第10話 帰らない妻
二人にとって短かく長い夜が過ぎていく
これからどうなっていくのか
どんな結果になるのか
二人に答えは見つからない
ただ今のこの時間だけ
一代と居たかったただそれだけで良かった
ふたりは何度も抱きしめあった
やがて二人は深い眠りにつく
そして朝早く目が覚めた
二人はまた抱き合った
終わりの時間が近づく
ふと圭介は優香の事が気になっていた
自殺とかしてないだろうな?
嫌な事ばかり浮かんでくる
圭介は急いで帰り支度を済ませて
ホテルを後にした
圭介は一代を家の前まで送り届け
家路を急いだ
家の駐車場に着くと
家の前には優香のクルマが無く
圭介は部屋に急いではいった
机の上には優香からの手紙が置かれている
圭介はその手紙を取り
書かれた内容を読む
そこにはこう書かれていた
しばらく実家に帰らせてもらいます
優香
優香は少しの荷物を持って家を出ていた
昨日圭介がまた女に逢いに行った事が
原因だった
圭介はまさか実家に帰るとは思っていなかった
思わぬ展開に動揺は隠せない
圭介はただ待つしか無かった
そしてその夜
独りの部屋に電話が鳴り響いた
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