第16話

ハロウィン。


仮装してます。


白雪姫なんですよー。


葵ちゃん。

「お待たせ。」


紬ちゃん。

「また会えて嬉しいよ、麗しのきらら姫!」


そう言うと。


紬ちゃん。


しゃがんで。


葵ちゃんの手に口づけをした。


紬ちゃんキラキラした顔ですなあ。


紬ちゃん。

「騎士様、今日もあなたにお供します。」

「いつもあなたの剣となり盾となりましょう!」


葵ちゃん。

「まあなんてこと。」

「王子様はどこにいらっしゃいますか?」


雫ちゃん。

「ここです!」


手を繋いで歩きます。


今日は道化ごっこ。


開催される都市部にて。


葵ちゃん。

「この毒リンゴをお食べ。」


道楽市民。

「いや!毒って言っちゃダメだろ!」


紬ちゃん。

「白雪姫が毒リンゴ?」

「創作の父アンデルセンもびっくりです。」


葵ちゃん。

「ではわたしはひーっひひひと言えばいいの?」


道楽市民。

「それは真似しなくていいと思います。」


葵ちゃん。

「お兄さん。」

「これた・べ・て。」


道楽市民。

「色気を使うな!それはズルい!」


紬ちゃん。

「このリンゴを買ってくれないと。」


雫ちゃん。

「家に帰れないんです。」


道楽市民。

「マッチ売りの少女かい。」


道化。

「アンデルセンワールドが暴走した!」


道楽市民。

「ってこれプレミアモノも混ざっている!」


道化。

「マッチ箱コレクション?」

「古いヤツだ!レアじゃないか!」


葵ちゃん。

「差し上げましょうか?」

「ゴミ箱に入ってたんです。」


道化。

「そんな馬鹿な!?これ貰うわ。」


道楽市民。

「ありがたく貰っておく。」


葵ちゃん。

「あんな二級品でいいのかな?」


紬ちゃん。

「充分過ぎるほど味があるんです。」

「古き良き時代のコレクションです。」

「立派な骨董品。」


雫ちゃん。

「渡しちゃっていいの?」


葵ちゃん。

「なぜかゴミ箱に入ってたんです。」

「放っておけば捨てられていました。」


みんなで踊りが開催。


仕切っているひとがいるのです。


それが乙葉さんだとは。


すぐに解りました。


広場の真ん中には音楽隊。


珂珠。

「マッチ売りの少女は大人気?」


葵ちゃん。

「残りをどうぞ。」


珂珠。

「骨董品が手に入るとは思わなかったぞー。」


志穂。

「わっ!凄く手の込んだマッチ箱!」

「よくそんなの持っているわ。」

「かなりの価値があるじゃない。」


葵ちゃん。

「まだ残っているよ。」


志穂。

「貰っておくわ。」

「古物商でもやっているのかしら。」


紬ちゃん。

「くるくるまわって。」

「軸足回転。」

「相手の前でスカートを。」

「ちょっとつまんで決まったね。」


写真家が撮影依頼してきましたよ。


人がいっぱい。


かわいい服装で5名は目立ってますね。


葵ちゃん。

「わたし?マッチ売りだよー。」


紬ちゃん。

「これを売らないと帰れないんです。」


道楽市民。

「うわあかわいい女性だなあ。」


珂珠。

「そんな貴方には。」

「少しだけ時間をあげてもいいよ。」


道楽市民。

「いいえ。」

「事実を言ったに過ぎません。」


珂珠。

「おやおや。」

「わたしも女性の魅力。」

「あるみたい。」


みんなで手を繋いで。


撮影会。


ステージがあって。


出し物があるそうで。


マジシャンが活躍。


近づいたら。


勝手にステージに上げられてしまい。


とりあいず歌ってました。


みんなノリノリですからね。


次の日に新聞で。


久しぶりの平和開催。


記事になりました。


今回のハロウィン。


みんなとってもハイテンション。


笑顔の花がたくさん咲きました♪

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