追編 桜ノ苗ハ植エ替エラレ
17歳
月ノ都学園生徒会長、その実力は生徒会内でも頭一つ飛び抜けており
妖刀
15歳
学園内の情報を制する男子生徒、不自然な敬語を使う。
父親が
だがその性格には裏表がありそうで…?
17歳
生徒会役員の一人
役職は生徒経歴調査と個人情報管理員を兼任している。
後輩である
大雑把な言い方をするが、報連相が出来たりしっかりしている部分があるため
生徒会役員の後輩たちからも尊敬されている。
16歳
生徒会役員の一人。
役職は第二学年生徒内風紀監査と会長補佐を兼任している
最近生徒会入りしたが役職柄よく
15歳
にゃ〜と語尾につくような猫口調で話す女子生徒
神出鬼没で掴みどころがない
持ち前の隠密能力は生徒会役員ですら捉えるのは至難の業らしい。
Nは→後のキャラ演者が読む
※設定一覧
学園ではひっそりと人気な女子生徒
生徒会となり、
その後、直接のスカウトが来たことにより
白髪、黄色の目をしている美青年。
同好会と称した罠を貼り、生徒を惨殺した男子生徒。
~っすといった特徴的な語尾の男子生徒
自由気ままな女子生徒
不自然な敬語を使う男子生徒
学園内の勢力図を熟知している
元
妖刀を使用し、生徒へと無差別攻撃を仕掛け警察に逮捕された
その後、輸送中に行方不明となったらしいが…
設定
・
突如世界に現れた「
Variant Hunt Army通称
自衛隊や警察組織と違い、独立した権力を持つ
民間軍事会社(People Military company)通称PMCに分類される組織。
一般人や学園卒業者の中で実力保有者が入隊することができ
それらを戦う
・
2000年に突如現れた異形の生命体。
理由や目的は不明だが人類を脅かす存在。
現れた当初は世界でも数十体しか確認されなかったが、年々数を増やしている。
出現方法も繁殖方法などは不明となっている。
生物が
一部では神の使い等と吹聴している宗教まで現れている。
・
その素性、人員、目的一切が不明のテロ集団
突如姿を現れては殺戮を行う事から市民から恐れられている
役表
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
血桜ハ還リ咲ク 零章
「桜ノ苗ハ植エ替エラレ」
N→
事件はすぐに報道が大きく取り上げ、
学園内での生徒会長
本来であれば生徒会長は選挙で年に一度決められ
年度内に緊急で変わるときは会長が退任、死亡などの場合のみ。
不在時期から一か月後に緊急生徒会長選挙が開始され、そこで選定される。
しかし今回の場合は前例のないケースであったため
急遽、生徒会長が選定される事となった。
それから数日をかけて政府で生徒会内のデータなどを参考に会議された
その結果、
それから半年の間、生徒会は再建を行うために定例会議の参加を免除された。
N→
そして学園内に視点が移る。
生徒会室に役員11名が集められ、円卓テーブルを囲い込むように配置された席についていた。
その中心とされる最奥に座る生徒会長
「私は半年間この学園の立て直しに尽力します
先日、副会長に就任したばかりの
本来、生徒会は計13人で構成されますが現在は欠員が2名
副会長も空席の状態となっています
これでは事件調査はおろか、生徒会運営にも支障をきたすでしょう
ですので、まず先に欠員の人材補充から動きましょう
本来、生徒会は計13人で構成されますが、現在は欠員が2名います
副会長のポジションも空席の状態…
これでは事件調査はおろか、生徒会の運営にも支障が生じるでしょう
そのため、まずは欠員の人材補充から着手します
現在調べている中で良い人材はいらっしゃいますか?」
N→
生徒会役員、第二学年生徒内風紀監査兼 会長補佐
「この二日間、生徒会役員足りえる人材を探していました
おそらく調べれられるだけの生徒をあげたと思います
その件について後程、会長にご相談したいことがあるのですが…」
「この場ではない方がよいですか?」
「そうしていただけると会議の進行を妨げることがないかと」
「わかりました
それでは
「任せてくれ」
N→
生徒会役員、生徒経歴調査兼 個人情報管理員
「それでは、他の監査員には通常通りの実務をこなしていただきます
追報があった場合には、個別連絡や生徒会内メッセージでご連絡いたします
皆様、定時連絡を怠らないよう、お願いします」
「これにて本日の定例会議を終了します」
N→
各々が支度をして外へと出ていった。
ゆっくりと自席へ腰掛けると、机の前に向かいあうように
その資料は生徒二名の情報のようで、
「こちらが先ほどの話にもあった人員補充の候補二人です
一名の男子生徒が第一学年
もう一名の女子生徒が同じく第一学年
この二人が実力ともに生徒会として申し分ないと判断しました」
「この
確か父親が
「そうなんですか!?あ、いえ…申し訳ありません!
