始編 桜ヲ植エル日ノ事
登場人物名
17歳
同好会の創設者。面倒見がいい。男子生徒。
16歳
~っすといった特徴的な語尾の男子生徒
16歳
学園ではひっそりと人気な女子生徒
15歳
自由気ままな女子生徒
Nは→後のキャラ演者が読む
役表
ナレーション&黒いローブの男♂:
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血桜ハ還リ咲ク 零章
「桜ヲ植エル日ノ事」
N→ナレーション
これは今は忘れ去られたとある日々
妖刀の中で刻まれている失われた命の記憶
間違った道に逸れて堕ちた青年の記憶を呼び覚ましてみるとしましょう
冬の寒さが落ち着いてきた3月上旬。
成績表と進路調査票を手に
「はぁ………どうするかなぁ~
やりたいこと…って言われても
そんなもんがあったら苦労してねぇんだよな」
N→ナレーション
フェンスを乗り越え、パラペットから足を乗り出して座る。
ここは風通しがよく、考え事をしたいときには打って付けの場所であった。
屋上から演習授業を行っている者や足早に歩いている生徒がよく見え
最近ではそれを眺めながら物思いに
「やる事決まってるやつらが羨ましく見えるな
俺はどうしたもんかなぁ~」
N→ナレーション
進路調査票を睨むように眺めていると
突然、階段を物凄い勢いで走ってくる音が聞こえてくる。
フェンスの先は基本安全のため立ち入り禁止であり
教師や生徒会にバレたのかと思い、驚いて立ち上がった。
「おっと、教師とかに見られたか?」
N→ナレーション
屋上の扉を開けて出てきたのは、教師や生徒会ではなく普通の生徒のようで
その女子生徒は焦った様子でこちらに向かって近づいてきた。
「ね…ねぇ!早まらないで?
少し落ち着きましょう!?私でよければ話し相手になるからさ…!?
だから一旦そこから出ましょう?」
「あっ…えっと……あ~?ありが…とう?
・・・・ん?ちょっと待ってくれ?何か勘違いしてないか?」
「え…?」
「…ひとまず落ち着いてくれ
まず君は誰だ?」
「えっ…私は第一学年の
「とりあえず…なんかすれ違ってる気がするから話を整理しようか?」
N→ナレーション
どうやらこの女子生徒は自分が屋上から飛び降りでもしようとしているのかと思い、焦って止めようとしてくれていたようだ。
「つまり…俺が自殺でもしようとしてるかと思って急いで来たのか?」
「そ…そうなんです…
表情も思い詰めてるようでしたので…てっきり」
「ぷっ…あははははは
そんなことしねぇって
たとえするとしてもあんな目立つところでしようなんて思わないだろ」
「その…ごめんなさい
こっちの思い込みで休み時間を邪魔してしまったみたいで」
「あー敬語じゃなくていいって
どうせ1年しか歳も変わんねぇからな
ところで君はなんて呼べばいい?」
「そ、そう?
それじゃあ名前でお願いしてもいい?
苗字で呼ばれると…ちょっと色々あって名前の方がいいかな」
「そうか…じゃあ
俺の方も名前でいいぞ
「それじゃあ…えっと
「おう、それでいいぞ
ところでこんな時間に
「私も休み時間だったから考え事をしてて
空を眺めてたら屋上にいる
「考え事か…」
「
「ん?別に大したことじゃないんだがな
俺は来年で三年だろ?
卒業か就職かって時期になるわけなんだが…
特に何をやりたいってわけでもねぇんだよな
どうするかな~って思ってよ」
「進路かぁ…私もまだ考えてないな」
「まだお前は一年だろ?
ゆっくり考えればいいんだよ
どうせ二年も色々やってたら気持ちが変わる事だってあるしな」
「そう…ね。
どこに入りたいとかあるの?」
「そうだな…普通にこのまま警察学校に行くってのが楽なのかな
あまり
いまいちピンと来ないんだよな」
N→ナレーション
突然
「あ、そうだ
「お、おう!?どうした急に?」
「もしよかったらなんだけどさ
紅茶とかって飲む?」
「紅茶?」
「あ、もしかして飲めない?」
「別に飲めなくはないんだが、それがどうしたんだ?」
「私が淹れてきたのがあるんだけどよかったら飲まない?
せっかくのお昼だし、一息つくのもいいと思うの」
N→ナレーション
そして水筒からコップに注ぐと、
中身は冷たい紅茶のようで、いい香りが手元から漂ってくる。
「おーいい匂いだ
それにちょっと変わった色してるんだな?
自販機とかで売ってる午前の紅茶とかより濃い色をしてないか?」
「その茶葉は私が寮で作ってるものなんだ
だから私のお手製の紅茶なの!
自信作なんだけどよかったら感想とかほしいかなって」
「おーすごいな、そんなことができるのか
わかった。じゃあ遠慮なくいただくぞ」
N→ナレーション
落ち着くような香りと、口の中に濃厚だが飲みやすい茶葉の味が広がり、静かに飲み干すとほっとため息をつく。
不思議とリラックスするように肩の力が抜け、口からは咄嗟に感想をこぼしていた。
「これは美味しいな」
「そう??ならよかった!
