第8話
お姫様と友達と志穂ちゃんと。
お散歩。
葵ちゃん。
「みんな一緒にお散歩。」
「なんだか風が気持ちいい。」
紬ちゃん。
「河原に咲く花が綺麗。」
雫ちゃん。
「自然を満喫するのっていいよね。」
クレスケンスルーナ。
「日本は自然豊か。」
「哲学者は自然に還れとか言ったわよ。」
リーリエ。
「進化論で解説するならば。」
「私達は自然発生した存在ですからね。」
クレスケンスルーナ。
「本当に人という存在はなんだろう。」
葵ちゃん。
「こういう考察って必要なんじゃない?」
紬ちゃん。
「むしろいままで公に議論されなかったのが謎です。」
志穂。
「人間性についてもあまり論じられませんし。」
「あったとしても偽善者だらけ。」
葵ちゃん。
「あれは善ではありません。」
「道徳にかなっていません。」
雫ちゃん。
「どうでもいい人間中心主義ばかりで。」
「理法を知らないのかな。」
リーリエ。
「ある意味で原始的です。」
クレスケンスルーナ。
「人は神秘的な存在というのは。」
「間違いなのかな?」
志穂。
「あれが?そんな馬鹿な。」
「自分が神だと思い込んでいる連中だよ?」
葵ちゃん。
「人が愚かになったのかも?」
紬ちゃん。
「それはまずいです。」
雫ちゃん。
「歴史は繰り返す。」
「歴史家の言葉を引用すると。」
「腐敗する可能性もある。」
「分からないうちに。」
志穂。
「それは最悪の展開。」
「人類が愚か者であるならば。」
「打たれることになるでしょう。」
紬ちゃん。
「少なくともわたしは違います。」
葵ちゃん。
「愚か者の仲間になってはいけません。」
「人はあらゆる面で宗教的ですよ。」
志穂。
「人は宗教的な生き物なのでは?」
クレスケンスルーナ。
「それは有り得ます。」
「しかしこの自然を見ていると。」
「どうにかして一体化できないかな。」
葵ちゃん。
「人について。」
「正しさについてお手本を探せば?」
クレスケンスルーナ。
「それがあると簡単になるかも。」
リーリエ。
「人類は無批判ですからね。」
葵ちゃん。
「人類に関しては批判が必要になったのかな。」
紬ちゃん。
「鳥達を見ているとそうみたいです。」
雫ちゃん。
「人類が正しくあるといいなあ。」
葵ちゃん。
「世のすべて。」
「知りたる空しきひと。」
「されど風景。」
「それと異なり。」
「人は何を思うか。」
「日々の労苦を想う度。」
「益にならぬとならずとも。」
「好きにいますと。」
「人よおもしろき。」
クレスケンスルーナ。
「無意味に歩くの何の為?」
「自然一色嗜むためか。」
「小川と花々。」
「四季を見せ。」
「それでも。」
「かなりの楽しみと。」
「解らぬ人を見かけたら。」
「蝶々小鳥と。」
「頭上越え。」
「目の見えない健常者。」
トンビ。
「空から見渡し。」
「陸の支配者は人間だと思ってた。」
「とうとう人間空を飛んだ。」
「ああなりぁわたしら。」
「見下ろすだけではないんだわ。」
「たまにはわたしのたくましさ。」
「自然界の芸術であると眺めなさい。」
「あんたらどこから来たんだね。」
黒猫。
「どうやら人間さ武器ないね。」
「いいえ強過ぎて持てないのさ。」
「それにしても勝手気ままな所は。」
「うちらより勝るね。」
「猫より自由を踏みしめて。」
「鳥のように飛び立とう。」
「そう考えているに違いない。」
「墜落するか羽ばたくか。」
「どちらかになりそうだね。」
日吉神の猿。
「オレには敵わん奴がいる。」
「人間あれは何なんだ?」
「まったく異次元とんでもない。」
「命令がなければ。」
「関わらない。」
「同じような姿だが。」
「きっと天から降りた神秘的な生き物だ。」
「オレたちサルは人間を怒らせないように。」
「常に比較させ。」
「教訓としているんだ。」
オオサギが魚を捕っている。
突き刺して食べた。
かなり鮮やかで。
華麗な捕食。
オオサギが光って見えた。
さかな。
「オイラたち。」
「食べ物なのか生き物なのか分からないって?」
「いーのいーの。」
「ただ網張って。」
「引っかかった私ら。」
「焼いて食べな。」
「いーのーいーの。」
「自然はそういうこと。」
「どう見てもいーのーいーの。」
「ほれ釣ってくれ。」
市街地の鳥マニアの庭。
九官鳥からインコまで。
いろいろ飼っている。
余程好きなせいか。
一部は公開しております。
ヨウム。
「オイ!オマエラ他の動物と何が違うのかい。」
「反論できるハズだロ!」
「日々偉そうに振る舞っているが。」
「見かけ倒しじゃナイヨナ!」
「ソノスゴサを見せてもらおうか。」
「オイラは見学見学。」
