第15話 コース


まず1皿目の

小豆島のオリーブオイルを楽しむ一皿となっております。

自家製のリコッタチーズ、上には蒸した百合根。そして粒の大きなお塩がアクセントとして置いてあります。


2皿目は岩手県の三陸の牡蠣です。

このミネラル豊富な牡蠣に

軽いクリームと同じく海のものであるアオサノリを合わせております。


3皿目は八ヶ岳から今が旬の山菜をご用意しております。

山菜ごとに下処理し、岩手県産のホロホロ鳥で包んで火を入れたガランティーヌでございます。


祐司の頭はノックアウトされていた。

その後の説明ももう彼の脳みその容量を超えていて、ただ出される料理の美味しさ、美しさに感動を覚えていた。

祐司にとって幸いだったのは

メニューごとに使うシルバーをセットしてくれるので、迷わず使えたことである。

ぎこちないナイフ、フォーク使いであったが。


デザートを食べ終わり、コーヒーを飲んでいると


「どうだったかい飛鳥くん。」


栗生がやって来たのであった。

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