第25話 ふざけんな!
「あ、まだ15分くらいあったかあー。ごめーん。でも混んできたし仕方ないよね!」
佐山の頭の後ろに悪魔の片鱗が見えたような気がした。
でもなんでこいつがここにいるんだろう。
「くっ、まあそれは仕方ないとしてなんでここに佐山さんがいるのよ。うちの学校原則アルバイト禁止でしょ。」
黒髪美女がにっこり不気味な笑みを浮かべてる。
「あーここ父さんが経営してるグループの1つなの。だからたまに手伝ってるだけ。」
くうー、むかつくなあ。グループの1つってことは年収いくらだよ、、、。
「そ、そうだったのか。でも、別になんもやらしいことはしてないからな!!」
「ふーん、この前私とイチャイチャしたからお腹いっぱいってことかな?(笑)」
「は?なに。どゆこと。ふみくん?」
ひいいいいい、こいつ意味わからんこと言いやがって!!
「ち、ちがっ、何もしてないから!!」
やばい、焦り散らかしてる。なんとか落ち着かなければ。
「ねえ、ねえ、ねえ、私浮気する人許せないんだあ。前に子供作れなくするっていったよね?覚悟はできてる?」
鞄を漁り始める凪。いや怖すぎるから。あれ、おれ死んだ?
「ほんとに何もないって!俺には勿体ないくらいの凪をおいてギャルに浮気するわけないじゃん!!」
俺は凪の肩を掴んでまっすぐ彼女の目を見た。
「なるほどね。ちゃんと恋愛してんじゃん。ごめんね、嘘だよなぎちゃん。」
明らかに元気を失ってる様子だけどなんで??
「ほんとなのふみくん、信じてもいい?」
「もちろん!!!」
自信満々に答えた。でも夢であんなことしてたなんて口が裂けても言えないな(笑)。
「あー、でももうほんとに時間ないから帰ってね♡」
そういわれて俺らは追い出された。
外は太陽が沈んで星々が所々に現れていた。
「マジであの女むかつく、だから一緒になってほしくなかったのよ」
小石を蹴飛ばしながら凪はいった。
「ま、まあ、俺があいつのこと好きになるわけはないから。」
ポリポリとこめかみを掻く。別にかゆくないのについ掻いちゃうんだよな(笑)。
「ふふわかってるよ。
でももしあいつと仲良くしてたら
私の家に監禁しちゃうかもね♡」
はい、二度と話しません。
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