第2話:飛ぶムササビ亭
お前さん、この「飛ぶムササビ亭」は初めてかい?
何? この浮遊大陸に来たのも初めてだって?
それで、良くこの
何? 故郷に置いて来た恋人への贈り物を探しに?
何が入り用なのかい?
天然物の綿で編んだハンカチだって?
おいおい、天然物なんて、この浮遊大陸でもそんなに……
だから、ここに来た?
……なるほどな、アンタも闇に生きる
で、その贈り物にお前さんは幾ら出すんだぃ?
ほう?
なるほど、なるほど。
じゃあ、闇市の女王に掛け合ってやるよ。
そこのカウンターにでも座って待ってな。
……。
ああ、物のついでだ、
ストロング・アイランド・アイスティ?
中々刺激の強い物を頼むね、お前さん。
……。
ついでだから、色々と教えておいてやるよ。
ここは浮遊大陸の最下層、
クレイジーなクソッタレの暮らす場所さ。
この店、「飛ぶムササビ亭」のある暗闇坂の辺りは特にそうだがな。
ちなみに、
レンタル用の
お前さんが使うには、かなり刺激の強いチューンかもしれんがな。
ハーフエルフの変わり者だがな、腕は確かだ。
武器が欲しいなら、
あそこなら、単分子ナイフからRPGまで手に入る。
ん? 何処へ行く?
もう夜だからな、やめておいた方が良いぜ。
この
ましてや、この暗闇坂ってのは、日の当たらない坂道だから暗闇坂なのさ。
暗闇坂の夜は
迂闊に外に出ると、
ん? 他の階層はどんな所か?
そっか、お前さん、浮遊大陸は本当に初めてなんだな。
上に行くには、
そして、政治の中心である議事堂があるのが
……おや、闇市の女王から連絡があったみたいだ。
それじゃあ、そろそろ奥のVIPルームに移って貰おうか。
くれぐれも変な気は起こさない様にな。
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