そこまでは調べておらず調査漏れがありました」
「構いません、短時間で全生徒の経歴を調べるのは不可能でしょう
では、その二人を推薦した理由について、お聞かせいただけますか?」
「はい、まず
こちらの動画を見ていただけますでしょうか?」
N→
その内容は
途中まで
「私個人の勧誘でしたので大々的に徴集することができなかったため
数回にかけて授業外でコンタクトを取ろうとしたのですが…
毎回このように見失ってしまいます
卓越された隠密能力だと感じたので、このスキルは監査に活かせるため推薦させてもらいました」
「異論はありません
次に
「戦闘演習成績や顧問評価を見る限りではこれといった実力というわけではありません
ですがこの生徒の模擬試験結果を入学当初からグラフにして並べたものがあります。
こちらを見ていただけますでしょうか?」
N→
そこには不自然な結果が乗っていた。
入学当初から最近のテストまでの記録が横一本に上下することなく伸びている。
「これは…?座学の結果と実技試験すべての点数が毎回同じ…?」
「狙って揃えた…というところでしょうか?
月8回行われるテスト結果を1年以上も同じ結果というのは偶然とは思えません」
「この人物に勧誘は行いましたか?」
「それが…まだ会長に勧誘の指示は出ていなかったので
まずは一度コンタクトをと思い、話をしに行ったのですが……その…」
「どういった返答が来ましたか?」
「会長の許可がないようなら話をしないと一蹴されました」
「生徒会内の情報をも握っている……というわけですか」
「はい…ですので話をすることは叶いませんでした」
「わかりました。それでは本格的にこの二人を勧誘しましょう」
「では、今から二人に直接話を通してきます」
「いえ、勧誘には私もいきます
恐らく相手もそれを狙っているでしょう
「会長ご自身がいかれるのですか!?
あの…お言葉ですが
会長といえど、その…危険かと……」
「もし不良生徒たちが私を襲うような事をすれば制圧すればよいだけです。
例え相手が何人であろうと問題ではありません。
それにそのような指示を出すような人物だとすれば
「それはどういう…?」
N→
二人はスラム棟と呼ばれる素行の悪い生徒がたむろする学園の中でも使われない倉庫がある地域へと向かっていく。
入口へ着くと、扉の前に居た二人の生徒が
まるで招き入れるように扉を開け、倉庫の中へと通される。
「不気味ですね…まるで私たちが来ることをわかってたみたいで…」
「………」
N→
倉庫内の奥に玉座のように置かれた席があり、そこに一人の男子生徒が座っている。
その男子生徒
「これはこれは、このようなところへといらっしゃったのは生徒会長であられますとは大変恐縮です
私についてはご存じの事でしょうからまずはお席につかれてください
皆さん、会長に席をご用意してあげてください」
N→
二人が向かい合うように席を置くとニコリと笑う。
席へ着くと
「第二学年
単刀直入に申し上げると我々は貴方を生徒会へと勧誘しに来ました」
「そういうご用件でしたかー?
そのお話大変興味がありますので続けていただきたいのですが
もう1人この場に参加させてもいいでしょうか?」
「どなたを呼ぶつもりですか?」
「
そんなところでヒソヒソしてないで出て来られたらどうですか?」
「にゃ~んだ。気づいてたんだにゃ~?」
N→
倉庫の二階から姿を現したのは
ぴょんとそこから
「アタシもゆっくり聞かせてもらうにゃ~」
「いつの間にそんなところに!?」
「どのような手段で生徒会内の情報を得たのですか?」
「申し訳ありませんが情報源については企業秘密になります」
「ならば、質問を変えましょう
二人とも生徒会に入っていただきたいのですが、ご返答はどうされますか?」
「はい、私はそれでよろしいです
「私もそれでいいにゃ~」
N→
この二人の説得には時間がかかると思っていたため、意表を突かれる形となったのだ。
「え?そんなにあっさり…!?」
「決断が早いようで助かります」
「そうですか?
ただ私は生徒会からの視点で学園を見てみたいと思っただけでありますよ」
「私も楽がしたいだけにゃ~
生徒会になったら授業でにゃくてもいいんでしょ~」
「そんな簡単なことではーーー」
「はい、その通りです
生徒会役員となったものは全単位を取得できます
それでは二人とも準備が終わり次第、生徒会棟へ来てください
早速手続きを行いましょう」
「わかりましたー
それじゃあ後は皆さんここはお好きに使ってくださいね」
「にゃ~ら
「そうですねー生徒会に入るとなると部屋も移動でしたね
広い部屋だといいですねー」
「ついでにアタシの部屋も片付けにゃいと~
「それは是非とも自分でやっていただきたいものですよ」
N→
残された
「いやに返答が早かったですね…どういう事なんですか?」
「おそらく二人とも生徒会へと勧誘されることを察知していたみたいですね
私が予想してた以上にすごい人材を拾ったかもしれません」
N→
二人は
少しして手続きを終わらせると二人用の学生服が支給される。
本来、
生徒会役員はその識別のため、白い制服を着ることになる。
「白いのもいいにゃ~~」
「
毎度洗濯を任されるなんてとてもとても面倒ですからね」
「
ちょ~っとやるだけじゃにゃいの~?」
「ちょっとだけだと思うのなら自分でやってくださりますか…?