人に飲んでもらうの実は初めてだからちょっと緊張しちゃった!」
「そうなのか?ほかの友達には飲ませたりしなかったのか?」
「あんまり紅茶が好きな子が周りに居なくて飲んでくれる人がいなかったの
みんな演習とかで身体を動かす機会が多いから
ジュースとかスポーツドリンクとかばっかりで私も無理には勧めてなかったの」
「そうなのか?でもこれ結構美味いぞ?
普通に店とかで出てもこれは人気出るぞ」
「そ、そ…そうかな?
あ、あのね?まだあるんだけど
実はこれに合うお菓子もあって、こっちも手作りなんだけど一緒に食べたら合うと思うんだ」
N→ナレーション
中身はバームクーヘンのようで、手作りとは思えないほど形が整っているそれは
小腹が空いていた
「是非いただきたいな」
「うん!食べて食べて!
ちょっと今日は上手くできなかった方なんだけど
それでも不味いなんてことはないから安心してほしいな」
「そうなのか?でも美味しそうだけどな
遠慮なくいただくぞ」
N→ナレーション
ふわふわした柔らかさとほのかに甘い香る匂いが、食欲を再熱させる。
がっつくように少し手早に口へと放り込んだ。
「なんだ!すごく美味いじゃないか!
これはすごいな!しかも甘すぎないから紅茶にすごく合うな!」
N→ナレーション
「そ、そう…かなぁ?エヘヘ…
そんなに褒められるとうれしいな」
「いやいや、これはもっと色々な人に見せてもー」
「そんなことないって!もっと上手い人は沢山いるし」
「そんな
N→ナレーション
すると校内に13時のチャイムが鳴り響く。
二人は授業の時間まで残り10分になっていたことに気がついた。
「あ。もうこんな時間?
私そろそろ行かなくちゃ!」
「そういや俺も次から授業か…」
「それじゃあ…私急ぐね!またね
「お、おい!?気をつけろよ?」
N→ナレーション
屋上に残された
「急いで現れたと思ったら急いで帰っていきやがった
台風みたいに騒がしい子だな
N→ナレーション
それから次の週の同じく昼休み。
先週と同じく屋上で校庭を眺めていた。
「はぁ~…この時間はほんと暇だなぁ」
N→ナレーション
「まぁ…来るわけねぇか」
N→ナレーション
すると再び階段を上がってくる音が聞こえる。
この時間に屋上に来る生徒は少ないので、
扉から出てきた女子生徒は笑いながら名前を呼ぶ。
「
「おう、
また来たのか?」
「そうなの。この時間ってみんな学食とかに行くんだけど
私は自分で作ったりしてるから一緒に食べに行けなくてね」
「そうなのか?まぁ持参のを持って学食の席には座りづらいよな
結構毎日混んでるみたいだしな」
「そういえば
「あぁ、俺は朝にパンとかを買って適当に食べてるからな
場所はどこでもいいんだよ
いつも人がいなくて静かだからここに毎日いるんだよ」
「そうなんだ?まぁでも寮もちょっと遠いからお昼の間に行き来するのは大変だものね
そうだ、まだお弁当食べてないんだけど一緒に食べてもいい?」
「あぁ。構わないぞ?とりあえず座れよ」
N→ナレーション
中にはまたしても手作りのようで、きれいに盛り付けされており、
「
「まぁ…お菓子とかはそうだけど
料理は結構小さいころからやってたから慣れてるってだけだよ」
「そうだったのか?でもすごい綺麗に作ってるよな
母親とかに教わったのか?」
「あ、いや…えっと
私……親がいなくてさ
自分でやらないとだめだったんだよね」
「そうだったのか……悪かった」
「ううん、気にしないで?
一緒に住んでた人がいたんだけど
その人達どっちも料理なんてできなかったから
私が作らないといけなくて頑張って覚えたんだ」
「ふーん。でもそれで覚えたのはすごく偉いな
俺なんて台所に一度も立ったことないぞ」
「男の子なんてそんなもんじゃない?」
「まぁそうかもな」
N→ナレーション
二人はお昼ご飯を食べて終わると先週のように
紅茶を飲みながらお菓子を食べる日を毎週、時間を決めて過ごしていた。
二人は時々授業の内容について話をするようになっていた。
そうした日々の中、思いついたアイデアを
「なぁ
こんな感じで俺らみたいに暇な生徒を集めてお茶会みたいなのをするって良くないか?」
「それ楽しそうね!」
「部活動みたいに活動するには生徒会の許可とか
事前の人数とか、顧問が必要だとか
設立が大変そうだから、同好会みたいな形でやるのがよくないか?
