第25話
浜松城にて。
葵ちゃん。
「人は暮らす事しか考えていないけれど。」
「人が言ったものが正しいと言う証拠は無い。」
「私は心に言った。」
「この世は暮らすだけではない。」
「何であるか知らないので。」
「示された通りにしてみよう。」
志穂。
「手を繋ぎましょう。」
葵ちゃん。
「いいよ。」
志穂。
「暮らすだけ。」
「それがすべてと言いたいと。」
「人は自信満々説き伏せます。」
「結果は同じと見えるもの。」
「せめて華を持たせよう。」
「四季は廻って人よ過ぎ。」
「憐れな生も報われよう。」
「暮らし暮らしは日が流れ。」
「愚かな生き方改めます。」
葵ちゃん。
「そんなにいじめちゃダメ。」
「みんなまだ子供のようです。」
「いずれ悟ることでしょう。」
すぐそば。
稲荷神社。
衣食住の神様。
生活に関しては三回参拝すれば。
生活を保障してくれるという。
志穂。
「豊臣秀頼を放置したら。」
「また戦乱になっていたはず。」
葵ちゃん。
「将軍の資質なし。」
「統治に失敗して。」
「再び戦乱へ。」
「やられ役になっちゃった。」
志穂。
「死んで頂いたので。」
「太平の世が築かれた。」
「人は権威を失うと。」
「自然状態になって弱肉強食に陥る。」
「暮らしは政権があって成り立っている。」
葵ちゃん。
「民の裏切りだけは災難ですな。」
浜松美術館へ。
志穂ちゃんとは相性が良く。
たまに遊んでいますよ。
私より訓練を受けた期間が長く。
非凡そのもの。
志穂ちゃんも私の事を。
実力者であると思っていて。
切磋琢磨。
お互いの尊敬で成り立つ友情です。
さて。
このところ。
治安悪化につき。
魔法少女まで警備員として投入されて。
パトロールです。
警察官2名と一緒に。
存在感抜群。
遠くで発見した不審者。
逃走する。
魔法少女は「小さな王」と呼ばれていたり。
強くてかっこよくて有能で。
そういえば男の子に。
これまで3回告白されましたが。
丁寧に返しておきました。
幼女。
「魔法少女だあ。」
市民。
「この娘は戦場に行って敵兵をやっつけた。」
「強いぞー。」
「戦いを知っているんだよ。」
幼女。
「悪い奴やっつけてー。」
葵ちゃん。
「その悪い奴ってどんな基準で審査するのですか?」
「正義は人間が決めたものですし。」
志穂。
「そこは理法に従いましょう。」
葵ちゃん。
「わたしたちは戦士。」
「戦いは任せて!」
幼女。
「応援するー。」
2か月の動員で報酬もあったりします。
グルメを堪能してみたり。
ショッピングモール「ららぽーと」にて。
男子。
「ちょっと時間いい?」
志穂。
「あらまあ。」
「私を見る目がある。」
「私の魅力に気付いた?」
「10分であればオーケーよ。」
男子。
「よしっ!」
フードコートで。
パフェの代金を支払ってもらう志穂ちゃん。
15分雑談でもして。
さようならー。
男子。
「オレも女の子を見る目がある!」
「ちょっとしか話せなかったけれど。」
「まるで紳士のように構ってくれた。」
「たまらん。」
不良。
「あの娘とどんな関係だ?」
男子。
「15分話したのだ。」
「文句あるか?」
不良。
「文句ならあるぞ。」
男子。
「それなら心配ご無用。」
「オレは喧嘩が好きだ。」
不良。
「そういうからには強いんだな?」
男子。
「試してみるか?」
「逃げ腰だな?」
「ケンカもろくにできないとは情けない。」
不良。
「警察が黙ってくれればお前が倒れるまでやるぞ。」
「まずは弁護士を手配して。」
「それから戦ってやろう。」
男子。
「インテリかよ。」
「早く来いよ。」
不良。
「弁護士の手配が先だ。」
男子。
「ギャグなのかそれ?」
不良。
「いいか!あの娘はオレがアプローチするんだ!」
「取られてたまるか。」
男子。
「いや。」
「あの娘に決定権があると思うんだが。」
不良。
「もういい。」
「こんな馬鹿に構いたくない。」
男子。
「お前が言ってきたんだろ!」
「こらどこ行く!なんだあれ。」
志穂ちゃん。
葵ちゃんたちと合流。
帰宅へ。
次の日。
屋敷にて。
珂珠。
「手っ取り早く相手を倒す。」
「それを突き詰める。」
葵ちゃん。
「できます。」
「簡単かつ強い。」
「でも何か足りない。」
珂珠。
「私はヒントを出すわ。」
「大和魂。」
葵ちゃん。
「大和魂?」
「私にも宿ってます。」
珂珠。
「それを忘れずに。」
葵ちゃん。
「御意。」
志穂。
「お茶入りました。」
「あら?葵ちゃん。」
「お菓子あるよ。」
葵ちゃん。
「これはおいしそう。」
大和魂に気付いた最近です。
私は人の基本すら成っていなかった。
いまはなんとか習ってます。
自立した一人前の女性になるため。
訓練です。
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