第26話 僕の子を生んでくれ


ある日の教室。休み時間。

教室で由香を目で追う。

あの風呂のあと、由香は学校でクラスメイトの女子に少しずつだが話をするようになった。

クラスメイトたちもビックリしていたがすぐに馴染むようになった。

由香が話すから遙や真紀も同じように話す。

いずれは一緒に遊びに行ったりするのだろうか?

僕の説教が効いたみたいだ。さすが僕。愛の伝道師。


ちょっと前までは僕にべったり状態だったから、減っていた告白が最近また増えてきてる。

さっきも他のクラスの男3人が、由香たちに遊びに行かないかと誘いにきていた。

ほとんど無視されてたようだがな。

 

僕は相変わらず、雄介と淳一と仲がいい。これが親友というやつか。

他の男子とも言葉は交わすが敵と思われてるのかも。

由香たちと親密すぎるからだろう。



真紀は相変わらず人のいない瞬間に近づいてきてキスをしてくる。

チョコレートあげると言って近づいてきて、口移しでチョコを食べさせてくるのだ。すごくエロい。キスが気持ちイイ!

 


怪我もよくなり、体はもとの状態に戻った。

遙や真紀から約束のデートに連れて行けと騒がれる。

アウトレットモールと遊園地、そして泊まりだっけ?

どうなることやら。





昨晩は由香が一緒に寝ると言い出したので2人でベッドに入った。

眠りについた由香に深夜までずっといたずらをしてた。

途中で思ったんだ。こいつ本当は起きてね?

体中を撫で回したら起きるだろ。普通は。

寝返りもせず動かないので、つい調子にのってパジャマを脱がしちゃったし。下着のみだよ。いや、最終的に下着もパージしたし。

さすがに合体とかはしなかったけど、裸で抱き合って寝ちゃったからな。相当こねくりまわしたぞ。


でも、朝起きたときも何も言わない。

 

あれは起きているかもしれない。怒られるまでは続けるぞ。

一緒に寝たいって言い出すのはいつも由香だしね。




ある日の学校。

昼休み。今日は弁当を用意してなかったので学食に行った。

由香が寝坊したからだ。いたずらが原因?


学食はいつも混んでいる。

雄介も淳一も弁当だったから1人で食べにきた。

由香はコンビニでおにぎりを買ってたから誘わなかった。


食券の自動販売機で肉野菜定食350円を発券する。

おばちゃんに券を渡してしばし待機。

すぐにきた。ご飯はもちろん大盛り。


「あー、前川じゃねーか。久しぶりだな」


彼は吉岡正人(よしおかまさと)、僕や由香と同じ中学校だった。


「全然会わないね。お前1組だろ、5組と教室離れてるからね」


吉岡は普段から学食を利用しているらしい。

僕は弁当だけど今日はたまたま学食にきたと説明した。


「こいつは橋本って言うんだ。俺の仲のいいダチ」


初めましてと互いに挨拶をした。


「前川は高校きても宮原と同じクラスなんだな。5組って稲川や小林も在籍してるよな。うらやましいぜ、5組だけドリームチームだからな」

「他のクラスの状況がわからないけど、5組ってそんなにいいの?」

「お前らしいな。はっきり言って5組の美少女度は異常だぞ。学校の陰謀を感じる程度に。羨ましすぎる」

「ええっ、そんなに?」

「お前は宮原と夫婦みたいなもんだから気がついてないかもな」


あの3人の他にもレベル高い子が沢山いるらしい。

気がつかなかった。

 

「お前も宮原や稲川・小林を奴隷にしているハーレム王って有名だぞ」

「いや、あいつらが勝手に言ってるだけ。僕は誰ともやってない。むしろ僕が奴隷みたいなものだよ」

「でも時間の問題だろ?」

「できるなら今すぐしたい。24時間年中無休でしたいな」


うーん、確かにみんな押せば落ちそうな雰囲気だけどなぁ。

いやそれはないか?でもキスとかしてるし。うーん。


「おい前川、そこで考えてる時点で普通じゃねーよ」


たしかにそうかもしれない。僕は慣れすぎて麻痺してるのか?

おっぱいも触ってるし、キス友いるしな。


「今度誰でもいいから紹介してくれよ。じゃあ、俺戻るわ。またな」


吉岡と橋本くんは戻っていった。

そうか、やっぱり僕は恵まれてるんだな。

彼女作りたいけどなぁ。



昼ご飯を食べて教室に戻った。

由香たちは松木さんグループと話をしている。

僕がアドバイスした事をちゃんと実行してくれているのは嬉しい。


「まーくん、お帰り。学食行ったんだね。何食べたの?」

「肉野菜定食ご飯大盛り」

「うん、野菜は大事だよ」


なんか由香が眩しい。ちゃんと女子高生してる。可愛い。

由香の耳元で囁く。


「由香、キスしていい?」


痛い、パンチされた。

でもよかった。これで心配事(僕が勝手に)がなくなったぜ。


「真尋くん、言ってくれれば私のお弁当あげたのに」


真紀はそんなこと言ってくれるが、あの小さいお弁当じゃどっちにしろ足りないからな。真紀の魔乳からでた絞りたての乳が飲みたい。


「私のお弁当はあげませんよー」


あー、遙はそうだよな。むしろ俺から奪うかもな。


「ねぇねぇ、真尋君。この前に約束したアウトレットモールにいつ行くの?楽しみにしてるんだけど」


遙は買い物すきだな。


「次の週末にいくか?」

「もちろん私も行くよ!」

 

真紀も参戦。


「あのー、私たちも行っていいですか?」


お、松木さんとその友人の安藤さんも参戦か。


 

「いいよ、みんなで行くのも楽しいね」


うんうん、友達はいいものだ。


「じゃあ私が作戦を考えまーす。真尋くんも一緒に考えてねー」


遙は主催に立候補した。いいよ、手伝うよ。

みんなとっても楽しそう。やっぱ高校生はノリよくいかなきゃね。





その晩、遙からラインがきた。


「こんばんぴー」

「おう」

「週末って土曜日でいいの?真尋くん以外は土曜がいいって」

「僕も土曜でいいよ」

「駅前集合でいい?朝8時半」

「早くない?起きれるかな」

「電車の時間もあるからね。由香ちゃんに起こしてもらいな」

「あー、うん。そうする」

「ちゃんとお揃いのパンツでくるんだよ」

「え!?」

「チェックするからね」

「どうやって?」

「脱がす」

「みなさーん、痴女がいまーす」

「幼馴染と同級生マニアに言われたくない」

「……」

「そんなにおっぱいが好きなの?」

「おっぱい「が」好きなんじゃなくて、おっぱい「も」好きなんです」

「私の見る?」

「ないじゃん」

「ムッキー!!!!!!!!!」

「すまん、照れ隠しだ」

「あ、興奮しちゃった?」

「したした、ものすごく興奮した。もう今日は寝れない。鼻血でた」

「やっぱりバカにしてるでしょ」

「全然」

「私だって少しは胸あるんだからね」

「知ってる。柔らかくて女の子らしいの」

「今に見てろ。将来は真紀を超えてやる」

「無理だろ。今の遙でも十分魅力的だ。少なくとも僕は好きだ」

「だからそういうセリフはずるいと思います」

「なんで」

「なんでも」

「口説き文句ってこと?」

「そう」

「僕の子を生んでくれ」

「もう知らない。おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」


松木さんや安藤さんとつるむの初めてだなぁ。

仲良くなれたらいいな。

松木さんにおっぱいに触れたい。

安藤さんのおっぱいに触れたい。 

 




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