第20話
珂珠さんと手を繋いで。
商店街。
人の基本を教わって。
中立で公正な教科書を渡されて。
今度は一緒に。
いろんな場所をプチ観光?
志穂。
「シューティングゲームがあるよ。」
珂珠。
「やってみる?」
葵ちゃん。
「プレイヤーは最高の人型兵器Rになって。」
「暴走したAI軍団を薙ぎ払う。」
「スコア式リアルシューティング。」
「内容重視なのね。」
自由に動けるシューティング。
一度もやられない珂珠さん。
志穂ちゃん。
突撃してキルが100。
損害が9。
志穂。
「一桁の損害なら本物なのよ!」
珂珠さん。
「早撃ちってね。」
スコアは6位。
けっこうゲーマーがやっているので。
ハイスコア争いは。
生半可なプレイでは勝てません。
ゲームは費やす時間が長いほど英雄になれますが。
中には頭脳プレイによってゲーマーたちを。
蹂躙してしまうひともいますよ。
葵ちゃんたち。
ブランド市場にて。
葵ちゃん。
「女性って大人になって結婚して終わり?」
珂珠。
「女性は結婚についての選択権を持たない。」
志穂。
「それは恋も同じ。」
「本能に抗えないものよ。」
葵ちゃん。
「わあ単純。」
珂珠。
「男は結婚を釣り餌にできる。」
「女性は基本的に単調。」
志穂。
「それらを知っているから。」
「外れる事もできる。」
葵ちゃん。
「私は未だ雛鳥。」
「これでは駄目。」
珂珠。
「あおいちゃんを見ているとこう思うわ。」
「獅子のようになれ。」
葵ちゃん。
「獅子のように?」
「かっこいい!」
「ライオンは勇気の象徴!」
珂珠。
「私は怪鳥。」
「本物の怪鳥は信じられない戦闘力があった。」
「獅子のようになったらいいと思うわ。」
葵ちゃん。
「不屈の闘志がみなぎる。」
志穂。
「雰囲気が違ってきた。」
「もう互角では無さそう。」
「これからが勝負ね。」
クレスケンスルーナ。
「おや?親子ですかな?」
「お似合いじゃん。」
「かわいい女性に美人の女の子。」
「まさか既婚者とはね。」
珂珠。
「いきなり会って。」
「お似合い?本当の子供のよう?」
「おまけに私がかわいい?」
「挙句の果てには既婚者とか言う。」
「なるほど。」
「容量ならいい方です。」
「なにせ独り者ですからね。」
「永遠に結婚しません。」
「実は妄想が嫌いで。」
「結婚の妄想を膨らませると。」
「とても気分が悪いのです。」
「既婚者と言われますと。」
「そんな妄想が好きなひともいるのだと。」
クレスケンスルーナ。
「ということは既婚者はみんな馬鹿であると言うのですか。」
リーリエ。
「おまけに気違いですと。」
珂珠。
「私から見ればそれが真実。」
クレスケンスルーナ。
「ということは。」
「みんななんで結婚するの?」
志穂。
「なんでだろうね?」
珂珠。
「強要されているだけでは?」
リーリエ。
「どうせ人間が勝手に制定した死文でしょう。」
葵ちゃん。
「女性とは結婚である。」
「なんてね。」
志穂。
「なんで結婚するのですか?」
「この問いには答えられない。」
クレスケンスルーナ。
「残るは衆愚だけ。」
志穂。
「女はパターン化した生。」
「惚れたらついて行こう。」
葵ちゃん。
「それはあなたの選択ではありません。」
珂珠。
「異議があるのなら。」
「強要してみろー。」
クレスケンスルーナ。
「意見は一致。」
「これは私達の正解。」
フードコート。
タピオカドリンク。
ブランドが並んでいて。
それぞれ強みを持っている。
少し並べば入手できましたよ。
クレスケンスルーナとリーリエ。
解散。
珂珠。
「習うより慣れよ。」
「指針は分かった?」
葵ちゃん。
「シンプルで解り易いです。」
珂珠。
「人はまず基本から。」
「応用はそのあとよ。」
葵ちゃん。
「まずは基本から?」
「確かに基本もなしに何もできない。」
「基本大事。」
志穂。
「基本もなしに生きるのは。」
「スポーツで何も習わずに。」
「プレイを強行する愚か者のようだ。」
高級車が止まっていて。
タピオカを優先して獲得し。
去っていく。
葵ちゃん。
「富・名声・権力。」
「男性にしか理解できないもんですね。」
志穂。
「資本主義なら。」
「資本家に逆らわないことね。」
「資本家に嫌われたらおしまい。」
「労働階級は単に従えばいい。」
「資本家階級は身分の違い。」
「世界の支配者は資本家なのです。」
葵ちゃん。
「この景色。」
「社会。」
「資本主義だなあ。」
「私は資本家の味方。」
「同士討ちは嫌いです。」
女性も自立できるでしょうか。
今日は社会を見渡し。
女性とはなんでしょう?
こんな問いが生じました。
それで思う所があるのです。
真実の女性。
真実の女性になるべく。
しっかりとまずは女性の基本から。
女神様から教わった。
霊知によって。
真実の女性に今日も近づき。
忠信な者へと。
この世界は人間たちが勝手に解釈したもので。
本当の世界を知りつつあります。
私の青春はすべて捧げました。
未来の事は神様が知っているので。
愚かな人生計画は捨てましたよ。
お手本を見つけて習ってます。
合唱。
「女の一生決まってる。」
「内容違えど同様の。」
「結果に至れり虚しさの。」
「正しい相手と添い遂げて。」
「婚姻棄てては。」
「タモトを分かち。」
「他人と違えしその道も。」
「勝手に作った死文なら。」
「畜群本能発揮して。」
「女の生に干渉し。」
「衆愚の光景地獄絵図。」
「みんなで手を出し堕とすなり。」
「地獄の住人総出にて。」
「ひとりの女を引き込んで。」
「仲間にしたいの丸め込む。」
「きちんと逃れてお往きなさい。」
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