私も暇ではないんですよ」
N→
言い争いをしていると遮るように
「これから、二人の紹介および仕事の引継ぎを行います
最初は、他の役員が実務について教えることになるでしょう
その際によく覚えておいてください」
「かしこまりにゃ~」
「わかりました」
N→
それから三日ほどかけて二人の紹介や、仕事の割り振りを行った。
第一学年生徒実力調査員に任命され
生徒会制作物管理員として事務仕事をメインとして動くことになった。
そして定例会議の日、13名となった役員一同は円卓テーブルを囲むように席に着く。
「では、仕事の引継ぎも終了しましたので再び調査を再開しましょう
他の皆様も質問点がありましたら即刻質問を投げかけるように
それでは初めてください」
「はい、それでは一連の発端となった事件
ここでは同好会事件と仮称させていただき再度説明を行います
それは生徒数名が学園外で茶会をするという内容で集められたものでした
参加生徒は同好会生徒も含め、計27名
首謀者である
その事件は
その後
「その被害者の遺体はどうなってしまわれたんですか?」
「これについては詳しい説明は省きますが、会長の所持している
「消失…妖刀……やっぱりそういうことだったんですねー」
「にゃ~んか難しい話ににゃって来たにゃ~あ」
「その事件の後、
「前にもみんなにすぐ報告したと思うが、大した情報はなかったぞ
そもそもあまり多人数と交流を測るタイプじゃなかったっぽいからな」
「はい。
それと同時期に
…いえ、
「その
「はい。現在は防衛隊に所属しているようですが、それ以上については秘匿情報なのでこちらには何も入ってきていません」
「ふっ…まぁそりゃ国家機密ってやつだろうから仕方ねぇな」
「それから
その場に合流した会長が
「つーかよ
事件について
なんだったら俺が行ってやってもいいぞ」
「現在
それでしたらいずれ面談を行うことは出来ないんですか?」
N→
「混乱を防ぐために私が独断で生徒会や学園内での情報規制を図っていたため、この場を借りてお伝えします
移送にあたった警官4名
および
「はぁっ!!?行方不明って……
そもそも警察を襲うなんてガチのテロ行為じゃねぇか!?」
「そんな事件があったなんて…
所在の一切がわからないんですか?」
「えぇ…こんな事をする団体など一つしかありません」
「
「そう断定してもよいでしょう
これまでの行動パターンや出現位置が酷似しているため、私はそう見ています」
「なにやってんだ…あいつはよ
ほんとに馬鹿野郎だ」
「
「ふわぁぁ(欠伸)
こ~ちゃんはその
「こーちゃん!?
あ、あぁ…あいつとは同時期に生徒会に入って色々仕事もやったからな
あいつがあんなになるまで気づいてやれなかった
すべて俺のせいだと思ってる」
|
「そうにゃんだ~?にゃ~るほど~」
「聞いておいてなんですが、
「にゃはは、バレてるにゃん」
「この二つの事件を再調査させるというのはなぜなのでしょうか?
私から見ると既にこの事件は終わっていると思うのですが…」
「私もそう思いたいですが、会長が最後に残した言葉があります
移送車へ乗り込む際に、まだ事件は終わってない…そう残してました
同好会事件では
多人数の集客といったところに疑問点が上がらなかったこと
そして
私が調べたところ見られた形跡のない幼少期の診断書が出てきました
そこには過去に問診された
ですが、この事については私も事件の際初めて知りました
これはどうして上がらなかったのでしょうか?
このように我々の調査方法には穴があります
今後は、このようなことが起こらないように尽力するとともに
その『終わってない』という言葉。必ず何かあると私は見ています」
「その元会長さんのデマカセだったりしにゃいの?」
「そうであればよいのですが、我々は最悪を考えて動かなければなりません
ましてや万が一にも同好会事件の再発を起こすわけにはいきません
ですので、再度徹底的に洗っていきましょう
そして裏に何者かが潜んでいるというのならば必ず…斬ります」
「……怖いですねー」
「
どんな些細な事でも記載して構いませんので徹底的にお願いします」
「かしこまりました」
「それでは
「かしこまりにゃ~」
「それでは
「ふっ、おう任せろ」
「それでは本日の定例会議を終了します。
各自、定時連絡を欠かさぬようお願いします」
N→
一同が職務をこなすため外へ出ていき室内には
「すみません
こんな雑用を頼むことになってしまって」
「気にすんな
年齢は上だが立場はお前が上司だ
俺はその判断が正しかったと思うし
お前が会長になるのはどうせわかってたしよ
つーか俺に決まっても断るつもりだったんだ」
「そう言っていただけると助かります」
「それより、お前は大丈夫なのか?