当然、部費とかはないから費用は毎回自分たちで出すことになるけどな」
「そう…それは仕方ないかもしれないわね
でも私の紅茶の実は毎回作っては植えてるからまだまだストックがあるし
他にも市販のでもいいからお茶するのはいいかもね」
「まぁ費用とかあったら俺に言ってくれれば出すくらいはできるから一度やってみないか?」
「それ賛成!やってみましょう!」
N→ナレーション
それから少しして
その間に二週間ほど経ち
学年が変わったことによる変更に慣れ始めた頃
生徒会から先の申請が受領された報告のメールと、使用してもよい空き教室の場所が送られてきた。
あまり授業で使用されることが少ないC棟の4階にある教室の一室のカギを教師から受け取ると部屋の前に向かう。
「ここが同好会の教室なのね」
「開けるぞ」
N→ナレーション
鍵を使って、扉を開くと中には机やソファー、長らく使っていなかった様子の棚
段ボールの山や使われなくなった資料の束が
乱雑に置いてあり、部屋内は少し
「これは…数年使われてなかったような場所だな」
「まずは掃除からしないと…よね」
「そうだな。ゆっくりやってみるか」
「そうね、一緒にやりましょ」
N→ナレーション
それから三日ほどかけて、部屋内の掃除を終える。
部屋は見違えるように整理され
窓を開けて換気をすることで
三日前のそれとは比べ物にならないほどに綺麗になった。
「かなり綺麗になったな
しかも…結構いいソファーが置いてあったんだな」
N→ナレーション
部屋の中には段ボールの山に隠れるように高そうなソファーが置かれていたのだ。
綺麗に拭けば使えそうなので、これからも使用することにする。
「そうね。それじゃああとは人が来るかだけど
どうやって誘おうかな」
「募集文は掲示板に載せておいたぞ」
「掲示板…?」
「端末に学園内掲示板アプリがあるだろ?
そこで募集をかけてみたんだ
まさか、知らないのか?」
「その~あんまり使ったことないからわからないんだよね」
「一応載せてみたから気になる人がいれば来るんじゃないか?」
「そうね~沢山来てくれたらいいんだけどね」
「まぁ気長に待ってみようぜ」
N→ナレーション
それから次の日、二人が教室で準備をしていると扉が開く。
部屋の中を見るように、扉の先に一人の生徒が立っていた。
「あの~お茶会みたいな募集みてきたんっすけど~ここであってるっすか?」
「いらっしゃい!どうぞ座って!」
「失礼するっす!あの~ここは何をするところなんっすか?」
「実は特に決まってねぇんだよな
とりあえずお茶会でもしながら交流を図ろうかって感じだ」
「そうなんっすね!まだ俺以外は来てないっすか?」
「うん。今は貴方が初めて来てくれたんだよ
あ、そうだ。名前は何ていうの?」
「俺は二学年の
気軽に
よろしくっす!」
「私も二学年の
私も
「俺は三学年の
「お茶会って言うと何をするんすか?
俺やったことないんっすけどなんか必要なものとかあるっすか?」
「特に何も持ってこなくて大丈夫よ
それじゃあちょうど
私たちもお茶にしようか」
N→ナレーション
三人分のお茶とお菓子を並べ終え、準備を終えた。
今まで屋上で飲んでいた時と違い、教室にある電源コードを使い
持参したポッドを使って温かい紅茶を淹れる。
そしてプラスチックのコップではなく、ティーカップや皿、フォークがいくつか用意されており、それをテーブルの上に並べていく。
「熱っ!熱かったっす!!
でも、美味しいっす!俺あんまり飲んだことないっすけど
飲みやすくてゴクゴク飲めるっす!」
「おお…温かいの始めて飲んだけど
こっちもすげぇいいな
茶葉の香りがより引き立ってて落ち着くな」
「すごいっす!
「そんなことないよー、やってみたら簡単だって」
「でも俺だと育てようとしても水とかあげるの忘れちゃいそうっすもん
帰ったらすぐ寝ちゃったりするからできないっすよ~」
「それは…確かに育たねぇな」
「それじゃあ駄目よね」
「でも本当に美味しいっす!これは癖になるっすね~」
「確かにこれは中毒性あるな」
「もう…そんなに褒めても追加でお菓子は出ないわよ!」
N→ナレーション
突然、教室の扉がガタッと鳴る音がする。
誰かがこちらを覗いているようで、扉の先から気配がした。
「誰かいるな」
「そうみたいね?」
「俺が行ってくるっすよ!」
N→ナレーション
扉の先の女子生徒はびっくりした様子で肩から飛び上がっていた。
「わあああぁっ!!?」
「うおおおお!?
急に大声出したらびっくりするっすよ!!」
「こっちも急に扉が開いたらびっくりしますよ!!!?」
「あら?かわいい子ね、いらっしゃい」
N→ナレーション
「とりあえずそんなところで立ってないで二人とも席に着いたら?」
「それもそうっすね!どうぞこっちに!」
「掲示板にお菓子が食べれるみたいにあったんですけどここであってますか~?」
「あってるっすよ!同好会にようこそっす!」
「お前…今さっき来たばかりだろ」
「まぁまぁ固いことはいいじゃないっすか!
