決まり手
ボラギノール上人
決まり手
「地下2階ね、早く来て!」
今日も俺は後輩力士である穴乃海を呼び出した。
いつも使っている両国国技館の多目的トイレを開ボタンを押して中に入り閉ボタンを押す。これから起こる穴乃海との情事を想像するだけで、俺のモノは既に伝え反りしていた。
数分後、俺のLINEに「着きました」と連絡が入り、待ってましたとばかりに急いで開ボタンを押した。穴乃海は呼んでから急いで来たようで、上気した顔をして肩で息をしており、浴衣がはだけている。その姿により一層、劣情を掻き立てれると同時に、いじらしさを感じて、からかう様に告げた。
「俺に会いたかった?」
穴乃海が、恥ずかしそうに小さくうなずいたのを確認して満足した俺は、素早くまわしを外すと、解き放たれたかのように勢い良く飛び出した居反りしたモノを穴乃海の目の前に突き出した。
「はい、舐めて」と命令すると、穴乃海はおもむろにそれを咥えた。
僅か数十秒ではあったが、激しく前後する快感に突き出しそうになり止めるように指示を出すと、次にトイレ内にあるオムツ交換台を開きその上に穴乃海を押し出した。
「大股を開け。」そう言うと、穴乃海はゆっくりとM字に開いた。秘所が僅かに見えたが、もっとよく見たいと語気を強めた。
「違う!それじゃ外小股だ!もっと大股だ!」
力士はこう見えてとても体が柔らかい。怪我をしにくい上に関節の自由度を上げ、より体を自由に動かせるためだ。普段の股割りのおかげか、ベッドに腿が付く程に開いた事で、より秘所が露わになった。
興奮を抑えきれないまま、がむしゃらに浴衣の裾取り、裾払い、足取りしたまま露わになった秘所に俺は撞木反りしたモノを近付け、そのまま突き落とした。
ゆっくりと動かすと、少し苦しそうな顔をしていた穴乃海も次第に恍惚とした表情に変わっていく。
俺は目の前の乳房を力強く掴みつつ、穴乃海のモノを握った。いわゆる三所攻めである。
3分ほどそのままとったり逆取ったりを繰り返すと、俺の掛け反りしたモノもいよいよ限界を迎える。
「くっ……そろそろ限界だ!叩き込みだ!」と告げると、穴乃海はうなずく。
「どすこいッ!!!どすこいッ!!!!!」と叫び、そしてそのまま穴乃海の内無双で極め出しした。
腰砕けとなった俺は、つき手、つきひざで体を穴乃海に浴びせ倒した。
少し経ち、いそいそとまわしを付け浴衣を着ると、同じくいつの間にか着替えを済ませた穴乃海のまわしに一万円札を挟んだ。
事が終わると、大逆手に興味を失った俺に肩すかしをくらっていた穴乃海に、こんなにリピートするのはお前だけだよと声をかけ、共にトイレから出ようとしたところでふと大事な事を忘れていることに気づいた。開ボタンを押そうとしている穴乃海を呼び戻し、告げる。
「LINEのやり取り消して!早く携帯見せて!」
俺としたことが、ついうっちゃりしていた、消してあることを確認すると、開ボタンを押し穴乃海と共にトイレの外へ一歩踏み出した。
すると目の前に20人程の力士が仁王立ちしている。
状況が飲み込めずあたふたしていると、その内の一人が俺に近づいて来て、そのまま一本背負いで投げ飛ばされた。
頭から落ちた俺は薄れゆく意識の中、彼らの方を見ると、車椅子に乗っている人をトイレの中に送り出した。
決まり手 ボラギノール上人 @shiki1409
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