第19話

最近はテロが発生していて。


政府は対応に追われています。


人々の様子が段々に気が触れて。


おかしな行動や言動が目立つようになったそうです。


魔法使いのお偉いさんが対応しています。


東京のパンフレットを見ている姫ちゃん。


葵ちゃんは誘いかけてみました。


午後になり。


華族のトップが多忙を極める時期。


密会と言わんばかりに。


林の中で。


シェルツ。

「何か術をかけられた市民がおりまして。」

「私も情報をかき集めて。」

「提出中。」

「買ってくれるかい?」


クレスケンスルーナ。

「おやおや。」

「まあいいでしょう。」


リーリエ。

「役に立ちそうな奴ですね。」

「情報料は請求することです。」


シェルツ。

「なにしろ顔が広いもので。」

「みんな自分の近くの馬鹿どもを。」

「売りたい売りたい叫んでる。」


クレスケンスルーナ。

「話は通しておくから。」


リーリエ。

「まあ風向きが変わったんですね。」


姫ちゃんが言い出しました。


噂の巨大都市がどんなものか知りたくて。


もう一回東京巡りしようと。


珂珠さんと乙葉さんとみんな一緒に。


雫ちゃん。

「東京だー。」


紬ちゃん。

「わたしは京都のほうが好きだなー。」


リーリエ。

「歴史ある都市であると伺っております。」


雫ちゃん。

「一度は京都に行かないと駄目なもので。」


紬ちゃん。

「歴史をそのまま保管したような都市ですから。」


クレスケンスルーナ。

「そんな都市があるの?」

「日本最強だね。」

「わたしの近くでも歴史的な都市はあるけれど。」


葵ちゃん。

「パンフレット持っているよ。」

「スマホに保管していたり。」


クレスケンスルーナ。

「どれどれ。」

「オー!?」

「これが和芸術というものかあ。」


志穂。

「芸術的な建築物もいっぱいあるわよ。」

「城も芸術品。」


珂珠。

「まさしくそれ!」

「さすが私の弟子!」


リーリエ。

「芸術品が普通に建っているんですか?」


葵ちゃん。

「こんなふうなもの。」


クレスケンスルーナ。

「オーマイガー。」

「美術館ですか日本って国は。」


乙葉。

「まあそんなところだよ。」


リーリエ。

「いやはや奥が深い。」

「歴史は芸術作品と言うけれど。」

「ここまで豊富ですと。」

「本国に送信しておきます。」

「データください。」


葵ちゃん。

「はい送信。」


乙葉。

「恋ドラマやらない?」

「展望台でキスとか。」


クレスケンスルーナ。

「私の国ではそんな簡素な演劇はやらないものです。」


乙葉。

「いいじゃない。」

「B級映画の積もりでさ。」


クレスケンスルーナ。

「ただキスしたいだけでは。」


乙葉。

「あれまあ。」

「もう少し練るべきでしたなあ。」


雫ちゃん。

「そろそろ前進しようよ。」


紬ちゃん。

「絶景とか言うのを見るために。」


葵ちゃん。

「展望台に。」

「そのあとお土産漁りましょう。」


東京タワー観光。


下の階はお土産市場なんですね。


これぞ東京!な品物が売られていて。


来た甲斐がありました。


今回は都会を一望してみたいと。


展望台に来たのです。


クレスケンスルーナ。

「これは綺麗と言うより。」

「効率重視。」

「美しくない。」

「文明自体が美しくない。」


葵ちゃん。

「むかしと何も変わらない。」

「人の有様も。」

「むかしと何も変わらない。」

「古代ギリシヤとほぼ同じ。」


乙葉。

「科学万歳!科学万歳!」


珂珠。

「そんなこと言わないでー。」


葵ちゃん。

「私達は強意見が多いなあ。」


雫ちゃん。

「美的観念から都市を見ますと。」

「わたしもそう思います。」


志穂。

「馬鹿の一つ覚えみたいにやってきたから。」


紬ちゃん。

「そうですか?」

「私は満足な出来ではないと思っています。」


志穂。

「もう少し美というものを探求できなかったのかしら。」


紬ちゃん。

「美しくないのは明白ですよ。」


帰り際に。


この場に留まりました。


ベンチに座って。


少し長かったかな?


雑談。


そのうち。


巨大なリュックを背負った人を見かけて。


乙葉さん。


誘導尋問したみたいです。


すぐに押し倒して。


中から爆薬を発見。


東京タワー爆破?


葵ちゃん。

「あらまあ。」

「索敵開始。」


乙葉。

「私だけでやれます。」

「先行する。」


珂珠。

「援護。」


志穂。

「私は連絡するわ。」

「武装警察到着には時間が必要。」


周囲を捜索しますが。


仲間が倒されたと知って。


不審者2人発見。


攻撃してくる。


魔法使いで。


小型爆弾を投げてきました。


跳ね返してやり過ごしますが。


移動しながら。


いろいろ投げてきます。


側面からクロスボウ。


打ち払った珂珠。


投げナイフなど。


いろいろ連射してくる。


珂珠。


薄くて透明なシールドを前方に展開。


攻撃の無効化。


連射馬鹿撃ち尽くす。


既に散開しており。


側面から姫ちゃん。


クロスボウなどを連射してくる。


連射馬鹿を斬る。


負傷して倒れるテロリスト。


爆弾野郎。


圧倒的な弾幕。


葵ちゃんが展開した分身モドキに投げてしまう。


乙葉さん。


超高速タックルで相手を撥ね飛ばす。


着地した爆弾野郎。


まだ手数がある。


リーリエは牽制。


クレスケンスルーナは投げてくる爆弾を。


前方で叩き落として避け続ける。


葵ちゃん。


遮蔽物を利用して。


なんとかまわりこんで。


後ろからみねうち。


爆弾野郎負傷して気絶。


ふたりを捕虜にすることに成功しました。


建物の二階から何かしている敵兵。


クレスケンスルーナ。

「あっ!出遅れた。」


リーリエ。

「撃たれる?」

「ああなんてこと。」


背後から接近。


オルフェンが後ろからねじ伏せた。


スナイパーライフルが落下。


援護役だったみたい。


フィローとモナも見えました。


武装警察が到着して。


大戦果。


オルフェンとフィロー。


モナとシェルツ。


なにやら話している。


シェルツ。

「私の情報は役に立ったかな?」

「さらば!」


クレスケンスルーナ。

「あいついったい何者!?」


オルフェン。

「凄腕のギャンブラー。」

「ポーカーで負けたことがないとさ。」

「おまけに荒稼ぎして。」

「最後にわざと負けて帰るとか。」

「地元じゃ変人扱いされてるが。」

「本物だよあれは。」


葵ちゃん。

「激戦になっている?」


乙葉。

「私は管理担当なので。」

「兵士たちは歯ごたえがあるでしょう。」


珂珠。

「戦闘マニアもいるもんですし。」


志穂。

「なにやってたの?」


雫ちゃん。

「市民の退避誘導。」


紬ちゃん。

「ミニ双眼鏡で不審者を探してた。」


志穂。

「素晴らしい。」

「そんな有能とは。」

「他の女性と何かが根本的に違う。」


葵ちゃん。

「これはついでなの?」


クレスケンスルーナ。

「観光の方が前よ。」

「後で計画を知ったの。」


葵ちゃん。

「東京タワーが瓦礫にならなくて良かった。」


リーリエ。

「まったくです。」

「作品が爆破されるなんて。」

「もったいない。」


説明と。


武装警察が索敵。


後はオルフェンがなんとかします。


帰されました。


帰路へ。


クレスケンスルーナ。

「これおいしい。」


乙葉。

「接吻のほうがおいしいと思ったよ。」


クレスケンスルーナ。

「台本書き直してきて。」


乙葉。

「シェイクスピアを読むことになるでしょう。」


葵ちゃん。

「あれってなんで書けたの?」

「シェイクスピアってお手本でしょ?」


珂珠。

「シェイクスピア学者もいますから。」

「歴史が生み出した文豪ってこと。」


葵ちゃん。

「なーるほど。」

「想像を膨らませて。」

「想像を形にできるかな。」

「私もちょっとやってみよう。」


帰宅すると。


ニュースは報道規制になっていたみたい。


連日。


過激な報道が目立ったので。


市民への悪影響を削減。


国営メインニュース。


切り札として。


魔法使いを主力とする。


自衛隊特別チーム。


「RMA」を稼働させたんです。


飛躍的に殲滅能力が向上。


局地戦での勝利を目指す。


密かに。


私宛にメダルが届きました。


簡単に贈られる。


感謝状メダル。


わたしも一人前?


なんとか果敢にチャレンジしたら。


大切な何かをいくつか見つけました。


真実よ。


嘘を塵にして。


世界の真実よ。


私にヒントをくれました。

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