それより自己紹介をするっす!
俺は二学年の
「私も同じく二学年の
私も名前で呼んでほしいかな!
お菓子とか作ったりお茶を淹れたりしてるわ
よろしくね」
「俺は
第三学年だ。」
「はい!…えっと?
や…?あさひ…やぎ…?えっとどっち呼んだらいいですか?」
「どっちで呼んでもいいぞ?」
「一応二つ上の先輩なので
「そういえば俺もまだ呼び方決めてなかったっすね
…えっと~先輩だと固いっすかね
そしたら、
「なんでもいいぞ」
「それじゃあ名前はなんていうんすか?」
「えと…一年の
「あら?新入生なのね?」
「はい!そうです!」
「学校には慣れた?」
「全然慣れないです!広くて迷子になります!」
「わかるっす!俺も二年生っすけどまだ半分も覚えてないから
いつも同じクラスの人に着いて行って授業の場所に着いてるっす!」
「それは…そんなに誇らしげに言えることか?」
「つまり覚えなくてもなんとかなるってことっすよ!」
「ここを探す時も困って同じクラスの子に着いて来てもらってどうにかなったんですよ!」
「その教えてくれた子ってのは一緒じゃないのか?」
「あれ…?そういえば扉の前までは一緒だったんですけどいませんね?」
「あれ?周りにほかに生徒いたっすかね?
ここあんまり生徒通ってないんでわかると思うっすけどね」
「う~ん?その子と話したのさっきが初めてなんです
すごい特徴的な話し方…というか語尾だったんですけど名前は聞いてなかったです」
「そうだ!
お菓子も付いてるわよ」
「ぜひ食べたいです!!」
「紅茶のお代わりもついでに貰えるか?」
「あっ、俺も欲しいっす!
一気に飲んじゃったんでもっと飲みたいっす!!」
「うんうん!いいわよ
ちょっと待っててね~
N→ナレーション
室内に設置された小さい冷蔵庫に入ったケーキを取り出し
各自のペースで飲み始める。
「どう?
舌に合うといいんだけど」
「甘くて美味し~~~~!!
めっちゃ美味しいです!
「そっか!それならよかったわ」
「だから言っただろ?謙遜しなくても美味いって」
「今まで私しか食べたことなかったら自信がなかったの」
「でもすごいっすよ!
俺、購買のお菓子とかもたまに食べるっすけど
それよりも美味しいっすよ!」
「ケーキは甘くて、バームクーヘンはふんわりしてて
とっても美味しい~~!!頬っぺたが落ち切っちゃう~~!」
「甘すぎるのは苦手だと思ってたけど
しつこくなく、味がいいと食べれるんだなって最近気づいたよ」
N→ナレーション
しばらくして全員が完食するとティーカップや食器を片付け、談笑を始めていた。
「聞いてもいいっすか?
「それは私と
それをこうやって色々な生徒とするのいいねって提案されたから開いたの」
「そうなんですね~
あと聞きたいんですけど!二人はどういう関係なんです~?」
「
「そうなんですね~?
「…あぁ。友達…なのかな?
あんまりわからないな」
「そうなんですね~?ふ~ん?」
「ちなみに二人はどうしてここに来たの?」
「俺は~ちょっとクラスのみんなが真面目というか
なんか別に友達とかはいるんっすけど
どうも、お喋りとかそういうのができる感じじゃないんすよ」
「あー確かにな
一年目だとまだ中学生くらいの気分かもしれないが
二年、三年ってなると授業や演習も大変だし、進路とか
色々忙しいことが多くなるから
あんまり遊んでもいられないんだろうな
しっかりした仕事に就きたいってやつは
余計にせかせか動いてるってイメージだ」
「
「あぁー。まだ決まってないんだよなー
追年してもいいんだが、あと一年あっても答えが決まらない気がしてる」
「でも私のクラスでも、もう何をやりたいって決まってる人もいますからね~
私は何も決めてないんですけどね~」
「俺は…どうするっすかね
同じく決まってないっす」
「実は私もなのよね」
「ここに集まったやつの共通点としては進路が決まってないってことだな」
「なんかそれはそれで悲しいですね」
「まぁお前らはまだ二年以上あるだろうが
俺は今年中に出さないといけねぇからな
ほんと大変だよ」
「うん、でも無理しないでね?」
「無理して答えが決まってたらとっくに悩んでねぇよ
お前らはまず自分の事を心配してろ」
「あ…
一つ聞いてもいいですか?」
「ん~?なーに?」
N→ナレーション
「あのソファーって寝っ転がってみてもいいですか?」
「別に構わないわよ?」
「それじゃあ失礼しま~す!」
N→ナレーション
「
「ごめんなさ~い。でもこのソファー
めっちゃふかふか~~!このまま寝れる~
……スヤァ」
「あれ?
