第4話大罪を犯した者たち
助けにきた青年を宿屋の部屋に招き入れた。「すまないね。君」
椅子に腰をおろして俺が買ったケーキを出すとお礼を言われた。
「いいえ。であの人物は何ですか」
「まずはわたくしの紹介から、わたくし三星雄教の一人、剣聖のルファー・バッソイです」
薄い紫色の短く逆立った髪に優しい目つきをした青年は座りながら頭を下げる。
「彼は大罪人で国から指名手配中の犯罪者だよ。彼のようなのがあと五人いて厄介で六人の下に傘下がいるけど一筋縄では倒せないんだよ。彼らは強い力を持ってるんだ。それはわたくしにはわからない」
ケーキを一口ずつ食べながら説明してくれたルファーさん。
「ようするに関わってはいけない人らということですね」
「まあ、そうだね。そういや君はなんていうんだい」
「アラマキ・ユイトです」
「ユイトだね。よろしく」
ルファーさんが手を差し出してきて俺も手を差し出して握手する。
「スイーツ美味しかったよ。ごちそうさま。夜遅いからまたね。ユイト」
立ち上がり、部屋を出ていったルファーさん。
一人になり、ベッドに寝っ転がる俺。
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