第3話 私のお葬式
今日は、魁皇高校に探索すると念じて行ってみましょう。海辺にある高校で門の前に一瞬で来れたわ!
今日は、朝練がある日だったわよね?
体育館に来てみたけれど誰も居ないわ。しかも、誰かが登校してくる気配すらないわね。仕方ないわ、副キャプテンの家へ行って見ましょう。
再び念じると副キャプテンの部屋の中です。泣きながら小言を言っていました。
『愛莉のバーカー、何で死んじゃったのよ。一緒に全国制覇しようって約束したのにもう、果たせないじゃない。グスッ』
『私は必ず生き返って貴方とその夢を果たすわ!』
(返事を返しても聴こえていないみたいね。いつものように髪を結んでないから、貞子状態で怖いわ💦)
念じてないのに、意識が引き戻されていく。これが、犬神の言っていた探索中なら、強制的に戻されるって事なのねww
『わふっ』(目の前にアップの斗真君がいるわ!)
『おはよう、気持ちよく寝ているのを起こしちゃったみたいだね。』
『わふっん』(問題ないわ、むしろご褒美です♪)
『チョコ、ご飯を持ってきたよ。』
『わふっ』(ありがとうって、また同じ、ドッグフードなのねww)
カリッ、カリッ
『わふっ』(ごちそうさま)
まずい、食べ終えたらおトイレ大の方したくなっちゃった💦
斗真君が側にいるのに我満出来ないわ…
青いマットの真ん中にプリプリ
『偉いね、教えてすらないのに、マットの上にしている。』
『わふっん』(えへへ、なでなでしてもらっちゃったって喜んでいる場合じゃないわ、斗真君にお片付けさせちゃってる💦)
なでなでされて一緒にテレビを視ながら斗真君のお膝の上に座っているわ。斗真君、元気無さそうだけど、モフモフされて気持ちいいわ…
『坊っちゃん、そろそろ学校に行くお時間ですよ!』
『今、行くよ!チョコまたな♪』
『わふっ』(私も学校へ行くわよ!)
『チョコちゃんおはよう!』
『わふっ』(ひなちゃん、おはよう!)
斗真君と入れ替わりに、ひなちゃんが入ってきました。登校するまで、写真を撮りまくられたわ。要望にお答えしてポーズ色々してみたわ。
お座り、お手、立った、フセ、ゴロゴロ、招き犬など。その間にメイドさんから、マットやお水変えてお掃除してもらったしこれで念じて学校に行けるわよ。
まるで、クラスはお葬式モードだわww
黒板に私の入学写真と名前が書いて、鎮魂の言葉が書かれているわね。クラフトボードには、私に対する言葉が綴られて貼られているわね。作り終えると、愛莉の話をはじめだしたし、聞きたくないから他のクラス見ましょう。普段通り授業が行われていたわww
多目的室に女子バスケ部の2、3年部員や私を知っていて同じ学校に来た後輩や卒業した先輩まで集まっているわ。コーチと顧問も来ているわ。全員、目元を腫らして泣いているわ…
こっちのクラフトボードは、色んな写真と共に言葉が綴られているわ。
私のおうちへ
ママが私の部屋に居たわ。枕を抱いて泣きじゃくってるわね。
『愛莉、貴方のバスケ、ずっと応援していたかったのに、グスッ』
『ママ、ごめんなさい。泣かないで、絶対に生き返って続きを見せるから』
扉が開いて息を切らしたパパがいるわ。
『ただいま、愛莉が死んだって!』
仕事人間のパパは、海外出張している筈なのに帰ってきたわ。
『そうなの、車に跳ねられて見るも無惨な姿だったのよ、グスッ』
『そんな、私は何の為に働いてたんだ、グスッ』
『愛莉の幸せの為でしょう!?夜には、お葬式があるわよ、パパ』
『ああ、とても信じられないよ、私のかわいい愛莉』
パパも泣いてる…
また、意識が呼び戻されたわって、誰も居ないじゃない、どおなっているの?
犬神が出現しました。
『それは、情緒不安定で精神力を使いきってしまいました。』
『そお言えば、何だか疲れているわね💧』
『ちゃんと、お昼寝したり、ご飯を食べれば回復しますよ。初めて使用した術なので今日は、ここまでのようですね。』
『えっ、こんな短時間しか毎日、探索出来ないってこと?』
『毎日すれば、時間は増えるかも知れませんよ。あくまでも精神面が鍵となりますので、扱い方は人それぞれのモチベーションで違ってきます。』
『もし、人助け最中に精神力が切れたらどおなるの?』
『その場合は、私が力を貸しますよ。問題ございません』
『じゃあ、犬の手紙を書くを選択した場合は、いつでも書けるの?』
『ええ、手紙を書いて欲しい犬が直ぐいる場合は、書き終えるまで戻れません。予約して来た場合は、一旦すぐ取りかかるかの判断はあなたに委ねられます。無論、気になっているポイントも付きますよ。』
『そう、質問に答えに来てくれてありがとう。』
『いいえ、的確なサポートをするのが、役目です。』
一礼すると、犬神は姿を消しました。
『チョコちゃん、お腹減っているみたいだからおやつ持ってきたよ♪』
『わふっ』(丁度、小腹が空いてたとこだわ♪)
『ワンワン、喚いて寂しいのかな?』
『わふっ』(えっ、犬神との会話、喚いているようにしか聴こえなかったの!?)
『そうか、寂しいか。暇だから少しだけ、遊んであげるよ』
『わぅー』(違う!)
サボりに来た感じの執事らしき男は、遊びたそうにしていて、ボールを持ってきたわ。口で噛むのには物凄く抵抗があったので、転がしながらサッカーをして安心させたわ。
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