「はい。ですが今はただの犯罪者です
そのように認識しているので心労などは一切ありません
ご安心ください」
「お、おう…?ずいぶん冷てぇな?」
「会長との約束は果たしました
それ以上恩情をかける必要はありません」
「お前も肩の力抜けって
生徒会長って立場は軽はずみにできるもんじゃねぇが張りつめすぎると
「いえ、そういうわけにもいきません
私は生徒会長として、その責務を全うする事だけを考えなければなりません
気を抜く等、この立場の者がする暇はないです
それに、
「初代生徒会長考案の絶技
常日頃より精神を研ぎ澄ますことによりあらゆる局面において絶対無比の行動を可能とする技……
そんな技を保ち続けるなんて身体が何個あったって足りねぇっての」
「そうかもしれませんね
ですが、この身朽ち果てようと私は生徒会長として学園を護らなければならないのです」
「どっからそんな覚悟が来てるんだか知らねぇがよ
まぁ自分を滅ぼさねぇよう気を付けるこったな」
N→
それから少し後、
いつもとは違い、そのままどこかへ居なくなったりはせず目の届くところに留まっていた。
「珍しいこともあるものなのですね
「にゃんて失礼な
アタシだって真面目な時くらいあるんだよ~」
「普段でしたら頼んだ仕事を踏み倒してどこかに行ってしまうのですからね
正直、真面目に仕事をすることができないものと思っておりましたよ」
「それは心外だにゃ~」
「今回の事件に興味でも沸きましたか?」
「ただの気まぐれだにゃあ」
「仕事ですのでこれからもしっかりとやっていただきたいものですが…
はぁ…このペースでやってはキリがないですね
私は私なりのやり方で探すとしましょうか」
「別行動でもするのかにゃ~?」
「あぁ、そうですねー
今から見張ってほしい人がいるんです
その際の注意事項ですが、もし何か起こっても―――――」
N→
その指示を受けると
「にゃ~るほど、そういうことなら任せてにゃ」
「あ…行ってしまわれましたね
本当に理解しているのか不安ですが任せるとしましょう」
N→
それから数時間経ち、夕方に迫る頃
同好会の使用していた教室に入ると、そこには以前のまま放置されている個人の所有物が置いてある。
棚のひとつに
そこには
「
私は彼女を戦闘演習の映像で見た以外に話したことがあまりなかったけれど
あんな強さをどうやって手に入れたものだろうと思ってた
でも、こうやってみると普通の女子生徒にしか見えない
それに
なにが変えてしまったんだろう…?」
N→
教室内でノートパソコンを開き、監視カメラの映像が保存されたものを繰り返し高速再生しながら考え事をしていた。
その映像はこの教室を中心に両隣の部屋の扉が映るように録られており、
「残っていた監視カメラの映像を見ても
その間にどうやって妖刀を手に入れていたの…?
あんなものを隠して持つなんてできないはず……
そういえば……刀を教室に持ってきているのならばわかるはず…」
N→
監視カメラの映像を探しながら
そこで
「え…?こんなもの部屋に入るときは持ってない
ここに入ったほかの生徒も刀なんて持ってきてるのは映ってない…
N→
そして監視カメラの位置を確認したが、この教室に入る方法は扉以外では窓しかなく
扉から入ろうとすると、どのような角度から入っても持ち物をカメラから隠して入る事はできないようになっている。
「
誰かが渡した…としてもきっと同好会の人達じゃない…
とするとこれは室内で見つけたことになる………
…いえ、もし仮に元の持ち主が隣の部屋から窓をつたって入れば…気づかれることなく渡すことができる
ってことは隣の部屋に入った人を見てみればもしかして!?」
N→
考え事をしながら集中していた
N→
そしてそれから数十分後。
扉を開けるとすぐに医療職員が気づいたようでベッドを囲む仕切りカーテンを少し開ける。
そのベッドに寝かされている
「
「はい…会長すみません
何者かに襲われたのですが…突然のことで……
黒いローブを着ていたので…正体を突き止められませんでした……」
「怪我は…?」
N→
そこから見えた足は膝から先がなく、血が滲んだ包帯が巻き付けてあり沢山の氷で切断面を冷やしていた。
「どうやってやられたのか気がつきませんでした
対峙して武器を構えた時にいきなり足元が悪くなったかと思ったら、足が‥‥切られていました
そのあとどうして無事だったのかはっきり覚えてないんですが、
「救急車がそろそろ来るはずです
緊急治療を受けてください」
「でも…会長!
私のミスで…取り逃がしたんです
このまま引き下がれません!」
「この事件は犯人の存在を断定できず軽視した私の責任です
あとは私に任せてください」
「でも会長っ!!
……ほんとうに…すみません!……っ」
N→
悔しさがこみ上げ、唇を血がでるほど噛みしめていた。
その際、
「現在、学園内に生徒に危害を加える可能性のある危険人物がいることが確認されています
しかしこの情報はまだ一般生徒へは公開をしません
もし今通達すれば生徒たちは混乱し、パニックに陥ってしまうことでしょう
その騒ぎに乗じて紛れてしまうと断定ができなくなります
ですので情報は生徒会内だけに共有し、まずは学園内で包囲しましょう
もし犯人と思われる人物を目撃した場合には、直ちに私に連絡してください」
「わかったにゃ~!会長さんはどうするんだにゃ?」
「私は…一度生徒会室に戻りますがすぐに巡回を開始します
皆さんは直ちに捜索をお願いします…が、くれぐれも油断しないよう気をつけてください
それと…連絡に応じなかった
もし連絡がありましたら、反応できる者が私の言ったことを説明してください」
N→
端末を切ると
その道中、
「
「
怪我したって聞いたが無事なのか!!?」
「はい…幸い命に別状はありません
この後、救急車が到着して搬送されれば大丈夫です
犯人によって…両足を綺麗に切断されていました
適切な対処ができているので接合すると思いますが、精神的ダメージの方が大きいでしょう」
「くそっ!どうなってんだ!
