第28話 女の子ってすげえ
俺が通っている高校は7時間目まである。大体終わるのは17時30分くらいだろうか。
今日の最後の授業である数学を終わらせいつものように帰路につこうとする。
大体俺が帰ろうとすると凪が近づいてきてそこから一緒に帰るのがいつもの日課でもある。
だがあの一件以来なにも会話がないからか目も合わせてはくれなかった。
早くプレゼント買いに行って謝ろう。
ただ女の子に買い物手伝ってもらうわけだから、なんか罪悪感が襲ってくるな。でも彼女の為だと思い早く終わらせようと思い早々に目的の人物に会いに行った。
「お疲れ様~、じゃあデートしよっか!」
彼女は佐山、見た目はギャル。中身はあざとい陽キャの典型的な奴だ。
「デートじゃないだろ、でもプレゼント選び付き合ってくれてありがとう。」
俺は頭を下げた。ギャルさえいればプレゼントなんてすぐ決まるだろうからな。
「おーそんな丁寧にお礼言われたの初めてだわ(笑)。じゃあいこっか!」
そういって俺らは近所のショッピングモールにきた。
道中、凪のことでイジられまくって疲れた。
こいつら含めなんで陽キャってやつらはずっと話し続けられるんだろうな。
「あんたの彼女はどんな趣味があんの?」
「うーん、どうなんだろ。そういう会話したことなかったな。」
あれ、俺彼氏なのになんも知らなくない??
「マジか、あんた。じゃあコスメとかが無難かな。それか、バック。」
それから佐山は行きつけのコスメショップをいくつか紹介してくれた。
あのリップとこのリップの違いだったり化粧品の違いだったり何一つ判らなかった。
マジで女の子ってすごいなと感心してしまった。
「これでプレゼントは完璧だな。許してくれるといいけど。」
この陽キャに任せておけば問題はないと思ってしまっていた。
まさかあんなことになろうとは、、、。
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