第9話ワンピース、神

俺らはあの後近くのショッピングモールに来ていた。


この町で学生の遊び場っていったらここってくらい有名だ

まあ、田舎だから他に遊べるとこないだけなんだが…。


「あーどこいこっか?何か好きな服とかある?」


俺はいつもゲーセンしか行かないので女子の好みがわからんかった。


「そうだねえ。私は好きな人が好きな服が好きだなあ」


目をとろん、とさせて彼女は言った。

お、重い…。


「そ、そうなのね。あー俺はワンピースとか好きだな」


黒髪ロングに白のワンピースとか最高じゃん…。


「そうなのお?わかった、JU行こ!!!」


彼女が俺の手を引っ張って服屋に連れていく


「ここがJUか。初めて来た(笑)」


「え、うそ、初めてなんだ。やったあ。初めてもらっちゃった♡」


え、それ需要あるの???


「あ!じゃあふみくん。ちょっとここで待っててね!」


そう言って彼女はJUの中に入っていった。


スマホを取り出しTwitterを見る。


TLにカップルの写真が流れてくる。

俺も周りからこんな幸せそうに思われていると思うと自然とうれしくなった




「お待たせ!」


後ろから彼女の声がする。

振り返ると…


「どうかな?かわいい?」


神々しささえ感じるほど綺麗な黒髪に真っ白い雪のようなワンピース


俺は目を奪われた。こんな可愛い子が彼女ってやばくない?


ねえ、俺死ぬんじゃね?百日後にしぬフミ的な?(笑)


「さ、最高に可愛い。やばい。かわいい」


俺は目を見て話せなかった。


「ねーちゃんと目をみていってよお」


いえるかバカ。可愛すぎんだよチックショー


周囲の男ども見ろよ。これがおれの彼女だぞ!!!

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