そんなのがうろついてやがるなんて!!!
それより
「今から取りにいくところです
「なぁ
なんでそいつは
「生徒会内の会議が漏れていた可能性…いえ、それよりも最悪のケースを考えています」
「生徒会内に裏切り者がいるか…そんなことがあるってのか?」
「ないとは言い切れません…
そうあってほしくないものです」
「怪しいやつに心当たりはあるのか?」
「いえ…思い当たる人はいません」
「俺は少しだけ心当たりがある…
また
…例えばだがーーー」
「
「ないって保証もねぇだろが!
ここまで目撃情報がねぇんだ…
外から入ってきたやつって可能性より内部にいるものの犯行って方が高ぇだろ!」
「まさか……」
「俺は
お前は
「わかりました」
N→
数分して
そこに普段使用している太刀を持つと同時に端末にメッセージがくる。
「黒ローブの者を見つけた?」
N→
メッセージには
その正体は黒いローブを着ており、戦闘の際に袖から白い制服を着ているのが見えたようだ。
「やはり生徒会役員に裏切り者が……一体誰が」
N→
メッセージには他に生徒会棟の一つ隣の西側の棟付近の位置が送付されてあった。
他の生徒の現在位置を連絡するように送ったが、一向に
「まさか…二人が?」
N→
「ここでは戦っていない?
N→
その直後、とある人物からメッセージが入った。
N→
その頃、
そこに小走りに
「
先ほど交戦中とおっしゃってましたが?」
「…あぁ、今のところは大丈夫だが
それよりお前、さっきからずっと連絡していたんだぞ!」
「あぁー役員用端末での連絡方法がよくわからなくて困ってたところでしたよー」
N→
突然、
ガキンと金属同士がぶつかる音が鳴る。
「なにしやがんだてめぇ!!」
「やはり貴方でしたか…」
N→
すると
「危ないですねー。それよりもこのワイヤーテクニック流石のものですね」
「ふっ、賞賛の言葉ありがとよ」
N→
その指の動きにより操作され、その形を変えるようで日の光に反射する形で目視することができていた。
「これで
すごい技術ですよーまるで暗殺者みたいですね」
「いかにも俺は暗殺担当だからな
こういった事は専門分野だ」
「貴方が生徒会を襲った理由はどうしてなんでしょうかね?
お聞かせ願いたいものです」
「なーに、話は簡単だ
上からの指示で退却が命じられたんだ
このまま帰るのも何だから土産ついでにここの戦力を削いでから帰ろうと思ってな」
「そういうことですか…大方理解しました」
「そういうことだ
生徒会は俺らにとって無視できない戦力の1つだ
ただ、お前は新参だろ?
しかもあんまり生徒会に対して従順に協力するって感じでもなさそうだ
ここで殺すってのも可哀そうだし見逃してやるからさっさといけ」
「そうしたいところも山々なのですが、貴方とお話でもして時間稼ぎでもしようかなーと思ってまして付き合っていただけますか?」
「めんどくせぇ奴だな…
先輩への思いやりはねぇのか?
可愛げのねぇ後輩だよ!」
N→
再度
二人の攻防が続いてる音を感知した
遠くから眺めているとワイヤーのようなものを巧みに操り、
「にゃにゃっ?あれは
加勢してあげよっかにゃ~…
そーっと、しにゃいと…にゃっつ!!」
N→
だが、
少し後方へと飛び下がり二人を正面に見据えるように立ち塞がり、攻撃の構えをとる。
「にゃんと!?こーちゃんすっごい対応力!」
「…どういうことだてめぇ
ここで増援とはハナからここでやり合うつもりだったのか?」
「さぁー?どういうことでしょうかね」
「たーつや?ピンチっぽいから援護してあげるのにゃ~」
「なくても大丈夫…と言いたいのですが
ナイスタイミングですよ」
「ちっ…1対2だとしたらもう恩情はねぇぞ
本気で殺す気でいくからな!!」
「こーちゃん嫌いじゃないけど、殺されるのもやだから反撃するのにゃ~」
N→
それに合わせて
「なんだその武器は?コスプレ大会じゃねぇんだぞ」
「見た目で判断しにゃいでよ~?
こう見えてもアタシは結構強いんだよ~」
「そういえば共闘とは初めてですね
さぁ行きましょうか!」
N→
二人は同時に二方向に分かれる。
「いい連携だ…ほんとに初めてか?」
「
「いいえ、
「にゃにお~??アタシは好きにやるのがーーー」
「そんなもんどっちでもいいわ!
まずは正面からいくぞ!!」
N→
十手の突きを
それをナックルで弾くように防ぐと、懐に潜り込み拳を繰り出した。
「にゃにゃっ!!!」
『
「うおっ!!」
N→
ナックルが腹部に繰り出される瞬間
仕込み刃のようなものが三本ナックルから飛び出すのが見えた。
それに気づいた
「惜しいにゃ~!」
「あぶねっ!!
こんなもん仕込んでやがったか!
