第14話

今日は雨の日です。


ぽつぽつ降り注いで。


空気が清潔。


木魂。

「雨の日を。」

「楽しむことすらできません。」

「大人の意味を間違えた。」

「雨の日を楽しむは。」

「熟練たちの道楽だ。」

「若い連中雨の日は。」

「なんにもできずにやり過ごし。」

「当たって遊ぶは喜びの。」

「天の恵みと知らずかな。」

「小物は雨と罵るが。」

「詩人は雨と舞い踊り。」

「当たって楽しむ季節での。」

「小物の悪罵と雨の歌。」


葵ちゃん。

「雨の日ですねー。」


紬ちゃん。

「恵みの雨は楽しむに限ります。」


雫ちゃん。

「帰ったらテラスで楽しむとする。」


葵ちゃん。

「この爽やかな雨の空気。」


紬ちゃん。

「癒されますね。」


雫ちゃん。

「雨のしずくが跳ね返る美音。」


葵ちゃん。

「菓子パンをどうぞ。」


紬ちゃん。

「雨の日の美しさがわからない人っているの?」


葵ちゃん。

「いるらしいです。」


紬ちゃん。

「信じられない!」


雫ちゃん。

「わたしも信じられないです。」


葵ちゃん。

「少し雨にあたってみる?」


紬ちゃん。

「濡れない程度にしましょう。」

「許容範囲で。」


学校の玄関から。


少し出て。


雨にあたってはしゃぐ。


志穂。

「美麗!雨傘少女!」


葵ちゃん。

「なんて斬新な。」


雫ちゃん。

「雨のしずくが・・・。」

「わたしたちを祝福しているみたい・・・。」


紬ちゃん。

「素敵です。」


志穂。

「わたしは雨を歓迎。」

「たまにはいいじゃない?」


葵ちゃん。

「雨はわたしたちを祝福。」


雫ちゃん。

「ああなんて美しいひととき・・。」


今日は雨を観賞してます。


レインコート。


ワンピースみたいなかわいい服装。


下校して。


庭で雨を満喫。


夕方でしょうか。


晴れてきて。


ギンバトが舞い降りました。


ギンバトは何やらしきりに鳴いてます。


特徴的なかわいい鳴き声。


葵ちゃん。

「ではこのパンを召し上がれ。」


クレスケンスルーナ。

「うわっ!かわいいお客さん。」


ギンバトちゃんは手に乗せたパンを。


一生懸命頬張ります。


ギンバトちゃんはお礼に。


なでなでさせてくれました。


葵ちゃん。

「かわいい。」

「きれい。」


クレスケンスルーナ。

「どこかで飼われているのかな。」


葵ちゃん。

「放し飼い?できるの?」


リーリエ。

「通常は無理でしょう。」

「何か仕掛けがあるんです。」


ギンバトちゃんはなでなでされまくると。


とことこ歩いてから。


飛び去って行きました。


しばらくすると。


乙葉さんが歩いてきましたよ。


ギンバトちゃんは乙葉さん目がけて。


肩に着地。


乙葉。

「久しぶりに外で飛んだからねー。」

「感覚忘れてたみたい。」


クレスケンスルーナ。

「どんな仕組み?」


乙葉。

「ふっふー。」

「キスしてくれたら教えてあげる。」


クレスケンスルーナ。

「遠まわしに教えないよーだ。」

「そんな事言ってるー。」


乙葉。

「魔法もこのような分野まで及ぶもの。」

「科学と魔法は現在。」

「融合を開始してまーす。」


クレスケンスルーナ。

「そういうわけか。」


葵ちゃん。

「そこまで応用できるのかあ。」


乙葉。

「というわけでキスしていいよね?」


クレスケンスルーナ。

「それは約束が違うでしょう。」


乙葉。

「そうですよー。」

「証明書もないからー。」


ルンルン。


帰っていきました。


ボサッ!!


ずんぐりしっかりとした音。


お次の来客はカラスちゃんです。


カラスちゃんはカーカー鳴きながらおねだり。


パンの欠片。


屋根の上に放り投げると。


カラスちゃんはゲットして飛び去っていきます。


葵ちゃん。

「今日はお客さん多くていいね。」


リーリエ。

「賑やかですよね。」


葵ちゃん。

「なんかいろいろです。」

「不思議な世界。」


虹が空に現れ。


夕方に。


雨もたまにはいいものですね。


自然の恵み。


満喫です。

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