第27話 クソハード研究プロジェクト
「今日は慌ただしいわね」
お偉方共の乗るヘリコプターが次々と離陸していった。あの後は元の国まで飛行機で最上位クラスで飛ぶのだろう。
「良いご身分な事だ」
「いや良い身分だよ。狂ったように使ってる教科書の著者もノーベル候補も集まってるんだ。そういや実際に会ったのか?」
今となってはどうでもいい。適当に返事をしておいた。
「教科書の著者!? 私おバカだけどサンドスター学で教科書作るなんてものすっごいじゃない! あたしひと目見てみたかったわ!」
「顔が死んでるぞ、何かあったな? 話してみろよ」
「……あいつらはすごい。先にでかい山に登って後に続く人のために道を切り開いたんだ。おかげで学問も発展するし後続の人も楽になる。もちろん俺らもだ。ああいう先人が居なきゃ俺らはここに居なかった」
「はぁ」
「だがあいつらに追いついてみれば大したことはなかった。同じ場所で実際に見たら、いつまでも転げ落ちるのに怯えてる無能だった。
とにかくスズについては満場一致で反対された。カコさんもだ。スズの体がパークに影響を与えるのを怖がって! 実験の一つも許可されなかった! 予算もなし、研究所の機材も使えない! 命尽きようとしてるフレンズを」
「なあ、もしやるとしたら全部半年で終わらせるんだろ?」
「そうだが。だからもちろん人は集める」
「金はどうするんだ? そんな危険でハードな研究、タダじゃいけないだろうが」
「ポケットマネーでなんとかする。研究助手たちをかき集めれば大丈夫だ。研究員とか飼育員の年収を見てコンプレックスみたいになってる人が多いから、金さえあれば協力してくれるだろう」
時間がない。残念なことに研究助手の仕事もあるのでそれもやりつつ研究する他無い。半年で仕事の合間を使って未知の物質を研究。それでもやるしか無い。全てはスズとタカのために。
「おいどこ行く」
「研究所だ。仕事バックレるわけには行かないだろ」
「見てられん手伝ってやる! この計画性のないクソ馬鹿な計画に付き合ってやるよ!」
「本当か!」
「あたしも手伝うわ。研究はできないけど、人を集めることならできるわよ」
「丘ァァァァァアアア!!」
「あと金は要らんぞ。研修中の飼育員の給料に比べたら塵みたいなもんだからな」
「あたしもよ。研究は手伝えないから」
「でも」
友とゼミの同級生にタダ働きさせるのはあまりに心が痛むし情けないが、財布事情を考えるとそうは言っていられない。それに他の人にも給料を払うことになれば出費がかさんでいくことになる。
「お金はあたしがなんとかするわ。遠慮しないで。色々あってまとまったお金があるんだけど使い所に困っていたの。フレンズ一人の命のためなら出し惜しみはしない」
「丘! それは……」
「第三者だから口出しはしたくないが、優しさに甘えたほうが良いときもある」
「分かった。ありがとう、丘。研究を成功させて飼育員になって絶対に返す」
_______
研究助手のつまらない仕事が終わった後、俺は仲間たちを集めた。もちろん協力を請うためだ。
するといつも端っこのデスクでふんぞり返って何もしていない上司が立ち上がり、話し始めた。後で知ったがあいつは係長らしい。
「はい皆さん、丁度いいから聞いてね。さっき管理センターから連絡があったんですが、危険な研究をしようとしている人が居るみたいです。もしかして主席で卒業した君かな? ガハハ!」
「まあ、飼育員になれずにここに落ちてくるぐらいだからそんな事できないなガハハ! 以上だから皆よろしく」
係長は流れるようにモラハラを行うと、満足げに部屋を出ていった。話が終わって帰る雰囲気になった集団をもう一度集め、俺も話を始めた。
結果から言うと集まったのは二人だけだった。あの試薬を変な色に変えていた青年と、髪が真っ白の老人。ホワイトボードも携帯も何もかも使って1時間話した結果がこれだ。
