第11話 また告白
「江ノ島の裏側は磯になってるみたい。行ってみよう」
淳一に教えてもらい裏磯に向かった。
急な階段を下るとそこは広い磯になっている。
釣り客も沢山いるがこんな観光地で魚釣れるの?
稲川さんがさっそく釣り人に突貫。
「すいませーん。お魚釣れてますかー」
元気で可愛い女の子に話しかけられて釣り人も鼻の下伸ばしている。
バケツを覗き込んで何か話している。
雄介と淳一も稲川さんの行動力に呆れていた。
「あいつすげーな。誰とでも友達になるよな」
「コミュ力半端ないね。稲川さんらしい」
稲川さんが戻ってきた。
「小さいお魚がバケツに3匹いた。今日はあんまり釣れてないって」
釣りか。子供の頃やったことはあるけど最近はしていない。
「真尋くんは釣りしたことある?」
「子供の頃にしてたよ。最近はしていないな。釣りしている人を見ると久しぶりにやってみたくなる」
「由香ちゃんと行ってたの?」
「由香も一緒に釣りしてたけど、後半は一人で行ってたね」
「今度連れてって。釣りやってみたい」
稲川さんは女の子なのに釣りとか興味あるんだ。
「暇な日があえばいいよ」
「わかった。ラインするから!」
と、嬉しそうに笑った。
しばらく皆で磯を散歩し、夕方まで遊んでいた。
帰りは磯から表の橋まで連絡船がでており、それに乗って帰った。
あの山を登るのはゴメンだ。
地元の駅に着き解散。
今日は一日歩きまわって疲れた。
日頃から運動をしていない僕は明日あたり筋肉痛になるのではないか。
由香は小林さん、稲川さんと一緒に帰るらしく、僕は一人で家に戻る。
自分の部屋に帰りベッドにダイブ!
疲れたなぁ。
いろいろあって面白かった。
高校の友達と初遊びだったしな。
そんな事を考えているうちに眠ってしまった。
ふと、目が覚める。
なんか暖かな温もりに包まれているようだ。
頭の中が覚醒してきた。
携帯で時間を確認すると23時になっていた。
やばい、晩御飯どうなってるんだ?
起き上がろうとすると体に誰かの手がのっていた。
振り向くと由香が隣で寝ていた。
くーくー寝息を立てている姿をしばらく眺める。
こいつ本当にキレイになった。
子供の頃から可愛かったけど、高校生になって色気も出てきてる。
僕の腰に乗っている腕を持ち上げ、体を由香の正面に向ける。
大き目のおっぱいが目の前に。
由香のおっぱいに顔を埋めてもう一眠りする事にしよう。
体の位置を調整し、顔を由香のおっぱいに密着させる。
手は由香のお尻をなでなで。
あぁ、最高です。
甘い匂いに包まれてまた眠りに落ちていった。
次に目が覚めたのは午前7時。
朝までがっつり寝てしまった。
学校があるからもう寝れない。
二度寝したら時間に起きれない。
由香は自分の部屋に戻っているようだ。
隣にいないからね。
携帯を確認すると小林さんと稲川さんからラインがきていた。
どっちも楽しかったっていう内容だ。
2人に寝てしまって返事できなかったと謝りの返信。
またどこか行こうね。と送っておいた。
雄介からはまた遊び行くからよろしくとラインがきてた。
とりあえず無視しておこう。
学校の支度をして宮原家に行く。
「おはよう」
食卓には由香ママの裕子さんが座っていた。
「おはよう。まーくんも座りなさい。今、由香がご飯用意してるから」
由香が朝食を持ってテーブルにやってきた。
「おはよう、由香」
「まーくん、おはよう。昨日は晩御飯食べないで寝ちゃったね」
そうだ、晩御飯食べれなかったんだ。
「思ってたより疲れてたみたい。ぐっすり寝ちゃった。だけど今朝は疲れもとれて体調いいよ」
「そう、ならよかった」
3人で朝食を食べて俺たちは学校に向かった。
教室に着いてから昨日の写真をみんなで転送しあった。
稲川さんのキス画像と小林さんのおっぱい画像は永久保存版だろう。
雄介は由香をまた誘っているようだった。
2人で遊びにと誘っていたようだが断られていた。
由香は2人でだと行かないだろうなぁ。
基本、男があんまり好きじゃないからね。
放課後、帰ろうと校門を出ると由香がまた告白されていた。
「一目見て好きになりました。僕と付き合ってください!」
「ごめんなさい。私には好きな人がいますので」
即答だった。
「誰が好きなんですか?努力して宮原さん好みになります。お願いします」
いや、無理だろ。
「無理ですから。私が好きな人はあなたには関係ない話なので言いたくありません。それでは失礼します」
由香は相手を残し帰ってしまった。
振られた男は呆然としていた。ってか成功したらそっちのほうがビックリだよ。
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