なんか腕っ節はパッとしねぇやつだと思ってたが案外やるじゃねぇか」
N→
後ろからの攻撃を横にステップして回避すると、二人を斜めに見据える。
「能ある猫は爪を隠すんだにゃあ〜」
「それを言うなら能ある鷹ですが…
それはさておき、もらいました!」
『
「そう甘くはねぇぞ!馬鹿野郎!」
N→
そのナイフはまるで空中から獲物を啄ばむように落下する。
すると近くの障害物に巻き付けられたワイヤーに飛んでいたナイフが弾かれ
力の向きが変わり
「おや!?そんな使い方まで出来るんですねっ!?」
N→
状態を反らして回避するが、その瞬間手に持っていた曲刀が突如引っ張られてしまう。
いつの間にかワイヤーが
引っ張られたその勢いで
思いがけない身体の動きをしてしまい、繰り出された足蹴りを脇腹に受けてしまう。
「ぐっ!!?」
「
N→
吹き飛ばされた身体を受け止めようとするが、
蹴とばされた勢いで体勢は崩していたものの、なんとか持ち直し振り返りながら着地した。
「避けるなんてひどいですね」
「にゃんで~アタシが
制服を汚すなって言ったの
「まぁ…その判断は正しかったですから許すとしましょうか」
「ずいぶん勘がいいじゃねぇか
もし素直に受け止めてたら二人ともワイヤーでグルグル巻きだったんだがな」
「グルグル巻き~!?それは怖いにゃ!
ボンレスハムみたいになっちゃうにゃんてや~だ!!」
「スライスハムの間違いじゃありませんか?」
「ど~~っちでもいいのにゃ!」
「ご名答。この鉄線には電気を通していてな
身体に仕込んだバッテリーから電力を通して電熱線にすることにより
刃物にも劣らない殺傷力を得られるんだ」
N→
隠すように身体の各所にバッテリーのようなものと、電線が巻き付けられており、その下には絶縁体であろうゴム製のタイツを着こんでいた。
「すごい恰好ですね…コスプレと言ってましたが一体どちらの事でしょうかね」
「ほんとだにゃ~!こーちゃんに言われたくにゃいんだけど〜」
「これを隠すための黒ローブだったんだが今は手元にねぇから仕方ねぇな
それじゃあ再開といこうぜ!」
「
「にゃにゃっ!!?」
N→
二人は咄嗟に付近を確認し、ワイヤーの位置を見つけた。
それはこちらを取り囲むように幾重にも張っており、どれがどう巻き取ってくるのか予想がつかなかった。
「さぁ踊りな!」
『
N→
ワイヤーを引くと二人は目視で確認してから回避行動をとった。
しかし二人の身体は制服ごとワイヤーが掠めていき、切られた箇所から血が滲み出ている。
傍から見ると
「痛っ!にゃんてスピードにゃの!?」
「これほどまで張られていたとは…どの時点で?」
「これじゃあずっと回避にゃんて出来にゃい!」
N→
「私と戦う前から既に張っていた…というわけですか
攻撃を敢えて仕掛けさせて…自分のテリトリーへと誘い込む
獲物に対して腹を見せるとは……
まんまと術中に嵌まってしまったわけですね」
「お前はずいぶん頭が切れるな
そこの
この技を初見で躱せるやつなんて早々いねぇんだがな
師匠にもこんなんじゃ怒られちまうな」
「その口ぶりですと、私たち以外にも避けれた人がいるんですか?」
「ふっ……教えてやろうか?
お前も知ってるだろ、前に生徒会にいた
「彼が…?なる…ほど……!!
ほんとこれ流石にきついですねっ!!」
「あんまり興味なかったって顔だな?
まぁどうでもいい。もうそろそろいい時間だ
お前らにトドメを刺してずらからせてもらうぜ!!」
『
「最後に二つほど言いたいことがあります
それだけ聞いてからでも遅くないですよ」
「ふっ、くだらねぇ時間稼ぎでもする気か?
残念だが、俺のデマ情報で
他の奴らの合流があったところで無駄死にが増えるだけだぞ」
「そうでしたらよかったんですが…
ほんの1分ほどで終わりますから」
N→
その話を聞き、
「どういうこと…だ?」
「そのままの意味ですよ
それにどうせ貴方はここで倒されます」
「ちくしょうが…!俺が……まさか」
「会長が来たにゃっ!!」
N→
場に重々しい空気が立ち込める。
そこへゆっくりと歩きながら迫る姿があった。
隣を歩く生徒会役員監査はアタッシュケースを持っており、ゆっくりと一礼して
「まさか貴方が黒幕だとは思いませんでした
「随分早い到着だな…
どうやってここがわかった?」
「
私は二人を一度は怪しみ、そして二人を捜索しようと動きました
おそらく
「はい、しっかりと意図を組んでいただけたようで安心しました」
「さっすが
「そしてその後、
それは
今改めて考えれば、貴方以外で彼とコンタクトをとれる人物はいませんでしたね」
「だが、それで俺が犯人であるとわかったってのか?
ちょっと前にようやく気付いたってか…?
そんなわけねぇよな……?
