第28話
家の中。
土曜日ですね。
学校は自由登校。
勉強についていけない子を集めた。
学習クラスが大繁盛。
志穂。
「ゲーム用のがあったわ。」
「携行無反動砲をモチーフにした。」
「小型クッションスーパーボール。」
「これで勝負よ。」
葵ちゃん。
「いいよー。」
志穂。
「本物の戦いとは。」
「よーいどん!」
「では始まらないわよ。」
「一方的に仕掛けていくのみ!」
葵ちゃん。
「そうこなくちゃ。」
10戦6勝。
ちょっと強かったかな。
帰宅。
葵ちゃん。
「私がイデア界に居る時。」
「真実を目の当たりにするけれど。」
「残念ながら。」
「イデア界の住民権は未だ得られてはいない。」
リーリエ。
「なぜこの家に預けられたか知ってますか?」
「我ら王家の旧友なんです。」
「古くから交流もありました。」
クレスケンスルーナ。
「家柄としては由緒以前に。」
「歴史が深いですと。」
リーリエ。
「教材が送られてきているので。」
「今日も簡潔にまとめて確認しましょう。」
「どうも冗漫な教材ばかりですし。」
葵ちゃんは机に。
リーリエと姫ちゃん。
ホワイトボードを使って授業。
同じ部屋でのやり取り。
葵ちゃん。
「日本書紀。」
「古事記。」
「私は青人草としての存在。」
「人間とは似て非なるもの。」
リーリエ。
「物質は肉体のため。」
「肉体は霊魂のため。」
「人間は神のために存ず。」
「聖アクィナス。」
クレスケンスルーナ。
「スコラ哲学。」
「私は被造物でぇーす。」
「被造物としての存在です。」
「被造物としてどうすればいいか考えましょう。」
リーリエ。
「いいですか?」
「人間は神になろうとしますと。」
「悪魔と同じく堕落します。」
クレスケンスルーナ。
「洪水が発生しても知らない。」
葵ちゃん。
「私も青人草としてどうすればいいのか考えてみよう。」
姫ちゃん。
休日も特別教師の元に通っていて。
そこまで一緒に遊べる機会は無いです。
でもたまに抱き着いて来たり。
私も触ってみたり。
姫ちゃんもなんかこういうの好きそう。
喜ぶんです。
クレスケンスルーナ。
「さてさてあの緑茶とやらを。」
葵ちゃん。
「えい。」
スカートめくり。
クレスケンスルーナ。
「ああっ!!」
「葵ちゃんえっちー。」
抱きついてほっぺにキスされちゃいました。
クレスケンスルーナ。
「好き。」
葵ちゃん。
「百合が咲きますよ。」
リーリエ。
「クレンズはむかしから女の子ばかり見てるんです。」
クレスケンスルーナ。
「男に興味ない。」
「でも。」
「かわいい女性とか美人女性とか。」
「なんか好き。」
葵ちゃん。
「ちょい百合ですね。」
クレスケンスルーナ。
「またやってねー。」
「少し癖になりそう。」
スキップで退場。
リーリエ。
「クレンズの笑顔が増えました。」
爽やかに退場。
葵ちゃん。
「そういえば誘えなかったけれど。」
「お買い物とか。」
「お姫様から見ると安物だよね?」
「でも骨董品関連はどうだろう?」
次の休日にお買い物。
クレスケンスルーナ。
「珍品だって?」
葵ちゃん。
「このお店に。」
「わあ凄い圧倒的。」
魔女。
「いらっしゃい。」
「阿呆がやっている珍品の数々。」
「見て行っておくれ。」
クレスケンスルーナ。
「これなになに?」
魔女。
「江戸時代後期に大量生産された。」
「普通の壺とお皿とか。」
クレスケンスルーナ。
「すごーい。」
「このお金は古銭だあ。」
リーリエ。
「クレンズが夢中です。」
葵ちゃん。
「こっちには特撮系。」
「あれ?」
クレスケンスルーナ。
「こっちの絵画は?」
魔女。
「浮世絵かい?」
「そっちも大量に製造された物品。」
クレスケンスルーナ。
「この茶器は?この鎧は?」
魔女。
「たいした品じゃないよ。」
「江戸時代後期から明治時代前半まで。」
「大量製造されたものを集めたんだ。」
「安くしとくよ。」
クレスケンスルーナ。
「これ欲しい!このキャラクターはなあに?」
リーリエ。
「後で配下の者に。」
「倉庫に輸送するように指示しておきます。」
「このくらいの品物ならいいでしょう。」
クレスケンスルーナ。
「素晴らしい!」
葵ちゃん。
「やっぱり楽しめたね。」
クレスケンスルーナ。
「こんな場所もあるなんてー。」
「葵ちゃんさすが!」
久しぶりに良い場所で遊べたかな?
まだ珍品を売るお店があるので。
しばらく見てまわることになりそう。
お礼と言わんばかりに。
ほっぺにキスされました。
なんだかおてんばだけれど。
快活で元気な性格ですね。
私は割と大人しいけれど。
獅子のほうに獰猛な部分があって。
制御に苦労しています。
いろんな景色がありますね。
答えも正解も存在しない世界ですが。
こうすべき!という指針は確かに実在し。
ヒントも探せばあるもんです。
姫ちゃんとはなんか友達なのか姉妹なのか。
友達以上恋人未満?
たまにくっついてきますし。
ちょい百合が咲いちゃう。
関係です。
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