短編(R指定)

甘井ふたば

性描写有り

射精管理

「お兄さん、そろそろ射精させてあげる。そのペニスからザーメン汁勢いよくぴゅーってして楽しませてくれるよね? 」


 射精管理音声を再生し始めてから2時間が経った。カナル型イヤホンを付け大音量で聴いているため、耳元で罵倒ばとうされている気分になるので正直興奮する。

 ドSロリっ娘に俺のペニス執拗にをいじめられ、何度も何度も射精してしまいそうになった。

 刺激にペニスは赤く腫れ、ガマン汁がとろとろ溢れている。でも、我慢ももうすぐ終わり。今から射精に向けたカウントダウンが始まる。


10じゅうから0ぜろまでのカウントダウン。いちはこれ以上擦すったら出ちゃうやばい状態。そして、0ぜろでフィニッシュ。じゃあ、カウントダウン……始めるよ」


 俺は2時間共に戦った性剣せいけんエクスカリバーを強く握りしめ、しこしこボイスに合わせて上下にしごいていく。


「じゅう……きゅう……はち……。どんどん射精へ追い込んでいくよ。まさか、もう出そうだなんて言わないよね?」


 正直やばい。

 だが、この出そうで出ないギリギリを責めるのがたまらなく好きだ。


「なな……ろく……ごぉ……。やっと半分まできたね。でも私、もっとあなたが苦しんでいる姿が見たいの。ごめんね……。じゅう」


 なっ!? カウントダウンのフェイクタイプだと!? 予想外だ。扱く力加減の計算が当てにならなくなってしまった。致し方ない。ちょっと力を緩めるか……。



「きゅう……はち……なな……ろく……。もうそろそろやばいかなー? 出ちゃうかなー? まさかお兄さんは粗ちんだなんて言わないよね?」


 俺がR-18を解禁されてから長きにわたり訓練してきた。これくらいで負けてたまるか!


「ごぉ……。また半分まで戻ってきたね。あともうひと頑張り。しこしこボイス、ちょっと速くするね。お兄さんは勿論もちろん我慢できるよね?」


 スピードアップ!? きつすぎる! うっ……出てしまいそうだった。危ない危ない。


「よん……さん……にぃ……。あともう少し。ここまで頑張ったお兄さんにご褒美あげる。……扱く力、強めろ」


 うっはぁぁぁ!やっべ、めっちゃゾクゾクする!!!

 だが、これ以上強くするとマジで出ちゃう。やばい、金玉上がってきた。


「いち……。よくここまで頑張ったね。でも、まだイかせてあげない」


 なっ!?

 

「に……。戻っちゃったね。辛い? 苦しい? 出ちゃいそう? にひひ。かわいい顔。でも、もう、今度こそザーメン汁出させてあげる。いち」

 

 あともう少しだ。射精に向けて体の態勢を整えようと体をよじらせる。

 その時だった。近くに会ったテレビのリモコンを押してしまいテレビの電源が入る

 そして、テレビからは軽快な音楽と共にのオープニングが流れた。


「ぜーろー」


 催眠音声を聴き続けた俺には「ぜろ」と言われた瞬間射精するという催眠にかかっている。

 オープニングで流れたその言葉が、俺を猛烈な射精感に襲う。

 やばい。もう無理。イきたくない。イきたくない。うっ……俺の2時間が無駄になってしまう。あっ……もう無理だ。くぁぁぁぁぁあああああ……。


 びゅるるるるる…。


 精液が尿道を勢いよく通り、空中に飛び出す。それは俺のお腹に着弾し、嫌な温かさを感じる。初弾を追い出てくる精液は、ペニスを握った俺の手にどくどくと、ゆっくり垂れていく。絶望だった。俺の2時間の我慢が一瞬にしてゼロになったのだ。

 俺の気持ちを知る由もないそのペニスは、びくっ……びくっ……、と気持ちよさそうに揺れていた。

 今、イヤホンからは「ぜろ!ぜろ!ぜろ!」と最後のカウントがされている。


「出せ、この変態。はよ出せよ。聞いているのか? 一滴も残すな。これは命令だ。もっと出せ。」


 ……。


「お兄さん、ザーメンこんなにため込んでたんだ……。やば、凄い臭い。」


 …………。


「無様だね……。かわいそう……。」


 俺はその言葉を聞き、泣きながら。そっと、プレイヤーを閉じた。

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短編(R指定) 甘井ふたば @Amai_28ftb

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