「これは寝てるな」
N→ナレーション
「まだ学校に慣れてないから疲れてるのよ
時間まで寝させてあげましょ」
N→ナレーション
それから数時間後、日が落ち始め空が夕焼け色に染まっていた。
「そろそろ起こした方がいいわよね
「スースー…」
「起きないわね」
「もっと強く起こせばいいんじゃないか?」
「なんかそれはそれで可哀そうなのよね」
「俺に任せてほしいっす!」
N→ナレーション
数秒後、
「つめたあああああっ!!!
なんてことするんですか!?
「起きなかったのが悪いっすよ!」
「
「冷蔵庫にあった保冷剤を押し付けたっす!」
「お前…結構残酷だな」
「確かに起きましたけどもっと優しく起こしてください!!
デリカシーなさすぎます!!」
「優しく起こそうとしたら起きなかったんっすよ!!仕方ないっす!」
「とりあえずお前ら早く外出ろ~
鍵閉めなきゃいけないんだぞ」
N→ナレーション
扉を出てもなお、言い争いをやめない
「でも、二人も新しく入ってくれたね」
「あぁ、そうだな。誰も来ないかと心配してたけど
よかったな」
「うん!ありがとう
「俺は何もしてないぞ
お茶淹れたのもお菓子を作ったのもお前だろ?」
「んーん。私だけだとこんなの思いつかなかったよ」
「とりあえず俺は鍵を教師に渡して帰るからお前ら気をつけろよ」
「了解っす!」
「はーい!」
「それじゃあみんな、また明日ね」
N→ナレーション
三人は寮へと戻っていく。
少し立ち止まって振り返り、三人の後ろ姿を見ながらふと呟いた。
「また…明日か」
N→ナレーション
それから半月ほど、ほぼ毎日のように同好会のお茶会は開催されていた。
しかし、最初の数日は何人かの生徒が試しに来ていたが、
ある日、
「お疲れ様っす~
「こんにちは
今日は早かったのね?」
「そうなんっすよ。
なんか教師が新カリキュラムを学ぶからどうこう~みたいに言ってたっす!
あんまりよくわからなかったんすけど」
「そういや生徒会ニュースにあったが、この
なんだっていくつかの授業方針とかも見直しが検討されるから会議が行われるため全学年での時短授業日程になる…ってあるな」
「そうなんだ?でも資金か~
この同好会に少しでも入ってくれたらいいんだけどな~」
「そんなわけないだろ。しっかりとした部活とは違うんだからな?
で、この
…ん?そういや
「ほんとうだ。偶然ね」
「まさかのほんとの親御さんだったりしてな」
「いやぁ~その~~あんまり会った事ないんで知らないんっすけどね」
「そりゃそうだよな~………あ?」
「え?」
「ん?どうしたんすか?」
「ちょっと待て?今なんて言った?」
「俺あんまり父さんと会った事ないんすよ
俺が産まれる前から偉い人だったらしいっす」
「まてまて?じゃあほんとにお前の父親なのか!?」
「そうなんっすよね
でも…その、あんまり知らないっていうか
関わってないんっすよ
一緒に住んでたことがなくて…」
「それは…母親が離婚したとかか?」
「そうじゃないんすけど
その…母さんって俺が物心つく前に病気で死んじゃったみたいで
あんまり覚えてないんすよ
ずっと家には家政婦さんがいてくれてたんで生活はできてたんすけど
寮に入ってからはちょっと家政婦さんがいないの不便に感じちゃうっすけどね」
「家政婦って…結構なお坊ちゃんだったんだなお前」
「そんなことないっすよ
小・中学校も普通のところっすし
この
「なるほど…?でもいくら住んでたことがないとはいえ
父親とは多少は会ったりするもんじゃないのか?」
「最後に会ったのは小学生になる前だったと思うっす」
「そんなにか?でもそれじゃあ…」
「ねぇ、
もしかしたらまた迷子になってるかもしれないからさ」
「あ、了解す!急いで探してくるっすね!」
N→ナレーション
「どうした?あいつの事だから放っておけばくるだろ?」
「ちょっと親の話とかあんまりしたくなさそうだったからさ
詮索しすぎないであげた方がいいかも」
「あーそうか。たしかにそれは悪いことをしたな
後で謝っておくか」
「
変に謝って思い出させないでいいと思うわ」
「あぁ…それもそうだな」
「私たちは待ちましょうか」
「それじゃあ一杯もらっていいか?」
「今日のは手作りのじゃないんだけど
私のお気に入りのお店から買ったものだから味は美味しいよ」
「ほう?それは楽しみだな」
N→ナレーション
それから数分後、
「そうなの!最近出た食堂のパフェが美味しくて~」
N→ナレーション
すると教室には入らないように扉から顔をのぞかせて
「
「んん!!?
「あ!
待ってたっすよ~!時間通りに来ないから心配したっすよ~」
「ああああ、あの!
…え?ちがうちがう!!そういうのじゃないって!!
ねぇ待って!ちょっ……
あ~あ~あ~!」
N→ナレーション
「ええ!?痛いっす!!?なんで俺叩かれたっすか!?」
「しーらないっす!ベーだ!」
N→ナレーション
「ええ?!なんでっすか!?