「君は……あのときのか。ありがとう。もう一人の人は?」
「儂の孫、ああつまりこやつの姪がフレンズに助けられたと聞いて恩返しに研究助手としてやってきた。そのシロオオタカのフレンズは恐らくその優しいフレンズさんだと思って居ても立っても居られなくてな」
何と、あの時スズが森で助けた女の子の親戚だということが判明した。しかもこの老人は理科の教員をやっていたらしく、簡単な実験なら一通りこなせるらしい。若い方は俺と同じ飼育員を目指したが一次試験で落ち研究助手になったということも知った。
「あの」
「どうした?」
「逮捕、されます?」
「それは研究の成否次第だ。失敗したり半年後までに結果を出せなければ確実に処罰される。フレンズの命を危険に晒したということで殺人未遂にもなりうる。もっとも重罪になるのは俺だけだがな」
「前科付きます? ローンとか保険とか……できなくなるかも」
「怖いなら帰ったほうが良いぞ! 親戚としてみっともない!」
この二人の関係は大叔父?というやつだろうか? なんだか不思議な親戚だ。
「なあ、二人共スズの恩返しのためだけに参加してくれたのか」
「儂はな」
「僕は、えっと、かわいいから」
もしかして俺と合うタイプか。確実にそうだ。
「可愛い女の子が死んじゃうのってなんか嫌なんだ。一回顔見ちゃった時、ヒトのどのアイドルよりも可愛いなって」
「フレンズを好きになるのはやめた方がいいぞ」
「どうして?」
「可愛くても中身は動物だ。友達以上の関係になろうとすればお互いデカすぎる壁にぶち当たることになる。……ヒトがこれを乗り越えられるとしたら離婚なんて存在しないはずだ」
「悪いがそこに関しては断固反対するからな」
____
「四人とも、よく聞いてくれ。最初に言うがこれは重大な危険性を孕む研究だ。失敗すればパークのフレンズたちの命を晒すことになる。だから最初に、こうだ」
俺は使われていない会議室に4人を集めホワイトボードで説明した。
まず最初に人工サンドスターの安全性を証明する。これは研究所に協力してもらうためだ。50年後までは大丈夫、とかではカコさんの首が縦に動くことは確実にありえない。完璧な安全性を証明しなければならない。
同時にパークのフレンズたちにスズのことを説明する。原住民の彼女らの意見こそ最重要だ。
そして最後にスズの治療法を探し出し、半年後に迫った寿命をなんとかする。
「色々強引だな。色々」
「あの物質は安全だと分かっているのか? 証明などと言っているが」
「何も分かっていない。0から、安全性を証明するんだ」
「そんなの無理だ! 証明は大変なんだぞ! ましてや0からなんて……」
「あれが危険なものなら、側にいた俺やタカたちに健康被害が少なからず出るはずだ。だが現在、全く出ていないんだ」
「それは、まあ分かったわ。でも守護けものに反対されたらその時はどうするつもり? それにスズちゃんだってそれを望んでいるの?」
「研究を断念するポイントは一つずつある。危険だと証明されたとき、フレンズの反対を受けたとき、スズが生きる希望を失ってしまったとき。これは新卒の俺らにはあまりに難しいがやるしかないんだ」
_____
作戦会議が終わったあと、俺は少しだけ残ってスズのサンプルを使い教科書レベルの実験に取り組んだ。すべてジャパリ大の必修講義で行う実験だ。
普段から集めているサンドスターのサンプルで手製の試薬を生成し、研究所からパクってきた器具でほぼすべての工程を終わらせたところで夜になっていることに気付いた。
時間が恐ろしく早く流れていく。
秒針が一周、二週、そしてあっという間に長針がずれる。気づけば短針が変な方向を向き、体が休息を求め始める。
時計を見るとすでに3時になっていた。とうに外出禁止の時間だが、試薬の材料が切れたことに気づいてしまった。
「誰だ?」
警備員の声。もちろん研究所の侵入も禁止の時間だ。
