第21話

下校すると決まって。


みんなとトランプしたり。


かんれんぼとか。


句会をしたり。


カードゲームで勝負が盛り上がり。


最近のは戦略性?機知?高度なゲームですなー。


今日もいつもの公園。


スマホ片手に雑談です。


クラスメイト。

「この金髪のかわいい女性。」

「だあれ?」


葵ちゃん。

「乙葉さん。」

「これ金髪じゃなくて黄色髪。」

「何かが原因で変異したって。」


クラスメイト。

「うそっ!?」


葵ちゃん。

「血筋にイギリス人がいたとか。」

「レアなんだって。」


クラスメイト。

「すごっ!」

「もう別物。」

「特別な女性。」

「ファンになったー!」


通りすがりの志穂ちゃん。


葵ちゃんを見つける。


志穂。

「葵ちゃんも人気が出たわね。」


ファン。

「どっちが強いの?」


志穂。

「互角。」

「いつも接戦。」


ファン。

「へぇー。」

「志穂ちゃんでも互角なんだ。」


志穂。

「侮れないわよ。」

「敵兵を何人も討ち取っているもんだから。」


友人。

「魔法使いの装束?」

「かわいい。」

「会ってみたい。」


葵ちゃん。

「迂闊に近寄ると。」

「何をされるか分からない。」

「意外と危ない女性です。」


友人。

「わたしはMだから。」

「大人の女性に強姦されてみたい。」


葵ちゃん。

「おおっと。」

「あなたも同類のようで。」

「また紹介してあげるね。」

「多分中学生の女の子が好きだから。」


友人。

「それは楽しみ。」

「どんなひとかなー。」


いつもの日常。


わたしの中でもっと成長したいと。


願望があるのです。


穏やかな日常の中で。


埋まってしまいそうな何かを発掘中ですネ!


カラス。

「漆黒の制空権。」

「我らか鷲か。」

「知恵の賜物使い得て。」

「空の統治者名乗るなり。」

「猫も虐める強者にて。」

「共生するのは宿命かな。」

「我らの守護神八咫烏。」


インコ。

「籠の中だと言うけれど。」

「あたしはあたしで。」

「目的があります。」

「あなたと違うのです。」

「たまには部屋で放たれて。」

「あたしの一生それでよし。」


大型インコを連れた女性が通る。


クラスメイト。

「かわいい!あの女性だ!」


乙葉さん。

「あらかわいい。」

「いいもの見たわ。」


友人。

「ねぇ好きにしてくれるんでしょ?」


乙葉さん。

「そんなあ。」

「急がなくていいのよ。」


クラスメイト。

「華族ナンバー3なんでしょ?」

「普段から出歩いているんだあ。」


乙葉さん。

「監視やミスの防止。」

「状態の観察や現場視察。」

「余暇もできたりして。」


葵ちゃん。

「汎用性が高いひとなんです。」


友人。

「気が利く役割なんだあ。」

「縁の下の力持ち。」


乙葉さん。

「素敵な言い回し。」

「お礼はキスがいい?」


友人。

「うん!やってー!」


葵ちゃん。

「えー!?」


乙葉さん。


ほっぺにキス。


友人。

「キャー!キャー!」

「かわいい女性にキスされた!」

「付き合ってください!」


乙葉さん。

「その台詞はいざって時に取っておくのだよ?」


友人。

「今がいざって時です。」


乙葉さん。

「あらたまらない。」

「抱きしめてあげる。」


友人。

「ひゃー!」


乙葉さん。

「それでは女の子の嗜みを続けたまえー。」


乙葉さん退場。


クラスメイト。

「かわいいひとだなー。」


葵ちゃん。

「快活なひと。」


珂珠さんがやってきました。


フリルのスカート。


クラスメイト。

「このひとかわいい!」


珂珠さん。

「わたしも混ぜてー。」


クラスメイト。

「いいよー!遊ぼう!」


珂珠さんのお手本プレイに驚愕です。


手練はやっぱり違います。


今日は特に楽しんで。


自分のすることがあり。


解散です。


紬ちゃんと雫ちゃん。


女子サッカー部。


腕試しにやってみて。


それなりにやれたそう。


体験入部の感想をメールにて。


こんな優しい日常の中。


何か大切なものを忘れてしまうかも。


ヒントは足りているのです。


何かを掴みかけてます。


高校へは特別入学が決まっていて。


将来は保障されているみたい。


どこか虚しいのはなんでかな。


わたしは青人草。


神々の者。


これは不可説。


言葉で説明できない。


わたしです。

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