お前ほどの奴がそんなに勘が悪いわけねぇな
断定には至らない何かがあったんだろ」
「えぇ、三つほどあります
まず一つ目、貴方が私への報告を怠ったこと
貴方は普段から報告を怠らない性格です
ですが、珍しく
この事には少し違和感を感じました
二つ目は、私に誤った目撃情報を伝えた際のことです
敵が単独犯であったとはいえ、目撃情報などの詳しい情報がありませんでした
焦っているにしても粗雑と言わざるを得ない報告です
報告はまるで陽動のための軽いデマかせのようで、私は貴方の真意を疑いました
三つ目、先の陽動には似たようなことがありました
メインのターゲットから注意を逸らし
戦力を削ぎながら最終目的地に向かうという手法は
以前に起こった
貴方がその手法を提案したのでしょうね
それらを照合し私は直前で貴方が容疑者と断定しました」
「そんな理由で気づきやがったのか?
普通そんなんで断定できねぇだろ…
やっぱりお前はすげぇよ
けど…敵に回すと本当にやべぇ奴だな」
N→
「ふっ、お前とは言え今この場で俺を倒せるか?
ここは俺の
「会長、私たちも加勢いたしましょうか?」
「無用です…私はこうなると思い、これを持って来させました」
N→
アタッシュケースに端末をかざし、電子音が鳴るとケースの蓋が空いていく。
中には刀が入っており、それを
「私一人で駆逐します…二人は手を出さないでください」
「ん~まぁ会長さんがそういうにゃら~~りょ~かい」
「変に加勢しても邪魔になってしまいますね、かしこまりました」
N→
二人はゆっくりと後方へ下がっていく。
「これが何かはご存じですね」
「お前…そいつを使うってのか!!?
ぶっつけ本番で使いこなせるわけねぇだろ!」
N→
「妖刀
才能を有する実力者に更なる力を与える刀
実力を持たない者が触れればその生命すらも狩り尽くす
確かに…使用するのは初めてです
しかし、問題ありません
貴方をここで斬る事ぐらいはできるでしょう」
N→
ゆっくりと柄に手を添える。
しなやかに、しかし力強く、彼に力を与えるかのように光る刀身が徐々に姿を見せ始めた。
抜刀し煌びやかに輝く刀身は青黒く光り、辺りを照らしだす。
「信ずるものは正しき道、悪とするは不秩序こそ
己が信念を刃先で指し示す
立ち塞がる壁は斬り捨て、いざ進まん
N→
その言葉に呼応したように光は勢いよく刀へと吸い込まれるように消えていく。
その威圧に対面した
「にゃに、この光…!?」
「これほどとは…驚きましたね」
「これが…妖刀っ!!?
知ってはいたがすげぇ力だ…まったく惜しいぜ
これほどの力が出せる奴が俺らにとって最大の敵だとはなぁ!!」
N→
二人は刀の射程からは遠く離れており、近づくまでに5秒はかかるであろう。
その
5回は
だが、
逃げろ!と本能、感覚、そして経験から来る直感が告げている。
しかし
「腹くくるしかねぇな…!!かかってこいよ会長っ!!!!」
『
N→
逃走用に残しておいたもの、ほかの役員の援護をせき止めるためのもの
自分を守るためのもの
それらを3秒かけてまき直し、
反撃をさせる間もない一撃を決める。
それ以外に選択肢はなかった。
全てを使ったその一撃で
『
「Shall we dance!!!」
N→
対して
「抵抗しねぇってんならぶち殺すぞ!!!」
「
N→
すると刃先からまるで影のように黒い衝撃波が飛び出し、空中に5発飛んでいく。
その影は、
「なんだとっ!?いきなり技が使えるってのか!!?
こぉんの化け物がぁよおおぉ!!!」
N→
頭に血が上り無作為に攻撃を仕掛けたわけではない。
この妖刀の力を知っていたからこそ近づいたのだ。
そう、
ゆえにそれを封じるために近距離へと迫る事で妖刀の技を封じようとしていた。
しかし、
距離が離れていれば妖刀の技を受けて、負けてしまう。
だが逆に近づけば刀の間合いに入ってしまい、一刀で敗北する。
「終わりです」
『
N→
ほんの一瞬。
1秒にも満たない時間。
だがそれだけの隙で
その一撃は見ていた
喰らった
「ぐあぁぁっつ!!!」
N→
ひどい流血により、意識が朦朧とし始め立ち上がれなくなる。
顔をゆっくり上げると首元に
「にゃ…にゃんて一撃にゃの!?
