第22話
ちょっとした丘。
自然公園。
珂珠さんと乙葉さん。
趣味の夜会に参加です。
シェルツ。
「危険を冒した甲斐がありました。」
オルフェン。
「今後とも常連で頼んでおくよ。」
シェルツ。
「これは出世の朗報か。」
モナ。
「今日は憩いの場です。」
フィロー。
「存分に戯れましょう。」
クレスケンスルーナ。
「久しぶりのお遊び。」
珂珠。
「未成年も0時までに。」
「巻き込むさ。」
乙葉。
「フィローちゃん。」
「何か出し物あるのかい?」
フィロー。
「前より上手に力を使える。」
「本領発揮と行きましょう。」
光の球が周囲に複数発生する。
それぞれ独立して自由自在に動き回る。
廃棄されたドラム缶がいくつもあって。
光の球が命中。
ドラム缶が空高く吹っ飛ぶ。
拍手喝采。
次にもう廃車になってボロボロの車に向け。
エネルギー波を溜めて浴びせます。
木っ端みじん。
廃車の破片が飛んできて。
木の板で防ぎます。
続いて乙葉さん。
目にも止まらぬ早業で。
大きなドラム缶がボコボコになりました。
珂珠さん。
ドラム缶に手を開いて。
ドラム缶がぐしゃぐしゃに潰れます。
クレスケンスルーナ。
「ブロック粉砕します。」
コンクリートブロックが廃棄されていて。
バスタードソードで破壊してしまう。
打撃系の剣術。
リーリエ。
「もう的がありません。」
オルフェン。
「このくらいでいいだろう。」
モナ。
「中々の威力。」
「私はそんな技が無い。」
フィロー。
「あなたはストレートに強いです。」
オルフェン。
「オレはステルスだから。」
「派手な技を見るのは爽快だ。」
乙葉。
「ノクターン(夜想曲)第2番・変ホ長調Op.9-2。」
珂珠。
「甘美なクラシック。」
葵ちゃん。
連れてこられたけれど。
ひとりで夜空を鑑賞中。
月光。
「天文学はしったかぶり。」
「ろくな調査はしなくても。」
「推論並べて公認だ。」
「知ったかぶりをしなくては。」
「己を保てぬ阿呆ども。」
「何を根拠に言ったのか。」
「小賢しい人間の悪あがき。」
葵ちゃん。
「ではこの一文を追加すればいいですよ。」
「宇宙には未知の部分が多い。」
月光。
「宇宙には未知で溢れていますと。」
「素晴らしき条文制定だ。」
「そうなれば神秘の領域。」
「知ったかぶりより別物で。」
「余程の聡明発揮した。」
葵ちゃん。
「宇宙は未知の領域です。」
「ただただ眺め。」
「流星が来れば歓迎し。」
「輝きに見惚れる少女です。」
「あなたはいったい何者です?」
合唱。
「月光も。」
「あなたにスポットライトを当てようと。」
「私を見上げる義理ですね。」
葵ちゃん。
「なんて素敵な。」
「ではご厚意に甘えて。」
「眺めていますね。」
流れ星。
「夜空は私のキャンバスか。」
「刹那の煌めき魅せますよ。」
「特別なお方に願望を。」
「遂げさせようと狙ってます。」
「あなたも特別なんですよ。」
「ではほんの一瞬ご覧あれ。」
葵ちゃん。
「あっ綺麗。」
「観ているだけしかできない。」
「宇宙はいまだ未知の領域。」
「しかしこんなに美しいと。」
「未知によって魅了されますね。」
星々の合唱。
「いまだ未知の神秘的。」
「宇宙は知らず知らずとも。」
「それがかえって憧れる。」
「魅了の要因未知のもの。」
月光。
「天文学者は仮説を集め。」
「私たちの真下でばら撒いて。」
「綺麗に輝く私達を。」
「美しいとは思わない。」
葵ちゃん。
「いいえ。」
「いつの日か。」
「人知の及ばぬ説明が。」
「つくとは思っていますとも。」
「まだ少し人間の。」
「愚かな知恵が続きますが。」
「それまで待ってくれますか。」
「明知も届かぬ私たち。」
「こんなに愚かな存在で。」
「馬鹿をやりつつ進んでます。」
虫たち。
「一部の者よ幸いだ。」
「人間と似て非なる存在だ。」
「人間なんて必要ない。」
「そんなことも言えましょう。」
「裏切り者はあいつらで。」
「裏切られたのはあなたです。」
葵ちゃん。
「その時はどうか罰を与えてください。」
天啓。
「神々は悪平等などしませんよ。」
葵ちゃん。
「私は人間ではありません。」
「青人草と申します。」
「人間は失敗作でしょうか?」
聖霊。
「人は自由意志で堕落します。」
葵ちゃん。
「そういうことだと知りました。」
「そろそろ9時で。」
「俗事に捕捉されぬよう。」
「帰らせて頂きます。」
「素敵な光景ありがとう。」
静寂に包まれた丘の上にて。
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