第12話 不安

クルマを走らせながら圭介は

考えていた


置かれている立場は非常に不利な状況だ

怒り狂っている義父に

どう弁解するのか?

それでもこの流れで別れる事ができるのか

圭介はこれから何を言われるのか

想像も出来なかった


それに義兄に迷惑をかけた事が気掛かりで

こんな状況になるとは思っても

見なかった。

自分がした事の重大さに今更気がつくのだった


弱気になりかけた心に圭介は

自分は悪くない!

と心で思い


優香が何もしなくなったせいだし

食べてはブクブクと太ったせいだ!

そう強く思いながらも

でも浮気は流石にダメだろう?

でも一代と別れたくない

何とかしなければ

考えても考えても答えが見つからない


30分程走り圭介のクルマは義兄の家に着いた


そこには玄関先で

厳しそうな顔をした義兄がまだかまだか?と

圭介が来るのを待っていた

圭介は義兄に

「遅れてすいません、迷惑をおかけしまして」

と頭を下げながら謝った

義兄は愛想なく目をそらしながら

何度も小刻みに頷きながら

「早く行かないと大変や、

その女も連れて来いって言ってるほどやからな」

と義兄は話して義兄のクルマに乗り込んだ

「俺の運転で行くわ!」そう言って

圭介をクルマに乗せ走り出した






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