登場人物紹介(プロローグ~1531年)

☆鬼頭家


◇鬼頭宗左衛門

 古渡・尾頭・牛立一帯の領主

 今川那古野氏の被官

 源為朝の庶子である尾頭次郎義次の子孫。


 夢の中で八幡神が現れ、今川那古野氏から織田信秀に寝返る様に勧められる。

 織田信秀の家老である平手政秀に相談したところ、織田信秀への目通りが許された。

 織田信秀から寝返りを許されるとともに、那古野城奪取の策を献じる。

 織田信秀を今川氏豊の連歌会へ手引きし、今川那古野氏の家臣たちの多くを織田信秀へと寝返らせることに成功した。


 史実では、古渡村の人で、織田信秀の家臣とのみ伝わる。




☆織田弾正忠家


◇織田弾正忠信秀


 勝幡城主

 織田大和守家家臣である清須三奉行の一人

 

 鬼頭宗左衛門の寝返りを許し、今川氏豊の連歌会への手引きを命じる。

 今川那古野氏の家臣たちを吏僚とすべく、鬼頭宗左衛門に調略を命じた。


 史実では、織田信長の父親。「尾張の虎」と呼ばれた。

 駿河今川家、安祥松平家、斎藤道三と対立し、領地を増やしたり減らしたりする。

 晩年は病に罹り亡くなると、織田信長と織田信勝の跡目争いが起こった。



◇平手五郎左衛門政秀


 織田弾正忠家の家老

 志賀城主


 織田信秀の家老であり、教養豊かで人望があることから、那古野一帯の源氏の国人と親しくしていた。

 夢に八幡神が現れた鬼頭宗左衛門から相談を受け、主君の織田信秀に仲介する。

 織田信秀の命により、鬼頭宗左衛門を介して今川氏豊の連歌会に参加して近付くと、織田信秀を今川氏豊の連歌会に手引きした。


 史実では、織田信長の傅役であり、信長の素行の悪さから、腹を切って諫死したとされるが、切腹の理由は定かでは無い。




☆那古野今川氏


◇今川左馬助氏豊


 今川那古野氏の当主

 那古野城主


 駿河今川家の先代当主である今川氏親が尾張国を攻めた際に、今川那古野氏の当主である那古野高重の養子とし、家督を奪った。

 駿河今川家の一族として幼くして家督を得たものの、実権は駿河国から連れてきた家臣たちが握っている。

 連歌狂いであり、連歌のこととなると、駿河国から連れてきた側近たちの言うことも聞かない。

 頻繁に連歌会を催し、織田信秀を誘っている。

 織田信秀を信頼し、那古野城へ逗留の場を与えるなどした。


 史実では、織田信秀に城を奪われ、京へ逃れている。

 京へ逃れた後は、駿河国の今川家へ戻った様だ。



◇那古野蔵人高重


 今川那古野氏の元当主


 駿河今川家の今川氏親から家督を奪われてからは、一門衆として扱われる。

 那古野家の家督を取り戻すため、鬼頭宗左衛門の誘いに乗って、織田信秀に寝返った。

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