実力主義の大学

僕は目的の私立高度先端大学の前にきていた。

ここの大学はまだできて一年目の新設の大学だ。とても広く綺麗な外装をしていた。

僕がこの大学を受ける決め手になったのは大学の校風だ。

実力主義かつ最先端技術を取り入れた教育というものだった。

この大学に入れば、この普通の日常を少しは楽しいものになると思ったからだ。日常に刺激が欲しかったのだ。


大学の中に入ると受験番号ごとに教室が割り振られていた。僕は自分の受験番号を探し、教室へ向かった。

教室の中を見渡すと机や椅子などはなく、人1人入れるくらいのカプセル容器が並んでいた。

「なんだこれは、、」小さな声で呟いていた。周りを見渡すとみんな同じような反応だった。

試験10分前になるとスーツを着用した試験監督らしき人が入ってきた。

そしてその男は言った。「自分の受験番号が書かれたカプセルの前につけ。」僕は言われた通り移動した。「このカプセルはフルダイブ型VRだ。

「これからそのカプセルの中に入ってもらう、試験の説明などに関してはフルダイブした先で説明される、あと5分後に開始するからそれまでにトイレなど準備を済ましておくように。」

さすが最先端の大学だ。普通の大学はペーパーテストに対して、ブルダイブ型VRで試験だなんて、すごいことだ。

僕はワクワクがとまらなかった。

そして、試験開始時間になり、僕は人1人入れるカプセルの中に入り、カプセルの入り口がしまるのが確認したのと同時に意識が遠くなっていった。

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