集中力切れで効率が落ちると自分に言い聞かせ、風を浴びるついでにサンプルを取りに行くことに決めた。
誰もいない研究所は不気味だが、恐怖を感じるのはブドウ糖を無駄に消費する気がして感情も押し殺すことに決めた。
「ねえ」
「スズ!」
「大きい声出すと見つかるんじゃないの?」
「そうだな、うん。静かにしなきゃな。それよりどうしてこんな時間にこんなところに居るんだ? ここはサンドスター火山だぞ」
少し上を見ると巨大な結晶が見える。パークの観光名所にもなっているのもよく分かる、絶景スポットだ。
危うく見とれそうになってしまい、すぐに視線を戻した。
「みんなヒデの話してる」
「人気者になれたよ」
「違うわ。もう飼育員にはなれないかもだって。パークに来た偉い人に悪態ついて、カコさんにも大反抗して怒鳴りつけたんでしょ?」
「尾ひれが付きすぎだ。お偉方共に説教してやっただけだ」
「みんな危険な研究はやめろって言ってるわ。下手すればパークの天候が壊れて、植物が無くなったあと次はフレンズたちがいなくなるって。タカがいなくなったら嫌でしょ」
「もちろんそれは嫌だ。首三本釣っても足りないほど落ち込むな」
「じゃあやめてよ! 飼育員なりたいんでしょ!」
スズがあまりの声で叫んだので、少し響いて眠っていた鳥たちが飛び立った。
「どうしてそこまで言うんだ」
「ヒデが飼育員になれないからよ!」
スズは本気で言っていた。何かを隠そうとはしていない。心の叫びに思わず腰が引けてしまった。
自分の命よりも、他人の職か。
「もっと自分を大事にしろ! 飼育員になるのは目的じゃない、手段だ! フレンズたちと一緒に居たいから飼育員の夢を持ったんだ! その夢を叶えるためにフレンズを犠牲にはできないんだよ!」
「無駄よ! 絶対にできない! それにシコルスキーに殺されるわ!」
「シコ……なんでだ?」
「私についての詳細を知っていいのはこの世にあいつただ一人。私にも教えてくれなかった。秘密を暴こうとした人はことごとく廃人にされたわ。殺された人もいる。ヒデは嫌われてるから殺されるのは自明のことよ。
それにこれはトロッコ問題よ。どうか冷静になって。私一人が勝手に死ぬのとあなたとフレンズたちが犠牲になるのとでは規模が違う。冷静に考えてよ」
「そうか……うん、うん」
「分かって……くれたの?」
俺は踵を返すふりをし、スズが油断した瞬間を狙って思い切り胸元に飛び込んで押し倒した。いきなりの出来事に対応できなかったスズはそのまま後ろに倒れ込み、草の上に倒れ伏した。
突然の奇行に目を見開いて驚いていたが、すぐに俺を引き剥がそうと暴れだした。
「何、なんなの!?」
「はい! はい負け! 今マズローの欲求段階下から2番目の安全欲求発動しちゃったね! 抵抗しちゃったね! 生に執着してるよ!」
「意味分かんない!」
「とにかく自分を大切にしろよ」
「自分で危害を加えといてよくそんなこと」
流石に離れた。そういえば俺は女の子に抱きついてしまった。これは由々しき事態だ。
「今までのがなかったとしても、もうスズがここに居るってだけで救う価値がありすぎる。自覚はないかもしれんが、スズいい子すぎるぞ」
「私を抱き枕か何かにするつもり?」
「それは違う! いいか、そういうのじゃない。助けに来てくれたんだろ? 火山の近くはサンドスターロウも吹き出すからセルリアンが多いって知ってな」
「違う。寝れないから来ただけ」
だとしたら後ろに隠している教科書は何だ。あれはサンドスターについての教科書で、そこらへんの図書館で借りられる基礎知識が詰め込まれた物だ。自分について調べるために借りたのだろうか。
「どうして俺の場所がわかった?」
「遠くから、見てた。会議室で喋ってたのも、実験に明け暮れててたのも。でもあれじゃ無理。あの方法じゃ一生人工サンドスターの研究は進まない」
ん?
