ユイトの意識が失くなると同時にある最悪が復活した。

一面、青い花に覆われた小さな庭園の真ん中に墓石がぽつんとたっていた。

地震が起きたわけでもないが、墓石が揺れて大きな音を立て倒れた。

墓石の真下から、唸り声がしたかと思えば異形の姿の生物が這い出てくる。

紅い瞳をぎらつかせ、最悪は、叫び狂う。

「地中に埋めたあげく、忌々しい花で囲みやがってぇっっ。あの赤髪野郎（おんな）は、幾ら殺しても殺し足んねぇぇええよぅぅっっ！赤髪野郎（おんな）に似たのを感じる。殺しがいがありそうだな、そいつはあぁっ！どう殺してやろうかなあぁぁぁ。うひうひひっ、うひひひぃぃぃ、あひゃひゃあひゃひゃうひゃああっハハハハっ──！」

小さな庭園に響き渡る最悪の不気味な笑い声はいつまでも聞こえ続けた。

ユイトが渡された贈り物（プレゼント）に反応してしまう最悪。