第15話 義父の言い分
少しの間沈黙が続いた
緊張している圭介の横に
汗を流しながらハンカチで顔を拭う
義兄の姿があった
圭介より緊張している様子だった
落ち着いた様子で父親が話し始めた
「娘が今日泣きながら帰ってきた
どうしたのか聞いてみたら
「圭介に別の好きな人が出来たから
別れて欲しいって言われた。
そんな娘がそれでも圭介君は悪くない!
その女が拐かしたに違いない
私は絶対別れたく無いやり直したい
自分の悪いところは全て直す」
そう話すんやわ
ところで圭介君、
君はどうするつもりで言ってるんや
ただの浮気やねやろ
娘の悪い所を直したら娘と
やり直そうと思ってくれてるんやろ
それとも本気でその子を好きになったから
娘と別れさせてって思ってるのか!?
それで娘と別れたいって
言ってるなら、こっちにもそれ相当の考えがある
事と次第によっては、その女性を呼び出して
二人にはそれなりの責任を取ってもらう
それにその女性からも慰謝料を取らないとな!
こんな事してただで済むとは思ってないな
もし娘を不幸にしてまで
その女と一緒になるなんて事は
ワシが生きている限り絶対許さない
君の人生で二度とこんな事が出来ない様に
徹底的に痛めつける
幾ら娘に問題があろうとも
女を作るとは許されない!
ただし、出来心で浮気したって事なら
今回だけは魔が刺したと思って許しすことにする
それとその女性と二度と会わないと
約束出来るならの話だけれどな。
それにお義兄さん!
何故ここまでなる前に対処してもらえなかったのか
仲人として、二人がこうなってる事わからんだのか?これは仲人として失格やで。」
と強い口調で言い放った
圭介はある意味脅されてる気持ちで
義父の話を聞いていた
このままでは一代に迷惑がかかってしまう
どうすれば良いだろう?
圭介は義父の言葉を聞きながら
上手く乗り切る方法を考えていた
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