全然見えにゃかった…」
「なにか言い残す事はありますか?」
「ぐっ…そんな下らねぇことを言うつもりねぇよ…!」
「では私から質問があります」
「聞くだけ聞こうか…
答えるかどうかはわかんねぇがな」
「貴方はどこに属しているのですか?」
「ふっ、お前が想像している通りだよ」
「やはり
黒いローブ…つまり
「どっちとも言えねぇな
ハナから関わっちゃいなかったが…まぁそりゃ本人に聞きな」
「どういうことですか?」
「残念だが時間切れだ」
N→
そしてその刃先を自らの首元へと突き刺した。
「なっ!?」
「こ…こ、んな……感…じか、死ぬ…って……
ぐっがああああぁぁぁぁああぁぁああぁぁっ!!!」
N→
そして目の前で激しく割れたガラスのように粉々に砕け散る。
強い風が吹き、その残骸は飛ばされてなくなってしまった。
そしてゆっくりと
「……
「ねぇねぇ、もしかして会長さんはこーちゃんが犯人だって疑ってたのにゃ?」
「特定の誰かを疑っていたわけではありません。
誰が犯人であってもおかしくないと考えていました。
中でも特に容疑が濃厚だったのは
新規で入ってきた
そして
三人が犯人であると仮定し
あの企画書を私に提出した人物、それは
恐らく
まさかとは思い、
彼の学歴は至って平凡でした
しかし出生地が不明のようで、かつて孤児だったという記録があります
敷島遥斗も同じ出身校で、そこに二人が出会った過程があったのでしょう
ですが私が調べられたのはそのような書類に記載されているような内容だけ…
結局、断定するまで時間がかかってしまいました
早急に気がついていれば、
やはり一刻も早く再発防止策を徹底しなければなりませんね
これからは忙しくなりますよ」
「そのために私たちを勧誘したのですからお手伝いすることは当然と存じていますよ」
「にゃ~んか面白そうだから頑張るのにゃ~」
「是非ともいつものようにはならず頑張っていただきたいものですね」
N→
その対応の速さから
そしてそれから2週間後
学園から少し離れた総合病院にて
「どうぞー…って会長!!?
こんなところまで…!?実務は大丈夫なんですか!?」
「
それにこの後も帰り次第実務へと戻りますのでご心配には及びません
それよりも怪我の具合はどうですか?」
「今はもう大丈夫です
リハビリを少しして、安静にしていればすぐに復帰は可能です
もしも
「
「そう……なんですね」
「早急に対応しなかったのも、即座に対象と接近してしまうと交戦状態になるかもしれないからだそうです
私が指示するとしても同じ判断を下していたでしょう
ですが、それのせいで
申し訳ありません」
「会長!謝らないでください!!
そんなことよりもあの二人は本当にすごいです!
推薦した身として、とても誇らしいです!
あっ、そういえば……入院中に再度、監視カメラの映像を見ていたのですが
恐らく予想した通り窓をつたって室内にいる
まさか
「そうでしたか…
今回の事件は
あまり気に病むことはありません
今後も間違いなく奴らはなんらかの形で我々に対し牙を向いてくるでしょう
より一層我々生徒会が取り締まらねばなりません
「はい!」
N→
病室で再度眠りにつこうとする
「にゃ~んだ、結構元気そうだにゃ~?」
「え、
「ニャハハ、抜き足差し足忍び足ってやつだにゃ」
「もしかしてお見舞いに来てくれたの?」
「そんな感じだにゃ~」
N→
傷を負った部位や身体をじーっと眺めた後、欠伸をする。
「アタシが
「いや!そんな…怒ってるなんて
むしろあのタイミングで来てくれなかったら私は殺されてた
むしろ貴女と
ほんとうに…ありがとう」
N→
「…まぁ、放っておいても殺されはしなかっただろうけど」
「え、それってどういう?」
「無事にゃらいいんだにゃ~~!
じゃあ~アタシはそろそろ帰るにゃ~
あんまり散歩ばっかりしてると
N→
同時刻、生徒会内への定時連絡を終えた
先の事件を生徒へと公表するため、生徒会ニュースを作成していた。
生徒会室内にいた
「会長………情報にはとかくガセが付き物なんですよ」
N→
携帯端末を取り出す。
それは学園支給のものではなく、一般市民が使うような携帯で
本来学園内の生徒は所持を禁止されているものである。
「………もしもし私です。
今回の件、上手いこと解決していただいたみたいでしたよー
そこで生贄を与えて妖力を蓄えさせ、持ち主を処分して
その後、生徒会長の飲食物に毒を盛り
そちらの性格は予想通り妖刀を使い殺傷事件を起こし、現生徒会長がそれを鎮圧。
その後の彼は移送中に回収に成功したと…
それで今回は再度、生徒会の威力偵察と戦力削減を兼ねて事件を起こし
その隙に撤収予定でしたが、もう
無理なく殺処分するため生徒会長と戦わせました
しかし…彼もまたプロですねー
敗北したのち、
えぇ、おそらく会長もまだ真実には辿り着いていないでしょう
頭の片隅では疑問を浮かべていても決定打がないですし、まだまだ放置で良いかと…
妖刀の成長具合も現状は好調との事ですし
大方アナタの計画通りですね
目立った失敗をあげるとすれば………」
「
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
利用規約
ミクロさん台本を動画、配信で使用するのは全てご自由にどうぞ
・アドリブ演技に関して
この台本はアドリブを入れる事を前提として書いています
なので演者様方の判断で挟んで頂いて構いません
是非素晴らしい演技にアクセントをつけてください
しかし作風に合わないものはご遠慮ください
・性別変更や比率に関して
作者はあまり好ましくは思っていませんがある程度ならば可とします
そのある程度の境界線は他の演者様たちとの話し合いに委ねます
・特殊なものについて
台本を演じる際に読み込まないで演じる行為や
言語を変える、明らかに台本無視と取れる
特殊な行為をするものは認めていません
流石に読み込んで普通に演技してください
多分そうじゃないとこの台本は演じれないです
二次創作等、商権利用問題のある場合、質問や不明点ございましたら
作者のTwitter
https://twitter.com/kaguratizakura
のDMにてご連絡ください
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます