第18話
政府の会議室。
シェルツ。
「こういうわけで。」
「もう全貌が明らかでしょう。」
乙葉。
「大量の情報を集める。」
「そのために敵に入ったりしていたわけね。」
珂珠。
「それで?いくらで買ってほしいと?」
シェルツ。
「権力だけはお金で買えなくてね。」
乙葉。
「推薦状を書けますよ?」
シェルツ。
「それだよ。」
「私の求めし物。」
オルフェン。
「オレにもアテがある。」
「親父が権力者でね。」
「紹介しようか?」
シェルツ。
「いやらしいくらい。」
「走り回った甲斐がありました。」
同じ建物の別室。
けっこう豪華。
モナ。
「兵法としては寝返らせたり。」
「敵のスパイを懐柔するのは普通のこと。」
フィロー。
「わたしはあいつらの特徴。」
「ほとんど知っているから。」
「やっと本気を出せそう。」
部屋に入ってくる。
オルフェン。
「かつての最強魔法少女。」
「お手並み拝見。」
「頼もしい限り。」
モナ。
「その様子だと。」
「何か掴んだな?」
「大将はどこに?」
オルフェン。
「北海道の田舎の村にて。」
「細々と潜伏しているよ。」
「兵士が数名いるけどな。」
フィロー。
「雑兵くらいなら。」
「任せてください。」
オルフェン。
「これで大将に集中できるな。」
北海道のとある村。
細々と潜伏している大将を。
密かに討ち取りに。
向かいました。
家屋の裏側に。
モナが配置されて。
フィローとオルフェン。
正面から。
堂々と尋ねてみると。
敵が逃げ出して。
モナと交戦したあとに。
フィローが雑兵を薙ぎ払い。
オルフェン。
大将と対峙します。
オルフェン。
「お前が親玉か?」
将校。
「まあそんなところだ。」
逃げられない将校は。
グレネードランチャーで攻撃してくるのです。
フィロー。
手をかざす。
グレネードが跳ね返って。
将校倒れる。
それでも抵抗してくるものの。
モナ。
直撃弾を跳弾させる。
どこに撃っても弾が跳ね返る一方的な展開。
将校。
オルフェンに斬られて。
戦闘不能。
あっさり捕虜にできました。
警察に身柄を引き渡し。
自衛隊も来てますよ。
オルフェン。
「とりあいずノルマは達成っと。」
「いい仕事した。」
モナ。
「自分の役割がありますからね。」
「仕事にも自分の役目が出てくるもんです。」
フィロー。
「敵が思ったより弱かった。」
オルフェン。
「御嬢さんが強過ぎたんだよ。」
最近の戦況では。
将校が次々と減っていく。
局地戦にも対応し。
勝利も遠くはありません。
ニュースは戦果報告でいっぱい。
話題の中心。
ディーミディウム。
葵ちゃん。
「オルフェンさんって彼氏?」
クレスケンスルーナ。
「んなわけない。」
「男女仲良しでみんなカップルなの?」
葵ちゃん。
「うーん。」
「だんだん慣れてきた。」
リーリエ。
「初恋ですか。」
「でももうすぐ理性が勝ちますよ。」
クレスケンスルーナ。
「食らうと自分を制御できないでしょ?」
「もう操られるかのように。」
「すべての自由を失う。」
葵ちゃん。
「それで正常な判断もできなくなる。」
「ひとつ学びました。」
戦乱も少しずつ消極的に。
外国ではかなりの災いをもたらした。
ディーミディウム。
日本では。
敵将の戦死が相次いで。
生け贄なんですね。
かわいそうに。
わたしは成長するために。
冷静に観察しています。
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