第67話 通報されるよ


翌日の学校。


やはり教室は朝から賑わっている。

雑誌効果で色々な人がクラスに訪れてるからね。

しかも4人全員がうちのクラスだし。


「おー、真尋。学校さぼってどこ行っていたんだよ」


雄介が話しかけてきた。


「海だよ。海見に行きたかったんだ」


黄昏たいのか?と冗談ぽく言われたが、まさにそうですとは答えなかった。


「なんとなくだよ」

「真尋も宮原たちの雑誌記念パーティーに来ればよかったのに」

「何そのタイトル。それに僕は騒がしいのは嫌だよ」

「男も多かったけど他のクラスの女の子も結構いたぞ」

「声かければいいんじゃないの?」

「声は色々とかけたが反応はいまいちだったな。でも俺のこときになってるはず」


雄介の自信はどこからくるんだろう。

色々と声かけないで、一人に絞ったらいいのに。

雄介の女の子に対する情熱は、とても素晴らしいが結果が伴っていない。

なんでだろうな。

そんな事を考えていると、真紀が後ろから首に手を回し抱き着いてきた。

僕が首を少し動かせばキスしちゃう距離だ。

僕の耳元で、


「いつ吸いにくるの?」


と囁かれた。

僕は今すぐにでもいいんだよ。むしろここで今すぐに吸いたい。


「かーっ、真尋や。学校でいちゃいちゃするのは止めてくれ。俺が可愛そうになるだろ。今に見ていろよ、すぐにお前を悔しがらせてやるからなっ!」


雄介の悲痛の叫び!

いちゃいちゃは童貞にはキツイだろう。だが安心していい。僕もまだ童貞だ。

背中に弾力のある魔乳を感じる。

僕と真紀の間に挟まれ、押しつぶされて表面積が増えた魔乳。

最高です。

僕がくっついてるわけじゃない。向こうがくっついてくるんだ。

だから僕は悪くない。


「学校で吸っていいの?真紀は腰砕けになるよ?」


由香の体で勉強した僕に隙はない。

誰であろうと攻略してみせる。


「真尋くんがしたいならいいよ。でもゆっくり時間をとって可愛がってほしいな~」


なるほど。たしかにそうだ。


「時間作って僕か真紀の家でいちゃラブしようか」

「そうだね」


真紀は僕から手を離して席に戻って行った。

おっぱいの感触が消えた。寂しい。

真紀と入れ替わりに遙がやってきた。


「おはよー。真尋くん、昨晩は待ってたのに家にこなかったね。由香ちゃんに一晩中吸い付いていたのかい?」


遙、勘がいいね。

由香の可愛い声をたっぷり聞かせてもらったよ。


「吸われたときの遙の可愛らしい声に期待している」

「私は鉄の女。声なんか出さない。いつでも挑戦は受けるよ。さぁ、かもん!」


ちっぱいの下で、腕を組んで乳をアピールする遙。

なんか可愛いね。


「今度、家でじっくり可愛がってやろう。こないだのプロレスの続きだな」

「じゃあ私が戦いを挑みに行くよっ!」


席に戻る遙。元気でよろしい。

後ろにいた由香もやれやれといった表情だ。

大津さんを見ると何故か顔を赤らめながらこっちをちらちらと見ている。

真紀や遙のようなノリはできなかったのだろう。

照れているなら僕から話しかければいいのだ。


「おはよう、明子さん。昨日はありがとうね」

「おはようございます。私たちが好きでやったことなので気にしないで」


彼女の座っている椅子に強引に割って座る。

彼女と僕で半分こ。

当然体は密着状態。


「明子さんを吸い尽くすのが楽しみなんだけど」


耳元で囁いた。


「胸だけじゃないんですか?」

「胸だけじゃないんです。明子さんのすべてを吸い尽くしたいから」

「学校じゃダメですよっ」


わたわたしながら顔を赤らめる大津さんは実に可愛らしい。


「わかってるよ。たっぷり時間をかけるから。明子さんの恥ずかしがる姿が見たいな」

「真尋くんは意地悪です」


そうです、僕はひねた性格なんです。

最後に一連の僕の行動を見ていた由香の席に行く。


「昨日は迎えに来てくれてありがとう。いつかお前がいなくなったら僕が迎えに行ってやるからな。安心して家出するがいい。逃げ切れないと思うがな!」

「別に私は逃げないよ」

「もし逃げたらお前の部屋のベッドの上でポテチ食べるからな。バリバリ食ってボロボロとカスを落としてやる」

「だから逃げないって。逃げても迎えに来てくれるんでしょ?だったら私のベッドでお菓子食べないで」


少し笑いながら答える由香はいつもより3割増しで可愛かった。




学校帰りに由香たち4人と喫茶店でお茶をした。

コーヒーの香りを堪能しながら雑誌の話を聞く。

みんなには雑誌発売後に出版社より連絡があったようだ。

あのモデルは誰?とか、アイドルにスカウトしたいって問い合わせが多数あったらしい。

出版社側も継続してモデルになって欲しいと言ってるらしい。


「それで?今後もモデル撮影みたいなの続けてくの?それともスカウトされてアイドルにでもなるの?」


僕は4人に聞いてみた。


「やらないよ。雑誌の撮影なら別に頼まれてもいいけどね。アイドルみたいなのはゴメンかな。興味なんて全くないし」

「アイドルになればちやほやしてもらえるよ」

「だって恋愛とかできないでしょ?女の子に恋するなとか無理じゃないかな」


真紀が言う。


「それにねー真尋くん、私たちが芸能人になったらおっぱい触れなくなっちゃうよ?いいの?我慢できるの?」


遥は笑いながら言った。

そうか、芸能人になったら触れなくなるって事は、今は触ってもいいんだな。

みんな吸っていいって言うのだから、触ったりも全然OKなはずだ。

吸うよりタッチのほうがハードル低いし。

隣に座っていた由香のおっぱいを手のひらに乗せる。下から持ち上げるように。


「真尋くん、由香ちゃんのおっぱい柔らかい?」

「うん」


真紀に聞かれた。

少し手を揺らしてみる。

ブラボー!


「お店の中ではやめなさい。学校に通報されるよ」


由香は僕の手を掴み、タッチを強制中断させた。

えー、もっともっと。



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