第30話

姫ちゃん。


国際電話。


クレスケンスルーナ。

「また求婚?」

「書面にスペルミスがあるのでは?」

「私に身売りしたと確かに書かれています。」

「まさか奴隷になりたいなんて。」

「お父様に散々注意されたのに。」

「まだやってるんですか。」


通話終了。


リーリエ。

「今回は何で行きます?」

「悪戯と称して暴行しますか?

「誤射と称してクロスボウでも撃ちますか?」


クレスケンスルーナ。

「相手の親を含めて。」

「目の前で悪態ついて追い払ってやろうかしら。」


リーリエ。

「自然法では結婚に対しての選択権があるもんですから。」

「結婚の強制?」

「神に打たれて死んでも知りません。」


喫茶店にて。


オルフェンと合流。


その頃。


博物館。


古文書を読み漁る葵ちゃん。


なんとか資料室に入れました。


シェルツ。

「満足かな?」


葵ちゃん。

「どうもです。」


シェルツ。

「いやいやお味方同士。」

「言わない約束で。」

「では私は失礼するよ。」


辺境の浜辺で。


ディーミディウムの構成員に対して。


チームを組み。


暗殺を実行。


密かに車で近づいて。


裏庭から侵入。


狂信者。

「さてさて。」

「我々が勝利した後には。」

「存分に楽しむとしよう。」


オルフェン。

「世の中なにがあるか分からんぞ。」

「摂理を無視して人生計画なんてやめておけ。」


狂信者。

「おや?」

「どうやら我は計算を間違えたようだ。」

「我の計算機に対しては確信があった。」

「完璧だった。」


オルフェン。

「覆るものだよ。」

「完璧なものには魔が宿り。」

「不吉である。」


狂信者。

「ここで死ぬとは!」


狂信者暗殺される。


モナ。

「この周辺に敵兵が散発的に潜伏しているぞ。」


クレスケンスルーナ。

「あっさり殺ったけれど。」

「召使いに逃亡されたわよ。」


リーリエ。

「自分の勢力に連絡したんです。」


ヘリコプターが飛んでくる。


攻撃ヘリ。


フィロー。

「Mi-35です。」

「まだ発見されていません。」


オルフェン。

「あれでは退却が難しいな。」

「どの方法で脱出する?」


フィロー。

「私がなんとかします。」


フィロー。


手から光の球を複数発生させて。


凝縮して。


低高度を飛行し。


ホバリング気味の。


Mi-35ハインド攻撃ヘリに放つ。


直撃するものの。


撃墜ならず。


武装システムに不具合が発生。


ハインドを追い払いました。


戦車を発見。


モナ。

「今度は96式戦車ってわけ。」

「よく見渡したら。」

「敵兵の陣地が散発的にあるわ。」

「事前情報より強力なのがいるのね。」


オルフェン。

「96式戦車をなんとか避けて。」

「退却準備いいか?」


フィロー。

「車が破壊されています。」


モナ。

「敵さんの車を鹵獲したよ。」


クレスケンスルーナ。

「ちょっと。」

「戦車がこっちに来るじゃない。」


遠くから96式戦車が接近。


しかし通り過ぎていく。


自衛隊に攻撃されている味方の援護に行く為。


素通りした模様。


リーリエ。

「私達より重要な目標があるんですね。」


オルフェン。

「いまのうちに逃げよう。」


鹵獲した車で退避。


87式偵察警戒車と交代。


89式装甲戦闘車が布陣しておりました。


クレスケンスルーナ。

「充分好きにやったし。」

「そろそろ落ち着こうかな。」


リーリエ。

「傭兵は辞めるのですか?」


クレスケンスルーナ。

「主宰になろうと思う。」

「成果はあったし。」

「これ以上続けたら。」

「いつか戦死するだろうと直感があってね。」


リーリエ。

「それなら話は早いです。」

「王様もお喜びになられるでしょう。」

「中々の成果をお土産に。」

「地に根を張るのですから。」


クレスケンスルーナ。

「けっこうスリリングだったわあ。」

「戦場はいつも新鮮だった。」

「でもわたしには他にするべき事がありそうで。」

「傭兵としての目的は達成してるし。」


リーリエ。

「では祖国に報告を入れますね。」

「とうとう帰ってきてくれて。」

「王様のお手伝いをしますと。」


オルフェン。

「オレたちは貢献したよ。」

「降りるのは止めたりはしない。」


クレスケンスルーナ。

「協力に感謝するわ。」

「またいつか会えるといいわね。」


この作戦を期に。


クレスケンスルーナの参戦は激減していきました。


珂珠さんの車に揺られて山道を。


珂珠。

「おもしろいことじゃない。」

「伝説的な生き物を間近で見に行く。」

「しかも試練として。」


葵ちゃん。

「わたしは自分を試したいんです。」

「何か掴めるかも。」


珂珠。

「上等。」

「女性は何もしたくないからああしている。」

「冗漫に説くことはしないわ。」


葵ちゃん。

「冗漫と言えば。」

「最近は冗漫な文章で書かれる代物が多いんです。」


珂珠。

「お手本がないからねー。」

「憐れな事。」

「シェイクスピアと。」

「シェイクスピア学者の株が上がったね!」


山奥に到着。


ちょっとした村があったり。


意外にもきちんとした小さな街があったりしちゃいます。


ここには祭壇があって。


山の神に捧げものをしたとあり。


村長さんが教えてくれました。


もちろんちょっとした登山で向かいます。


山道が険しいですが。


一日で踏破できそう。


山奥にある祭壇。


ここには怪鳥が現れると言われており。


その姿を見たひとが複数人。


むかしはこのような生き物はけっこう居て。


現在では絶滅しているのです。


わたしは試練として。


怪鳥に会ってみたいとやってきました。


葵ちゃん。

「気配はします。」


珂珠。

「かつて7名の武士が返り討ちにあった。」

「最強の生き物。」

「自然の使者かもしれない。」

「北海道では乱開発で。」

「山深くを開拓したもので。」

「山の神の怒りに触れて。」

「巨大な熊が派遣され。」

「人間たちを殺戮したもの。」

「一度は火薬の匂いで避けて。」

「そんな熊は有り得ないと言いつつ。」

「なんとか猟師が撃ち殺した。」

「凄腕の猟師で良かったね。」


葵ちゃん。

「何もいないみたい。」

「祭壇の上に居座ってみます。」


しばらく待っても現れません。


おびき寄せに牛肉を用意していて。


失敗だったかな。


葵ちゃん。

「けっこう待ったなあ。」

「また来ます。」


珂珠。

「そうすれば?ろくな装備で山に入ってきてないし。」


葵ちゃんと珂珠さん。


下山。


後ろに怪鳥がおりまして。


突撃槍のような。


クチバシ攻撃をなんとか避けて反撃です。


葵ちゃん。

「動きが速い!?」


次の瞬間には葵ちゃんのすぐ後ろ。


クレイモアで打ち払い。


傷を与える刹那の攻撃。


怪鳥は目の前で棒立ちしますと。


飛び去って行きました。


羽を何枚か残して。


葵ちゃん。

「試練に勝った?」

「羽を回収しないと。」


珂珠。

「よくやった。」

「一人前に仕上がった。」

「そろそろ応用に行くからね!」


葵ちゃん。

「これからが本番!?」


素早く下山して。


目撃者の中で。


猟師さんが5人がかりで。


猟銃片手に仕留めに行くは5日前。


帰っては来ないと嘆きの声。


地元のおばちゃん噂です。


帰宅して。


獲得した羽は宝物。


すべての原点ここにあり。


少女時代の黄金期?

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