第24話 FBIに連行される宇宙人
下校時刻。
淳一に昼間のハーレム主の事を聞かれた。
なのであいつらが男避けの道具に僕を使っているだけと説明した。
犠牲になってる僕はかわいそうな男だって。
「美少女を3人を囲って弄んでいるって噂になってるぞ」
「僕のほうが弄ばれているのが現実」
まぁ、ドンマイと淳一は帰って行った。
はぁ、僕も帰ろう。
下校時間。
帰りも朝みたいに由香が腕を組むのかと思ったら違うようだ。
由香は横を歩くだけで、両隣には遥と真紀。
僕はFBIに連行される宇宙人のように両脇を固められ連れられている。
誘拐みたいじゃないか?
「まーくんは両手に花だね」
由香は面白そうに言ってくれるね。
周りの生徒たちが噂してるのが聞こえないのかい?
「鬼畜」「女の敵」「絶倫」「犯罪者」
聞こえてはいけないワードがさっきから囁かれているんですが。
「大丈夫。真尋くんは大船に乗ったつもりでOKよ」
「そうです。私たちが守ってあげるから」
女性に守られる男って……。
あ、でもそれはありだな。
守られ甘やかしプレイとかDVDにありそうだ。
今度、甘やかしシリーズのDVD探しに行くか。
それにしても歩きにくい。
両隣の2人は腕を組むんじゃなくて腰をロックしている。
3人4脚の状態だ。
いろいろ辛い。体は気持ちいいけど、歩きづらい。人の目がつらい。
これからどうなるのだろう。
自宅に着き、僕の部屋まで続いた連行がやっと終わった。
由香は着替えに、遥はトイレに。
部屋に残った真紀は、
「誰か戻るまでは2人だけだよ。キスしてもいいんだよ」
「キス友?え、今はキス友タイム?」
そういった瞬間に唇をふさいできた。
遥が戻ってくるまでずっとレロレロしてた。
今日一番のいい出来事。
戻ってきた遥に、
「真尋くんが機嫌が急によくなってる。なんか怖いよ」
と言われた。
遥もキス友になればいいのに。そしたら僕の幸せ2倍。
由香に着替えを手伝ってもらい一息ついた。
「そういえば本田くんが、また遊びに行こうって言ってたよー」
遥が元気いっぱいに言う。
「僕は怪我してるしみんなで行ってきたら?」
「まーくん行かないなら私はパス」
「右に同じ」
「右に同じ」
おい、雄介たちが可哀そうだろ。行ってやれよ。
「お前ら即答だな。友達と思い出作りしないのかよ」
「思い出作りなんて必要ない」
「真尋くんの部屋で遊んだほうがまし」
「思い出作りじゃなくて、真尋くんは子作りのほうが興味あるでしょ?」
おい、最後のは真紀だな。
作ってみるか?僕はすごいの作るぞ?お願いだから作らせてください。
じゃなくてさぁ、
「クラスメイトと遊んだりするのも大事だろ」
「まーくんは本田くんや岡本くんの他に友達いるの?」
「いる、と思う。今日松木さんと仲良く話したし。彼女も僕のことを親友だと思ってるはずだし」
「それって体育の見学で一緒だっただけだよね。普段から話をしているわけじゃないよね。親友の下りは完全に妄想だよね」
すいません。嘘つきました。
真紀が僕の隣に座る。俺の肩を抱きながら、
「無理しないでいいからね。真尋くんには私たちがついてるから。寂しくないからね。大丈夫だよ」
別に寂しくなんかないし。
しかも男と女の立場が逆じゃないの。僕が慰めてもらってる。
由香は雄介に断りのラインをしていた。
雄介よ。強く生きるんだ。
「大体、病人の事を考えてないプランに参加するわけないよ」
「真尋くんを苦しめる遊びとか許せないし」
遥も真紀もなんでそんなに怒ってる?
ただ、本田君はお前たちと遊びたかっただけだぞ。下心満載だけどな。
それに僕は苦しんでないし。
由香なんてもうそんな話に興味がないのかゲーム始めちゃってる。
お前ら本当にフリーダムだな。
でも、僕の体を気遣ってくれるのは嬉しいよ。
「早く治すからな。そしたらデートでもするか」
「「「いつ!」」」
「お前らこえーよ。反応良すぎだよ」
遊び行きたいんだもんと、頬を膨らますお前ら可愛いすぎ。
「足はもう平気だから、胸のコルセットなしで動けるようになってからだね。だからあと3週間くらい?」
「お泊りしたい」
「遊園地とかいいなぁ」
「アウトレットモールがいい!」
何でもいいよ。僕もお前たちと出かけたいからな。
あとさりげなく泊まりとか言った人。真紀だな。
お前は欲求不満なのか。みだらな処女ビッチなんですか?
だとしたらウェルカムだから。むしろお願いします。パンツ脱いでいいですか?
ただ最近思うことがある。
この3人は仲がいいんだけどあまりクラスに馴染めてないんじゃないか?
女子と話をしているのは見かけるけど、他の男子とか最低限の会話しかしてないよね?
徐々に馴染んでくれればいいけど。
自分たちの世界を作っちゃって外部はシャットアウト。まずいよなぁ。
いや、友達いない僕のほうがもっとまずいかもしれない。
とりあえず、おっぱい揉みながら指導したい。
この乳が!この乳が悪いのか!
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