ん?
あの方法?
「おい知ってるなら教えろ! 教えろ! もう離さねえぞ!」
「ぎゃああ!! 離れて! 触らないで!」
「いいから教えるんだっ! スズ本当は知ってるんだろ!」
もう手加減はしない。二人で地面に転げ回りながら、胸かもしれない掴みやすいところを掴んで乱闘が始まった。俺よりずっと強い力で暴れるスズを抑えて何度も何度も問い詰めた。
「教えろ!」
「やだ!」
「なあスズ、その方法を知ったら俺でもできるのか?」
「うっ」
思い切り顔を近づけて目を覗き込んだ。目線、目の動き、表情の変化。長年?の経験と勘によると本当だった。このまま揺さぶって方法を聞き出せばなんとかなる。
その後数個ほど質問したところで、なぜか顔が真っ赤に染まり始めた。これは何を表しているのだろうか?
そういえば、顔が近い。鼻と鼻が数センチほどの距離だ。
ああ、そういうことか。
それに気づくと一気に俺も恥ずかしくなり、尋問をやめてスズの横に寝転がった。
排気ガスなどがなくサンドスターによって完璧に近い状態で保存されたパークの空気は恐ろしく綺麗だ。そしてもちろん、それを通した夜空も。
「綺麗だなぁ」
「そう? あれってみんなガスの塊って聞いたわ。臭そうよね」
「よく知ってるな。ああ、スズも星と同じくらい綺麗だよ! ……これで機嫌直った?」
「ヒデって異性との関わり方知らないの? もしかして生まれてからずっと彼女なし?」
「別にそれが全てじゃないだろ? 俺はフレンズと友達になれたら満足だ。俺はな、パークに居るすべてのフレンズと話したことがある。もちろん四神は無理だが、守護けものとは話した。何故か知らないが、フレンズとして接するときは上手く行っちまう」
「私いま機嫌悪い」
「スズはなぜか人間っぽいよ。でも人なりの優しさがちゃんとある。今も俺を助けに来てくれた。俺は好きだよスズのこと」
返事がない。寝ているかと思ったら起きている。
「ごめんなさい」
「いきなりどうした?」
「頭の中お花畑で助かったわね」
「ええ? どういうことだよ、教えてくれ」
「ヒトなら自分の頭で考えたら? そのボサボサの頭でも多少はまともな脳みそ入ってるんでしょ」
「泣いていい?」
「泣けないようにしようかな」
「冗談言えるほど元気で良かったよ。それが確認できたから今日は十分だ」
「そう」
「もともとサンプルを取りに来てるんだ。時間を無駄にはできない。……俺をずっと見ていたなら、何しようとしてるかは分かるな」
「人を集めて私の治し方を研究する、でしょ」
「そうだ。率直に聞くぞスズ。シコルスキーのことやリスクのことは一切考慮するなよ」
「生きたいか? 治療をして、半年なんていうふざけた残り時間をぶち壊したいか?」
「それはもう言わないで。考えると怖くなる」
「なら俺から、言う……頼む、頼むから居なくならないでくれ。お願いだから、もう俺の前から消えないでくれっ……! 怖いんだ、本当に怖い。最初に会ったときから変な感じがして、思い出しちゃいけないような事を思い出したような気がして、スズと会えなくなることを考えると怖くて死にそうになるっ! 死ぬほど怖い! 前に会ったことなんてないはずなのに!」
「ヒデ」
「分からないけど、スズと経験したこともない思い出みたいなのが記憶にあるんだ。俺の中では家族みたいな気がしてならない。だから、何が何でも助けたい。今まで家族を失った経験はないが、覚悟ができてないままその時が来たら俺は二度と立ち直れなくなっちまう。……俺の都合で悪い。でも改めて聞く。スズの治し方を教えてくれ」
