最後の配牌
木村さねちか
第1話 ドラ切り者がいる
主は言われた。
「この中にドラ切り者がいる」
隣に座るペテロが聞いた。
「それはわたしでしょうか? 主よ」
主はこう答えられた。
「わたしと同じリーチをかけた者がそうである」
ユダはテンパイしていた。
ユダは牌を横にして捨て、言った。
「まさかわたしではないでしょう。リーチ!」
ユダが捨てた杯は白であった。
ドラ表示杯は中。
つまり勝負の追いかけリーチであった。
主は牌を倒して言った。
「それロン! それロン! リーチ七対子ドラドラ!」
ユダは苦虫を噛み潰す思いであった。
主はこうも言われた。
「ユダ、リーチをわたしがかけていたら? リーチをわたしがかけていたら?」
主は大事なことなので二度言った。
ユダはそれに答えた。
「主よ、裏ドラをめくります」
ユダはそういうと裏ドラをめくった。
裏ドラのイーピンも主の手の中にあった。
主は大いに喜んで言った。
「リーチ七対子ドラ4! リーチ七対子ドラw 四!w」
その時にユダの中にサタンが入ってなんやかんやあってユダは裏切りイエスをローマ兵に売り飛ばした。
最後の配牌 木村さねちか @Verdy323
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