1日目 Part2
さて、どのような質問をしようか。
この女性に対して疑問はたくさんあるがまず彼女の名前について訊きたい。しかし彼女は私が知らないわけがないとすこし怒り気味だった。それでも彼女は答えない。しかなないと思い次の質問をしようとしたら彼女が携帯のバッテリーが切れそうと言ってきた。自分はモバイルバッテリーを持っていたが残りわずかで彼女にレンタルしてあげようと思い店のレジの方へ見に行った。一個も残っていない、けど彼女は電話がないと家に帰れないらしい。自分は彼女を連れて別の場所へ探しに行くと友達に言い、会計のお金を渡して彼女と店を去った。
店を出た瞬間、目の前の光景に目を疑った。
なぜか熱帯雨林が広がるジャングルにいたのだ。黄土で覆われた道が一本前へ向かって進んでいる。彼女は何も疑わずに前へ進む。自分もついて行くのだった。そして歩くこと5分ぐらい、目の前に巨大な川を渡り超える橋があるのだった。あからさまに漫画に出てくるような朽ち果てた橋だった。踏板は今にも外れそうでどう見ても自分のような大柄な男が渡れる物ではないと心の中で思う。そう思い彼女を見るとそこにはいなかった。消えたのだった。周りを見渡してもいない。
この橋を渡ったらまた現れる。
そう感じた自分は一歩目を踏み出したのだ。ギシギシ鳴る橋を渡るのはこんなにも緊張する物なのかと感じた。下を見ないで一歩づつ慎重に渡っていたら急に後ろの方から崩れてきた。このままでは橋と一緒に自分もろとも落ちてしまうと思い必死に走り出した。板の状態も気にせずとにかく走った。渡りきったあとの橋は跡形もなく下の河に流されている。橋を確認して今度は前に振り向くと高層ビルの屋上にいた。
夢見る人 森木葉 @muraki3
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