モリソンさんの話しは読めば読むほど味が出ますね。この作品も何度も読み返していく内に色んな考察が出来るのでどんどん面白く感じてきます。
なんとなく僕の中では業のような物を感じる作品でした。猿としての業、人としての業。その生き物がその生き物であるが故に超えてはいけないライン。
唐突に「あなたは思慮深い人ですか?」と聞く猿に最初は違和感を感じましたが、実際は目の前で起きてるこの奇妙な出来事をどう感じているのか?自分を捕まえる気なんじゃないか?殺すのか?とラインを超えてしまってる自分に何を感じてるのか?という意味で聞いたのかな?と勝手に考えちゃいました。
主人公も驚きはするけどこの違和感に何も突っ込むことなく順応してしまってる所にどこか恐ろしさを感じました。
作者からの返信
荒瀬 悠人さん
お疲れ様です。
いつも感想いただき、感謝しております。
ことわざから、物語をつくってみようと思い立って書いた作品です。
「読めば読むほど味が出ます」
という感想、筆者とし大変嬉しく感じます。
荒瀬 悠人さんの作品も感想書かせていただきます。
今後とも末永く、よろしくお願いいたします。
ピーター・モリソン
この物語の中に漂う空気感。
それには、物悲しさや不穏さのようなものも感じ取れます。
猿が気になって仕事がはかどらないけれど、暴れたらどうしようと考えている主人公像には、きっと大概の人が頷きそうですね。
このお猿さんは人間になりたかったのか。
それでも猿であることへの安心感や安定が捨てきれなかったのか。
新しいことに一歩踏み出しても、引き返してしまうような人間味があり、
人間以上に人間らしく見えてもきます。
不思議な世界を見せてくださり、ありがとうございます。
作者からの返信
もり ひろさん
お疲れ様です。
感想ありがとうございます。
孤独と物悲しさを共有したいという想いが根底にあるのかなあ、と頂いた感想からそう思いました。
自分でもこの作品に対する明確な分析ができておらず、感覚に任せたところが多いです。
きっちりと論理を書かず、読者に任せる小説はあまり好みではないのですが、このお話は結果的にそうなってしまいました。
また、何かあればアドバイスのほどよろしくお願いします。
ピーター・モリソン