第13話 義兄の苛立ち
義兄の運転で妻の実家に向け出発
圭介はこうなってしまった経緯を義兄に
説明した
説明するに連れて
義兄の苛立ちは半端なく
煙草を吸っては捨て
また新しい
煙草に火をつけては
吸ってそしてまた捨てるを繰り返した
今の今まで何も知らなかった事
こんな事になっている事も
全く知らず
突然電話があって呼び出された自分の立場に
余計苛立ちを感じ
何故同席しなくてはならないのか
納得がいかない状態だった
離婚を考えるのはともかく
それに女性絡みである事は
こちらとしてはかなり不利であり
言い返す言葉も見つからない
義兄は圭介に向こうに着いたら
余計な事は言わず
ひたすら謝る様伝えた
車の中で異様な空気が流れた
重苦しい雰囲気
「女はあかんで、圭介君
何があってもこっちが悪くなる
まぁとりあえず向こうの
言い分を聞いてからやな!」
と頭を掻きながら義兄は
顔の険しさが増して行くのを
圭介は横目で観ていた
優香と結婚して嫌になり
そうしているうちに一代と恋に落ちた
仕方なかったそういう運命だったのだ
しかし世間では許される事では無かった
そしてこれからどんな話し合いになるのか
今の圭介には予想すら出来ないでいた
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