第72話 遊園地に遊びに行こう


BBQ明けの学校

BBQは実に有意義な時間であった。

沢山の可愛い女の子と、BBQができるなんて最高である。

この学校でこの体験をできる人数はそう多くないだろう。

色々な運命が絡み合い、この辺りは美少女がいっぱいだ。

おっぱいもいっぱい。

僕の運勢は天元突破しているのかもしれない。




中庭でいつもの昼食会。

いつから昼食会になったのかは知らない。

でも他の生徒達からは昼食会と呼ばれてるらしい。

由香たちにアプローチしたい男は、昼食会に参加させてとお願いしてくるみたいだ。

もちろん断ってるみたいだけど。

僕に声がかかったことはない。別に断らないのに。

中庭でのランチは自由なので、周りには男子のグループやソロでのランチをしている人たちで一杯いる。



「なんか人が凄く多い」


松木さんが僕のほうを振り返りながら言った。

振り返るときにその巨乳がプルンと揺れるのは最高だ。

僕がそのお胸に視線をロックしようとした時、口に卵焼きを突っ込まれた。

振り返ると大津さんが箸を突き出してる姿勢だった。


「卵焼きおいしいですよ。私の自信作です。沢山あるので食べてくださいね」


笑顔の大津さんだけど、目を見開いて瞬きしていない姿は怖い。

僕は怒らせるようなことをしていないはずなのに。

男がおっぱいを凝視するのは自然なことのはず。誰だってそのはずだ。

つまり原因は他にあるのか?ひょっとしたら声に出てた? ”プルンプルン”って。

そんな事を考えている僕を見ながら、プッと噴出す柳川さん。

柳川さんは理由が分かったのか?


「柳川さん、笑うなんて酷い。僕はなにも悪い事してないもん」

「”もん”とか言っちゃう真尋くんは可愛いですね」


可愛いとか言われても男は嬉しくないよ。

そこはイケメンナイスガイな魅惑の絶倫男って言ってほしい。


「真尋に絶倫とかやばいな!」


横から雄介が口をはさむ。

絶倫といいじゃないか。

何回求められても対応できるんだから。

24時間耐久SEXとかできるかもしれない。

いつだって妄想の世界ではできる男なんだよ。無双するんだよ。




今日は雄介や忠、淳一、淳一彼女の木村さんも一緒にランチをしている。

中庭を大きなドーナツ状に知らない人たちがランチしていて、そのドーナツの中心で僕たちがランチをしているのだ。

”沢山の人に見られて落ち着かない”と雄介たちは言っているが、僕は全然気にならない。むしろ見られて興奮しちゃう!?

前からここでランチをしていたグループには、騒がしくして悪い事したと思う。

美少女軍団+おまけ(僕もだよ)が来たせいで騒がしいからね。

みんなが落ち着かないようならば、食事場所を変えるのも考えなきゃ。

向かい側に座っている真紀に聞いてみた。


「ご飯食べる場所変えたほうがいい?なんか人が凄くなったから」


真紀はいつも通りの表情で、


「楽しくやっているのを見せ付ければいいんじゃないかな」


なるほど。真紀は周りの男どもは眼中にないんだね。

真紀は大丈夫なんだな。さすが。

あと、関係ないけどM字開脚してパンツを見せ付けないでくれ。

一応、僕にしか見えないようにしているけど。すこし透けてるよ?


「興奮しちゃった?元気になっちゃう?」


ああ、なっちゃうよ。すでに半分元気だよ。


「ご飯食べたらスッキリしたい?」


そりゃしたいよ!


「学校でスッキリできるわけないだろ」

「建物の陰とか沢山あるよ。写真も撮り放題だよ」


そんなの見られる可能性がある所はダメだ!

僕は見られても平気だけど。真紀の肌を見られるのはイヤだ。

見られるくらいなら我慢する。


「ふーん、そうなんだ。じゃぁ私も我慢する」


我慢しなさい。僕も我慢するから。

だがしかし、エロい女の子は大好きである。


「2人きりの時は我慢しなくていいから。僕も我慢する気ないし」


その答えに、にこっと笑う真紀。

ちょっとゾクっときた。

完全に魔性の女だ。




食事も終わったのでフリートークの時間である。

個々に好き勝手に話をする。

その中で雄介がまた新しい企画を切り出した。


「遊園地に行かないか?」


へー、遊園地か。

場所にもよるけど興味はある。


「遊園地ってどこの?」


前にアウトレットモールにあった遊園地に行ったな。

あの時は遙のせいで松木さんと安藤さんは死に掛けていた。

コーヒーカップに遙と乗ってはいけない。


「いや、まだ決めてないけどさ。絶叫系な富士五湖ハイランドとか、夢の国の東京デゼニランドとか?」


絶叫系は……あんまり乗りたくないかな。絶対、遥が調子に乗って僕は大変な思い思想だから。

普通に夢の国がいいな。

と言うかみんな行きたがるのかな?


「はーい、予定がなければ行きたーい!」


最初に名乗りをあげたのは遙。

大津さんや松木さん、安藤さん小島さんもそれに同調。

淳一カップルも賛成。

柳川さんはどちらでも!?

忠が行こうと誘っている。忠、やるぅ!

由香、真紀は僕のほうを見ている。

僕の返事待ちだろう。

僕は軽く頷いて参加を了承。

由香、真紀も予定があえばOKと返事をした。


「柳川さんも行こうぜー!」


雄介の誘いと、忠のエスコートにより柳川さんの参加も決定した。

遙と安藤さんもフォローしたからかな?

雄介はすかさずラインの遊園地グループを作成。

みんなを招待した。


「また夜にでも行き先や日程の候補を流すから。ちゃんと返事くれよな」


雄介は計画好きだな。

こういう事には本当にマメである。

何で彼女ができないんだろうか。







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