか』

まず、2人は、ゲームセンターに行き、UFOキャッチャーで何個景品をゲット出来るか勝負した。まあ、僅差で負けてしまったが。

『お前、UFOキャッチャー上手いな』

『うん、まあ中学生の頃、結構やってたからね』

『じゃあ、次、公園行くか?』

『うん』

そして、公園まで移動し、そこで、約束通り、バスケをした。そして、バスケも、長い時間やり、そろそろ疲れたからやめることになった。そして、次に、友達が、水風船を、持ってきてくれていたので、水風船で、遊んでいた。昼飯も食わずに、遊び、もう時刻は、夕方になっていた。楽しかった時間も終わり、もう帰ることになった。そして、家に帰り、また、昨日と同じようにして、眠りについた。そして、夢の中で、叶斗と、何度も名前を呼ばれ、7回目くらいに呼ばれた時、意識がまた、チェスの世界に飛ばされていた。



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