スズが星空を眺めている。だんだんと雲が出てきて月も隠れてしまったのが不満なのか、起き上がって近くの木に寄りかかった。
何かを言おうとしているのが言葉に出ず、ずっと口をモゴモゴと動かしていた。
声をかけようと話す言葉をまとめ始めた時、スズがいきなり「ごめん」と一言謝って頭の翼を広げた。
「ヒデだって自分のこと考えてない。命も職も捨てて私を助けるなんて正気じゃない。でも間違いなく良いヒトね。調子に乗ってかっこいいこと言って、結局何もしないヒトばかりだと思っていたけどヒデは違った」
「俺の他にスズを助けようとしてる人はいるのか?」
「いた。もうこの世に居ないか、良くて廃人にされたけど。一人目から5人目まではシコルスキーに脅されて私を売って、6人目は逃げた。ヒデは違うと信じてるけど、だからこそこれ以上は教えられない。シコルスキーは一度目をつけたら絶対死ぬまで逃さない。シコルスキーは私を寿命まで放置する気だけど、私が生き続けてることを知ったら何をしてでも隠蔽しに来るわ。仮にヒデが捕まったとしても、関係ない研究者たちも疑われて捕まる。あのオカマ友達もうるさい飼育員見習いの人も、もちろんタカも」
「だからお願い。あと半年静かに過ごさせて。シコルスキーの研究所に閉じ込めらててて出来なかったことを、したいの」
「分かった。心変わりはしないな?」
「研究はしたいならすればいい。サンプルも好きなだけ取ればいい」
「お言葉に甘えて」
なんだか気持ちが乗らないが、チャンスは活かすしかない。
_______
「それ、入れるの? ちょっと太いって……」
「大丈夫だって。先っぽだけだよ。先だけ入れるから良いだろ」
「ちょっと痛い……いたっ。ヒデ、下手すぎ」
「これ初めてなんだよ。特にフレンズ相手には」
※鼻と口の粘膜を採取してるだけです
「動かさないでっ、う、痛い、やだ、早く終わらせてよ……!」
「もう少しだから。絶対傷つけたりしない。でもいっぱいスズのが欲しいんだ」
「うぷっ、うぐ、それきつい、苦しい……」
「噛んだりするなよ」
※鼻と口の粘膜を採取してるだけです
「自分でやるか? ほら、見てるから。ちゃんと広げないと中見えないよ」
「これでいいの? これで満足した?」
「十分だよ。ありがとう。これだけあれば十分だ」
________
何故か粘膜のサンプルを取っているだけなのにものすごく興奮した気がする。心拍数と血圧が上がりまくって、立ち上がった瞬間変な立ちくらみで気絶しかけた。
声とか顔とか可愛すぎでは?
「これで良いの?」
「十分だ。これを培養してあらゆる実験をする。半年後には出来てるかもな……いや、作る! 俺は待ってるぞ。スズが生きたいって思ったらすぐに治療できるようにするさ」
「でも覚悟はしておいて。どうなるか全くわからないから。シコルスキーに法律は関係ない」
「分かったよ。でも俺だって指を咥えて見てるわけにはいかない」
「ヒデ」
「ん」
「ここに来れてよかった。皆と会えて私は幸せ者だと思うわ」
「まだそれは言うな。まだ、まだっ!」
「もう暴走はしない。また会う日まで、さようなら」
「スズ! おい待てって! スズ!」
あっという間に飛んでいってしまった。星より小さくなってしまったスズにもう手は届かない。
大きい声を出しすぎて警備員が集まってきたのですぐにその場を離れた。
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