俺悪いことしたっすか!?てか待ってほしいっす~!」
「…あんまり大声で呼ばないでくださいよ~…
そういう噂が立っちゃうんですから…」
N→ナレーション
それから数時間後、
「あいつら今日なんかあったのか?
すごい
「んー?さぁ、なんなんでしょうね~」
「なんだ?心当たりがあるのか?」
「ん~?お菓子よりあま~いことが起きてるんじゃないかな~?」
「なんだそりゃ」
「あ、私もそろそろ行かないとかな
今日は寮の掃除担当があるんだ」
「そうか、じゃあ俺は少し課題をしたら鍵閉めておくよ」
「そっか、じゃあまた明日ね」
「あぁ」
N→ナレーション 兼任
教室内に一人残された
「…また明日。この気持ちはなんだろうな
楽しみ…なんだろうな
就職とか考えなきゃいけないのに
この日々が続けばいい…な~んて考えちまうな」
N→ナレーション 兼任
教室内を見渡し、物思いに
「そういや一か月前くらいまで一人で悩んでたんだった
最近あんまり考えてなかったな」
N→ナレーション 兼任
筆記の課題をしていた手を止め、伸びをする。
「あ~思いつかねぇ。どうするかなぁ」
N→ナレーション 兼任
内容は新たな生徒会監査が選ばれたという記事が書かれてあった。
「また…生徒会が増えたのか」
N→ナレーション 兼任
普通の教師より高い地位を持つ特別な存在達。
すべてにおいて自らを超えているであろう存在に憧れ、そして嫉妬していた。
「はぁ…俺もそれくらい強かったらな……」
N→ナレーション 兼任
胸が締め付けられる気持ちに襲われる。
本来、
通常の学校に通っていればその中では上の方に位置できるほどではある。
しかし優秀な生徒が揃うこの
今の成績では到底成績が良いとは言えず
そんな優秀な生徒の中でも特に優秀な者のみが入れる生徒会。
「考えすぎるのもよくないな…」
黒いローブの男
「ふっ、諦めるのか?」
「なっ!誰だ!!?」
N→ナレーション 兼任
「いつの間に入ってきた!?」
黒いローブの男
「さぁな…それよりもそれ
生徒会のニュースだな?」
「そ、それがなんだ?」
黒いローブの男
「生徒会ってすごいよな
凡人とは比べ物にならない天才揃い
俺なんかじゃ追いつかない強さ
羨ましい…って思っただろ?」
「な、何を言ってるんだお前…?」
黒いローブの男
「図星って顔だな
わかってるだろうが、お前程度じゃどうやっても追いつかない」
「だからなんだっていうんだ。
そんなものは前からわかってる!」
黒いローブの男
「そこで…だ。
そんな可哀そうな凡人くんに特別チャンス
お前に力を授けてやろう」
「力……?」
N→ナレーション 兼任
黒いローブの男は突如、刀を差しだすように手に持ってみせた。
黒いローブの男
「これを使い、とあることをすれば
お前は生徒会にも負けない・・・・いや生徒会をも超えるほどの実力が手に入る」
「なっ…そんなものが!?」
黒いローブの男
「そうだ…その、とある事さえ実現すれば…な
どうだ?気になるだろ?」
「何を…すればいいんだ?」
黒いローブの男
「そうだな…」
N→ナレーション 兼任
少し焦らすようにわざとらしく考える仕草をしてみせる。
「なんなんだ!教えるなら教えてくれ!」
黒いローブの男
「そんなに気になるのか?
いいだろう、教えてやる
よく聞け…この刀を使って」
N→ナレーション 兼任
その黒いローブの男はとても軽く、そして冷たく残酷に言い放った。
黒いローブの男
「この同好会に居る生徒3人。
それと他にも何人か…なるべく多くの生徒を殺してもらおうか」
「は…?」
黒いローブの男
「ん?聞こえなかったか?
同好会の3人と他生徒多数を
この刀を使って殺してもらいたいんだ」
「なにを意味わからないことを言っている!?」
黒いローブの男
「とはいってもこの刀の力を信じてもらえないだろうから少し見せてやるか」
N→ナレーション 兼任
その刀の鞘を抜かないまま、床に鞘先をトントンと二回ぶつけるとなにかを呟く。
黒いローブの男
『
N→ナレーション 兼任
突如妖刀から黒い衝撃波のようなものが走り、
何をされたか理解する暇もなく、気がつけば壁に背中をぶつけ、一瞬息が出来なくなりその後衝撃から意識が朦朧とし始めた。
「ガハッ…!!?なっ……なにをした!?」
黒いローブの男
「ふっ…何が起きたかわからないよな
これがこの刀…妖刀
どうだ?立てないだろ?」
「身体に…力が……入らないっ!?」
黒いローブの男
「これをお前が使って
さっきのやつを達成したらお前はより強くなるぜ」
「…だがその為にあいつらを犠牲にしろと?」
黒いローブの男
「そうだ。強くなるためには犠牲が付き物だ
その為の餌としてあいつらを喰らえばいい
所詮、この世は弱肉強食っていうだろ?」
「…ハハハ」
黒いローブの男
「あ?」
「その刀で…みんなを殺せば…俺は強くなれるのか」
黒いローブの男
「そうだ、お前は最強になることができるぞ
これはまたとないチャンスだと思わないか?」
「あいつらを…
殺す……か………」
黒いローブの男
「さぁ、答えを聞こうか?」
「断る」
黒いローブの男
「あ?」
「あいつらを…友達や後輩を犠牲にしてまで
強くなるなんて…糞くらえだ馬鹿野郎っ!!」
黒いローブの男
「それが答えか…?
