第12話 もて運分けて


家に帰ると由香はもう着替えて居間に座っていた。


「ただいま、お前さっき告白されてたね」

「見てたの?知らない人だもん断るに決まってるでしょ」


名前も聞いてないんだろうな。


「高校に上がって何人くらいに告白されたの?」


覚えてないけど20人くらい?だって。

もてすぎだろ!

 

「もてもてじゃないか。その一割でもいいから”もて運”分けてくれよ」

「そんな運あってもしょうがないよ。100人の知らない人より、1人の片思いの相手ほうが大事よ」

「え、お前片思いしてるの?だれだれ?」

「そんな人いない」


教えてもらえなかった。

まぁ、狙ってる子と相思相愛になれたら幸せだろうな。

部屋に戻って着替えながら考える。

いつか僕にもそんな素敵な恋人ができるだろうか?

 

「まーくん、部屋にいますか?」

「あぁ、入って」


由香が部屋に入ってきた。

由香は僕のベッドに寝転びながらこちらを見る。


「変態男が性欲溜めてないか確認しにきました」


おいおい、人を性欲の権化みたいに言うのは止めてくれませんかね。


「僕が特別なんじゃない。男子高校生なんてみんなそんなもんだ」

「まぁ、それは否定しない。学校の男共は人の胸ばかり凝視してるし」


男子生徒諸君、ばれてるぞー!

 

「あなたは稲川さんにキスしたり、小林さんの胸を楽しんだり、かなりの変態男じゃないですか」

「そんなの僕からしたんじゃないし。2人が僕をからかっているんだろ?それに思春期の男性は毎日のように射精しないと苦しいの」


えっ!?と、驚いている由香。

 

「他の男子生徒もそうなの?まーくんが特別に変態じゃないの?」

「他の男子も似たりよったりじゃないか?」


うんうん唸りながら何か考えてる由香。

何しに来たんだ、こいつ?


「わかった。じゃあ早く出しちゃいなさい」


ワンピースを脱いで下着姿になる由香。


「幼馴染たるまーくんがつらい思いをするくらいなら平気です。それに私の裸なんて何百回も見てるでしょ」


おうふっ、それ小学校とか昔の話だよな。

でも俺のスケベ心が触れと叫ぶ!吸えと叫ぶ!!


「じゃあベッドに座って」

 

ベッドの由香の後ろに座り、両手で乳を揉んだ。


「すごく柔らかくて気持ちいい。最後までしていいの?」

「バカですか。ダメに決まってる。揉むだけで後は自分で何とかしなさい」


あ、揉むだけですか。それでも神対応なんですが。

10分位揉んでたらマイサンが暴発しそうになった。


「もういいよね。後はちゃんと自分で処理するのよ」


由香は服を着て部屋から出て行った。

感触を忘れないうちに処理した。


「あいつなんでこんな事するんだろう?」


僕としては本当にありがたい。

でもあいつが何考えているかさっぱりだ。

まぁ、揉ませてくれるなら揉むまでよ!


賢者タイムを過ごしていると稲川さんからラインがきた。


 

「はろはろー、元気ですかー?」

「至福の一時を過ごしていた」

「なにー、イイことあったのか!」

「世界中の平和を祈ってます」

「あたしもまぜてー。ナムナム」

「一緒に祈りましょう。ナムナム」

「ナムナム」

「ナムナム」

「ナムナム」

 

稲川さんは面白い人だ。


「真尋くんは週末の土曜日は暇?」

「暇!?」

「暇?」

「暇のような気がします」

「よし、お姉さんとでかけるぞ」

「お姉さんとは?」

「わ・た・し」

「妹の間違いじゃ?」

「ぶっころす。ニコニコ」

「あ、はい。お姉さま」

「よくできました。朝9時に駅前集合ね」

「あ、はい」

「じゃねー。おやすみー」

「おやすみ」

「あっ、由香や真紀には内緒だよー」

「あ、はい」



お姉さんとか頭大丈夫か?

内緒って?




学校ではいつも通りの稲川さん。

土曜の約束って騙されてないよな?

僕が行ったらドッキリ大成功って書いてる看板をもった雄介が出てくるとかないよな?信じてもいいよな?

由香や小林さんも本当に知らないみたいだし。

行って大丈夫だよな? 


由香はあれから2日に一度のペースで部屋に来ておっぱいを揉ませてくれる。ありがとう。感謝感謝。

新しく買ったDVDとエロ本は没収された。

それ以上の最高のおかずがあるので文句はない。

文句は言えないよ。

ただし揉むだけ。

それ以上は禁止と言われた。

おい、先っちょ位いいじゃなか。

由香のけちんぼ。


 


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