第15話
満面の星空広がる。
輝きの夜。
ふたりの少女は共に抱き合い。
星を見つめる。
志穂ちゃん・・・・きれいだね。
葵ちゃんもきれいだよ・・・・。
志穂ちゃん・・・。
葵ちゃん・・・・。
ふたりは優しくキスをかわした。
志穂。
「きゃぁぁぁぁ!!」
「なんてこと書いてるの!!」
「わたしのファンサイト!!」
雫ちゃん。
「見つけた。」
紬ちゃん。
「なんか知らないけれど。」
「有名なんだねー。」
葵ちゃん。
「ちょっといいかも。」
志保。
「いいんかい。」
紬ちゃん。
「男の子の考えてることって理解できない。」
午後の授業はグダグダ。
居眠りをしている人が続出。
先生。
「ほら!そこ!」
先生がチョークをまるで誘導ミサイルのように。
ピンポイントでおでこに当てる。
先生。
「ほら!そこも!」
次々とチョークを当てていくが。
途中から大外れ。
失笑される。
そして。
先生はあることに気が付いた。
先生。
「あら・・・?」
「チョーク全部投げちゃった・・・。」
先生はこそこそとみっともないポーズで。
チョークを回収。
何事もなかったかのように授業を再開した。
生徒。
一部失笑。
先生。
生徒から抗議を受けたよ。
あーあ。
トレーニングの時間。
志穂ちゃんと雫ちゃん。
2人は勢いよくグラウンドに出ると。
仲間が待つ場所に直行する。
その場所ではドッジボールのコートが作られていた。
掲示板には課題を提示した資料があり。
先生は課題を与えると。
遠くから傍観。
最初は統率者がいない群れです。
次に名乗り出たリーダーが駄目なもので。
志穂ちゃんがさっさと仕切って。
ドッジボールが開始。
雫ちゃん。
「いざ勝負。」
志穂。
「はい開始。」
「行くわよ。」
開始早々。
志穂ちゃんが鋭いボールを投げて。
雫ちゃんのチーム。
ひとりやられる。
負けじと反撃するものの。
あっさり取られる上に。
志穂ちゃんのボールは速い。
キレがあり過ぎて誰も取れない!
雫ちゃんのチーム。
あっという間に壊滅。
葵ちゃん。
「頑張ってー。」
紬ちゃん。
「研究しなくちゃ。」
「次の対戦で私のチームが対戦する。」
雫ちゃんが反撃。
投げ合いに。
確実に仕留める士気の高さ。
雫ちゃんのチームは。
弱い選手が脱落しますと。
動きが良くなりました。
こぼれ球を拾った雫ちゃん。
柔らかいが。
正確無比なボールを投げる。
変化球だった!?
1人にクリーンヒットするが。
当たったボールを素早く拾った志穂ちゃん。
雫ちゃんに鋭いボールを投げる。
雫ちゃん。
まるでそれが分かっていたのかのように軽く避けてしまう。
外野がそれを拾って雫ちゃんに投げるものの。
雫ちゃん。
既に弾道から外れていたのです。
まるで外したかに見える動き。
まさしく芸術的な回避。
志穂ちゃんのチーム。
拾ったボールを投げるが。
あっさりキャッチされ。
一瞬で投げ返されて。
ひとりノックアウトです。
その球を拾い。
志穂が雫ちゃんチームのひとりに投げ。
こぼれ球を雫ちゃんが投げ。
確実に人数が減り。
両者1対1になる。
ボールは志穂ちゃんが持っている。
じっと様子をうかがう。
雫ちゃん。
「ゾーンってね。」
「私の超人化をご覧あれ。」
気合いが入る雫ちゃん。
氣。
オーラが出ているような。
本気っぷり。
志穂。
「雰囲気が変わったわ。」
「士気が高そう。」
「ゾーンは知っているけれど。」
「戦うことになったわね。」
すると雫ちゃん。
何を思ったのか目をつむってしまった。
チャンスとばかり志穂ちゃんが投げる!
投げる前に雫ちゃんは弾道から外れていた!
外野が折り返すが。
雫ちゃん難なくキャッチ。
志穂ちゃんに投げつけるが。
威力に劣るそのボール。
簡単にキャッチされる。
志穂。
「投げる前の動作を察知して事前に避けている。」
「フェイントが有効?」
そう考えた志穂ちゃん。
フェイントを仕掛けます。
フェイントは上手いが。
なぜか雫ちゃんにバレている有様。
投げるのをやめた志穂ちゃん。
試合が動かない。
雫ちゃん。
「早く投げてよ。」
志穂。
「パワー勝負しかない。」
遠くから踏み込み。
雫ちゃんの足元に渾身の球を放つ。
雫ちゃん既に避けていた。
でもそれを予測していた志穂ちゃん。
投げる直前に弾道を変えたけれど。
キャッチされて。
反動で動けない所を当てられてしまいました。
志穂。
「うっ!思ったより強かった!」
雫ちゃん。
「一回勝っただけです。」
「先勝ちは糞勝ち。」
最近の戦績は志穂ちゃんが有利なんです。
最近は雫ちゃんが押してきてます。
今回は雫ちゃんの勝利。
別の種目だったら勝者は分かりません。
さりげなく激戦を繰り広げる両者。
校内ではゴールデンカードとして知られていたり。
自由主義の学校。
好きですよ。
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