だが、チャンスは今しかないぞ
ゆっくり考えてみるといい
そうだな…一度手に取ってみてみろ」
N→ナレーション 兼任
その瞬間、声が、音が、そして記憶が
「ああぁぁぁああぁああ???!!!!?」
黒いローブの男
「どうだ?力が漲る感じ…その高揚と重圧
心地いいとは思わないか?」
「ああぁぁあぁあ!?これはあぁぁあぁ…!!?
誰の…!!?記憶だあぁぁぁぁああ!!?」
N→ナレーション 兼任
黒いローブの男
「覚悟は決まったみたいだな」
「……どうしたらできる?」
黒いローブの男
「ふっ…色々助言もしてやるよ
これからよろしく頼むぜ」
「あぁ‥‥わかった」
N→ナレーション 兼任
誰かの黒い感情や悪夢のような記憶
その人生そのものだった。
それは普通の男子高校生には到底耐えうることのできないほどの
惨苦、悲哀、絶望、憎悪、憤怒、
不思議と笑みを零した
彼の心を深い所へと堕としていく。
「…必ず達成してやる
俺は…どんな奴だって超えてやるんだ」
N→ナレーション
そして次の日…
「
「あぁ」
「今日は
新しい授業の補修が二人ともあったみたいで時間までに間に合わないんだって」
「そうか」
「今日は私たちだけだね
どうする?紅茶淹れようか?」
「いや、今はそんな気分じゃないんだ
すまないな」
「なにかあったの?」
「・・・・」
N→ナレーション
「ちょっと面白いことを思いついて
それを考えてたんたが頭を使いすぎて疲れてた
悪いな
「そう?そうだったのね
ごめんね気づかなくて!
なにをするのか聞いてもいい?」
「ちょっと出来上がるまで内緒にさせてくれ
この同好会でやりたいことが何となく思いついてな
聞かずに待っててくれ」
「うん!わかった
楽しみにしておくね」
N→ナレーション
以前の俺ならばその言葉に止められていただろう。
その方が救いがあったのかもしれない。
だが、もう後戻りはできない。
俺は俺の為に生きると決意した。
あの日、屋上で俺の時計の針は動き出した。
その針先はいずれ血が滴る剣となるだろう。
「あぁ楽しみにしてろよ」
N→ナレーション
これは俺の暗い道の始まり。
妖刀に刻まれる記憶の一切れ。
「最後の一人になるまで楽しませてやるからさ・・・・クックック」
N→ナレーション
ニヤリと笑った
そして花見イベント当日
会場の外側にある橋へ
そのイベントに参加した生徒22名と残りの実行委員の2名がその場に残り
「
「そうっすね!でも
「お前ら雑談はその辺にしておいて早く持ち場につけよ」
「あ、忘れてたぁ!早くいかないと!」
「俺も今すぐ行くっす!
「あっ…!?そ、そそそ、そうっすよねぇ!
そんな大事なもの忘れないですよ!まったくまったく…!!」
N→ナレーション
急いで立ち上がろうとすると、いつの間にか真後ろに
その手には学園支給の武器をしまうための袋を持っており
暗い表情をじーっと向けている。
「わあ!?びっくりしました!
どうしたんですか?イベント開始は……」
「………
お前には怖いものってあるか?」
「え?怖いもの…?
そりゃいっぱいありますけど、それがどうしたんですか?」
「俺は一つ怖いものがある
自分の弱さに気づいてしまうことだ…」
「弱さ?」
「この同好会を作るまではな
俺はそれをずっと体感してた…
恐ろしかったよ…
だけどな…その時天に出会ってよ
こうやってお前らとバカ騒ぎする事で救われてたんだ
楽しい夢を見ているようで、怖いことから目を背けていられた。
ありがとうな」
「いやいや~そんな照れちゃいますね!
私も
多分
「あぁ、そうだな
だけど…そろそろ目を覚まさないとな」
N→ナレーション
突如、
その一撃を受けた
「え…なんで、痛っいぃ!!!
…急に…どうして…!
