第26話 なにがいけなかったの

漫画喫茶から退出して帰路につく俺たち。


少しの気まずさとまだ冷めない興奮が俺の心を埋め尽くした。


「なんか、漫画みたいだったよね。あの邪魔され方。」


「確かに、普通じゃありえないよ。しかもクラスメイトが働いてるなんて。」


俺たちの会話はどこかぎこちなかった。まあ仕方ないといえば仕方ないが。


「ね、ねえ、」


彼女はそこで止まった。


「どうしたの?」


「あのさ、今日親いない、んだ。だから、ど…?」


マジですかーーーい。こんなかわいい彼女にいわれたら行くしかないやん。


「いきたいです、。」


「ん、じゃあ来て」


そこからの会話はほとんど続かなかった。

煩悩に支配されてるもんこれ。




10分程歩いて豪邸が見えてきた。

いつ見てもでけーな。


「じゃあ、はいって。」


「お、お邪魔します。」


これで3回目だけど女の子の家ってまだ慣れないなあ(笑)。


凪の部屋は階段を上って突き当りの右の部屋だ。


「やっぱりいつ見ても凪の部屋は綺麗だね。しかもいい匂い。」


はあー癒しですなあ、全国の彼女いない人はこの匂いを嗅げないなんて悲しいね

あ、馬鹿にしてるわけじゃないでっせ???


すんません、調子こきました。殴らないで。


「恥ずかしいじゃん、もう、。」


もじもじしてる彼女を見ると自分の中の性衝動がぐつぐつと煮込まれている感覚に襲われた。


「ごめんごめん(笑)。なんか映画でも見る?」


「さっきも見たじゃん!また見たいの?」


そう言われてやましいことしか考えていない自分に驚いたんだよね。


「確かに。じゃあい、」


「い?(笑)。」


「イチャイチャ、したいです。」


ダセーー俺、何言ってんの俺、チキンすぎる俺。

だから犬系とか言われんだろもーーー!


「ふふ、正直でよろしい。


じゃあベットおいで」


腕を広げハグを要求する彼女。

いけおれ!


「下手だったらごめんね…。」


その言葉とともに俺たちは本能のままにむしゃぶりついた。


まあそっからは全年齢の小説では出せないからこれを見てるかもしれない人の想像に任せるとしますかな。




理性が徐々に戻りはじめ余韻にでも浸ろうかなと思った矢先、凪がなんと部屋から俺を追い出そうとした。


「出てって!!!早く!」


「え、え、なん、」


「いいから!!!」


そういわれて俺は急いで服を着て彼女の家を後にした。

月が慰めるように俺を見ていた。


「え、なんで?俺なんかしたのかな。」


わけもわからないまま自分の家に帰った。

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