第二幕:【森谷 留×葵 理華】

 ここから二幕目なのだが、少し順番が入れ替わる。と言うのも、参加者のひとりが体調不良で参加が遅れたのだ。

 ブーケの量に開きが出てしまったり(ステラナイツのブーケの量は比べるものではないが、遊んでいるとモチベーションに影響したりするものだ)、ログを残すとは言え情報量に差が出来てしまったり、とセッションそのものを中断するか、スケジュールの進行度合いを考え、進める事が出来るペアだけ進めるか、判断の難しい所だが……スケジュール確保が難しい、と言う俳優の為にも、進める所は進める判断を下した。


 まあ途中で謎のトラブルに見舞われてセッションツールの応答がなくなったんだけどネ!!!!

 かくもまあ、トラブルに見舞われるセッションだった、と振り返る。


SSTW

StellarKnights :銀の砂時の窓シチュエーション表(51[5,1]) → 車窓から見える知らない景色。右から左に、流れて消える刹那の出会い。次はどんな景色が見えるだろう? わくわくして、はしゃぎたくなる。


森谷 留:イイネ



葵 理華:「おぉー綺麗……」「教授っ! あっちに見えるのは何ですか!?」 様々に切り替わる景色に年甲斐もなくきゃぴきゃぴする女子

葵 理華:「すっげーっす……やっぱり教授に着いてきて正解でした!!」 

森谷 留:「アー、うん、ゴルゴダの丘じゃないかな、知らないけどネ」

森谷 留:「私としては、諦観した君が、年相応以下にはしゃいでいるのが見れて面白いところだよ。」

葵 理華:「ゴルゴダ……たしか、聖書で出てくる場所でしたっけ?」 

葵 理華:「…………教授」 ニヤッとした顔で森谷さんを見る

葵 理華:「わたし、分かっちゃったかもしれません」

森谷 留:「神の子が人の罪を背負い処刑されたという空想だネ。ほう、なにがわかったのかな?」

葵 理華:「わたし! この列車の正体を掴みました!!」

森谷 留:「ほお、聞かせてもらおうか。君の仮説を、ネ。」 

葵 理華:「ずばりっ!! この列車は  タイムマシンです!!!」 ずびしぃ、と効果音が鳴らんばかりに

森谷 留:「タイムマシンか、ではそう考えた理由を、教えてもらおうかな?」

葵 理華:「さっきのゴルゴダの丘、でしたっけ。あれって確かふるい聖書に載ってる場所ですよね」

葵 理華:「それに今見てる景色と前に見た景色ってまるっきり違ってます」

葵 理華:「これは即ち、この列車が時を越えて様々な場所にワープしているからこそ、成り立つ現象です!」 ふふん、と得意げに

葵 理華:「どーですか教授! たまには見直しましたかー」ドヤァッ

森谷 留:「アッハッハッハッハ!たしかに、目の前にあるものは、特徴的だ。仮説を否定するものはないネ。」

森谷 留:「クククッ、では、この列車で見たものに干渉できれば、過去を変えられる可能性があるのかね。」

葵 理華:「あっ…………」 

葵 理華:虚を突かれたと言うようにぽかんと

森谷 留:「かつての星が砕けなかった可能性も見れるわけだ、女神も居ない世界も。君の仮面の裏側にあるなにかも、ネ。」

葵 理華:「じゃっ、じゃあやってみましょうよ! そうです、仮説は実証してこそですから!」 わざとらしくきょろきょろ。まるで、何かを探すように

森谷 留:「逆さ読み勉強法の本なら、棚の上、かばんは座席の下」

森谷 留:「ほかの客なら、べつのクロークだ。」

森谷 留:「隠し事は、君の中。ダネ」

葵 理華:「そっ、そうですね! 私ったら荷物の場所まで忘れちゃって……」 

葵 理華:「……それじゃっ、行ってきますっ!!」  隣の車両に移ろうと???(出来るんですかね?)


監督:できねいよ(

 説明不足かもしれないが一応このシナリオ、閉鎖空間ものである。

 “車窓からの景色”がテーマのシナリオで、そこから離れるのも展開としては非常に勿体ない、且つブリンガーとシースが離れるのも良くはないし、一応は同乗している事になっている他PC達と遭遇しないように、と言う配慮ではあるのだが……

 もう少ししっかり説明した方が良かったかもしれない。


森谷 留:「テストでは、減点だ。着席したまへ。他の客に迷惑をかけてどうする。」

監督:ドアは開かない。どんなに力を込めても。

葵 理華:「なんで……なんで開かないの……!!」「このっ!! 開けっ!!!」 

森谷 留:「何を焦っているのかナ?」

葵 理華:「せっかく! せっかくチャンスを得たのに!!」「ここでなら、変えられるはずなのに!!!」 

森谷 留:「座って落ち着きたまへ、お茶のお変わりがいるかネ?」

森谷 留:「過去に干渉ができると決まったわけではないだろう?」

葵 理華:「なんで……なんでなんでなんで!!??」 半狂乱するように

葵 理華:「なんで、何が足りないの!!?? 私は変われないの!!??」

森谷 留:手首をつかんで、止めます。

森谷 留:細腕からは、想像できない程度に強い力で。

葵 理華:「……っ!!」「きょう、じゅ……?」 


森谷 留:「落ち着きたまえ、葵君?」(自分の背広の内ポケットををごそごそ)

葵 理華:「……違うんです! お願いです!!信じてください!!」 おそらく勘違いではあるのだが

葵 理華:そう思われるのが嫌で、嫌われたくなくて

森谷 留:(胸元から、手を出して、奇術の要領で、アネモネの華を出す。)

葵 理華:「えっ……?」

森谷 留:「君の過去に何があったのか、何を背負っているのかは知らないがネ?」

森谷 留:「私は、私の生徒を、能力以外の色眼鏡で見たことはないヨ」

森谷 留:「だから、優秀な君が、信じろというなら、信じよう。」

森谷 留:「アネモネは小さな希望を指すらしいからネ」

葵 理華:「教授……すみません、私……」 ぽつり、と

葵 理華:そして、少し経つと落ち着いたようでまた席に着く

森谷 留:「アッハッハッハッハ、なにがだというんだネ?ワカラナイナー」

葵 理華:「というか逆に言えば能力では色眼鏡で見てるて事っスよね」 ジト目で見ながら、口調はいつもの用に戻る

森谷 留:そう言いながら、お茶のお替りをそっと差し出そう。

森谷 留:「むしろ、能力以外でなにを評価するのかナ?」

葵 理華:「教授、ありがとうございます」 その感謝の言葉は、きっと二通りの意味だろう

葵 理華:「そこは……こう、前向きさとか頑張りとか……そういうのは無いんスか?」

森谷 留:「私は、君が話さない限り、何も知らない。知らない以上評価は能力だけだ。それ以外で見てほしければそれ以外を用意することだ。」

森谷 留:「結果に結びつくための努力になるよう導くのが、先達だ。だから、見てないわけじゃないヨ。」

葵 理華:「……そうっスね」 

葵 理華:そう言って、視線を外へと向ける。

葵 理華:流れる景色は様々で、でも私が望んだ景色は結局 いつまでたっても流れてこなかった。

葵 理華:もしかしたらの話、私の過去を 両親のことを 無かった事に出来るかもしれない。

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