なにするんですか先輩!!!」
「いいから黙って見てろ…最高のショーを見せてやるからよ」
N→ナレーション
そして一番近くに居た生徒へと刃を突き刺した。
血を、辺り一面にまき散らす。
突如として生徒が刺されたことに気がついた生徒たちは絶叫をあげる。
次々と生徒へ向けて斬撃を浴びせていく
その光景をゆっくりと立ち上がり、見ていた
「なんで…こんなこと……!
こんなっ!…どうしてなんですか!!
N→ナレーション
最後の一人を斬り捨て、死体へと刃を突き刺す。
するとその死体は色を失っていき、灰のようにボロボロと崩れ風に吹かれて飛ばされて行った。
そして同じように次々と死体を消し続けながら
「ククク…ハハハハハハハ!!!
こんな気分だったんだな!力を得るって…
ゾクゾクするなァ!!
漲っていくこの力が快感だ…」
「どうして…人殺しなんかっ!!」
「おお~いい表情だな
その絶望は格別に美味だろうな」
N→ナレーション
その表情はいつもの温和な
狂気に満ち、虚ろな目に似合わず満面の笑みを浮かべていた。
「これで…あとは4人か」
「
さすがに遅すぎ‥‥って、これは!?
どうなってるっすかっ!!!」
N→ナレーション
その惨劇を見て驚愕の表情へと変わる。
「これ…まさか、
「
「
「ククク…まだ時間はたっぷりある
もっと楽しもうぜ…」
N→ナレーション
「私より先に…あいつを!」
「わかったっす!それじゃあ
「うん…!
N→ナレーション
荷物置き場から自分の武器である槍を取り出して
「…逃げる前に、
あいつが着くより前に…教えないと…!」
N→ナレーション
それと同刻、
満開の桜を見上げながら、愉悦に浸りつつ考え事をする。
「さてと…
N→ナレーション
そうしていると、視界に
「みーつけた」
N→ナレーション
「これは
才に飢えた弱者に力を与える妖刀
その刃は絶望を喰らいつくす」
零章 桜ヲ植エル日ノ事 完
前編 桜ハ芽ヲ咲カセズ へ続く
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裏設定
・同好会と部活の違い
学園にある同好会と部活の違いは
同好会は最低人数3人以上、部費は全額自腹で活動方針や使用する道具などを
生徒会に書面報告ののち、受領されれば設立できる
対して部活動は
最低人数が10名以上、専属顧問がいること
そして仮設立した際に1週間の生徒会役員監査の指導を行ったのちに正式設立される。
部活動は学園から規定の部費や活動するのに必要な学園施設の提供を受けられ
運動部は他高校とのスポーツ大会、芸術関連はコンクールなどの参加を行うことができ、その際は学園代表として出場することができる。
ここからスポーツ選手やインストラクターになる者も出てくるという。
・卒業と追年について
学園は基本的に3年制で3年次には就職活動や進学受験を行わなければならない。
しかし、就職先が決まらない場合や、実力を更に伸ばすため等の理由がある際は年
4、5年生になるまで通うことができる。
生徒がとるべき単位は3年で取れるため、成績で落とした単位をそこで行うこともできる。
全ての単位を取り終わった4年以上の生徒は授業の参加は任意となり
自由に学園生活を送ることができる。
その間に戦闘演習を行ったり、学園で取れる資格に専念することが可能である。
・学園の授業について
1年次には基礎体力の増強を行い、そして基本的な高校で受ける座学を行う。
座学ではいくつかの科目を選択式で授業を行い
その選択した授業により同じ学年内でも授業や休憩時間が異なる。
2年次には各々にあった武器や戦闘方法を選択し
それに特化した戦闘演習や生徒同士での対人訓練もカリキュラムに含まれるようになる。
座学は2年次までに本来の高校の3年までの範囲を受けることになるが
この座学はあくまで一般社会に出た際に必要になる範囲を超えているため
座学は成績の中でも4割程の評価でしかなく
ここでの単位は3年次になって補習することができる。
3年次
就職先や進学先を決定した生徒から
その目標に特化された個人の授業になり
生徒会役員と顧問による指導を受けて生活することになる。
座学はあくまで1、2年次の補習や応用という範囲に留まり
演習も他学年と混ざり苦手分野を強化していく方針になる。
卒業試験がないため、比較的卒業は簡単であり
卒業だけしてしまい一般企業に就職するような生徒もいるという。
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利用規約
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・アドリブ演技に関して
この台本はアドリブを入れる事を前提として書いています
なので演者様方の判断で挟んで頂いて構いません
是非素晴らしい演技にアクセントをつけてください
しかし作風に合わないものはご遠慮ください
・性別変更や比率に関して
作者はあまり好ましくは思っていませんがある程度ならば可とします
そのある程度の境界線は他の演者様たちとの話し合いに委ねます
・特殊なものについて
台本を演じる際に読み込まないで演じる行為や
言語を変える、明らかに台本無視と取れる
特殊な行為をするものは認めていません
流石に読み込んで普通に演技してください
多分そうじゃないとこの台本は演じれないです
二次創作等、商権利用問題のある場合、質問や不明点ございましたら
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