「スゴイ所をたっぷり見ては真似だけさ。」
「それでもオイラは人間ガ。」
「どのくらいやるのか知りたイゼ。」
雫ちゃん。
「これどうやって覚えたの?」
葵ちゃん。
「その道のマニアの技です。」
「きっと秘伝の限りを尽くしたのでしょう。」
志穂。
「知らない世界はあるもんです。」
「浅い知識で知った積もりでいる奴らなんていくらでも。」
「しかし専門的な知識は底なし沼。」
「深くて多彩ですもん。」
珂珠。
「わたしも入れてー。」
リーリエ。
「かわいい女性が仲間入り。」
珂珠。
「フリルスカート。」
葵ちゃん。
「ああ眩しい。」
リーリエ。
「なんてかわいい。」
志穂。
「ああ!私のアイドル。」
「ここまでハートを掴んで。」
「このような甘美なときめきが。」
「私を突き動かしていく。」
クレスケンスルーナ。
「女性も進化する?」
紬ちゃん。
「いままで一番進化しなかったのが女性だったりする?」
雫ちゃん。
「それは非科学的だ。」
公園を通りかかる。
自然豊かな道。
幼女。
「大人になったらどこ入る?」
「揃いも揃って御相談。」
「男は黙って見ているが。」
「そういう設定微妙だね。」
「パターン通りがいいのなら。」
「パターン通りが嫌いかな。」
「女も好みがありまして。」
「嫁入り好きもいらっしゃる。」
「少ない方で。」
「嫁になど出なくても。」
「ひとりで行きたい賢女もいたり。」
「嫁に入る為に女はいるもんじゃあないですよ。」
「女は良くも悪くも分からぬものだと。」
「男は感心しているようで。」
「嫁入りするもしないも。」
「どちらも正解でありますね。」
墓地は穢れのある死者が埋葬されているので。
避けました。
崇拝している人間が何かに攻撃されております。
亡霊。
「我が輩を拝むのかね?」
「ならばあの世へ連れて行ってあげよう。」
「我が輩が主人でもよろしいか?」
「どうしようも我が輩の好き勝手。」
「そなたは我が輩の奴隷に志願したのだ。」
「あの世へしつかり連れて行ってやるから。」
「待ってなさい。」
「生きたままであの世へ行こうか。」
大きな花壇のある大公園で。
目の保養をして。
みんな別れました。
それぞれやることがあるのです。
しかしこの前の。
オルフェンさんは素敵でした。
色欲。
「子供や夫婦の誓いなら。」
「密かに行う甘美なやり取りを。」
「男女に任せ溺れなさい。」
「男は虜で逃れ得ず。」
「女は玩具のようにでも。」
「それぞれの扱い滅びなさい。」
「何回警告したのか知りません。」
玩具さんでガシャポン。
たくさん置いてありました。
子供が集まって。
好みの物が欲しいと。
寄り添ってお金を出しています。
貪欲。
「ほしいほしいと。」
「尽きる事果てしなく。」
「求めて掴んで。」
「こぼれていく。」
「どうしても掴めぬ。」
「そのうち満たす事ですら。」
「失敗しては苦痛へと。」
「程々にすればいいものを。」
「度さえ超えて溺死する。」
葵ちゃん。
「理性の欠片もない。」
子供。
「僕たち本能に忠実だよ!」
憤怒。
「怒れば怒り。」
「死に至れ。」
「怒って狂い。」
「死んで行け。」
「愚者の勇気をあざけりに。」
「私は傍に立ちとうございます。」
「さあてどんな怒りを現して。」
「踊ってくれたら楽しいな。」
志保。
「あの娘は何か違う。」
「天才ではない。」
「才能とは異なる何か。」
嫉妬。
「他人が手中に納めたら。」
「自分の取り分無視をして。」
「あの手この手で欲しいのよ。」
「自分の取り分無視をして。」
「手を出そうと伺って。」
「自分の取り分逃げていく。」
「あなたものは要らなくて。」
「他人の物は欲しいのよ。」
「それは盗人似ているよ。」
志穂。
「なんですか貴様。」
「消えなさい。」
「お前の理屈など。」
「思い通りになるものばかりじゃない!!」
葵ちゃん。
「自由かあ。」
自由。
「勝手に気ままにやりたければ。」
「わたくしの元に来なさいな。」
「自由と称して堕落することも。」
「立派になることも可能だもん。」
「あなたの自由は何の為?」
「この世の節理に縛られたくないと。」
「文句を言ったの誰かしら。」
「わたくしの元へ来なさいな。」
「あなたの自由にしてやります。」
「しかし自由の結果は。」
「いつでもあなたの責任です。」
葵ちゃん。
「今日は不思議な歌があるような。」
「ほんとなんだろう。」
今日はみんなと自然を散策。
健全で健康なひとときを過ごしました。
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