私たちと出会っていなかった日のドルツェ。

男の子として育てられ、可愛がられたドルツェ。

12歳の時

父上から、

「お前もそろそろこの王家を継ぐのであれば、結婚しなさい。私達は、孫の顔が見たい。」

「…。」

返す言葉もなかった。わたしは結婚したくなかった

だから、

「父上！私は結婚しません！認めてくれないのであれば、私は、王家から出ます！父上、さようなら。」

結婚はしなかったという。

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