第9話朝の熱いセッション!
昨日言い渡された
『新入生日帰りダンジョン攻略』
そこには、簡単に言えばダンジョン部の事を詳しく知るために一番分かりやすいダンジョン攻略を行うと。
その紙を見た時に部長が
『先生!まだ新入生は装備なんて買ってませんよ!しかも、日にちが明日って。余りにも急過ぎます!』
『いいんだよ。日帰りだと言ってるだろう。装備品とか余り必要ない優しいコースにするから安心しろ。あ、でも携帯食料とかは持ってこいよ。カロリー取れて小さいやつがおすすめだぞ。
どうせお前ら土日暇だろ?』
と毒桜先生による独断で今日はダンジョン攻略をすることになった。
装備は余り必要ないと言っていた為にジャージと小型のリュックサックを背負って仮初高校に向かった。
今日も昨日と同じくらいに家を出たが岬に出会うことはなく、そのまま学校に着いていた。
集合時間は8時になっていたが家の事情によりこの時間より1時間早い時間に着いていた。
昨日は、岬に引っ張られて早めに着いていたが本当はこれくらいに着く。
集合時間は部室だったが、流石にまだ開いていないだろう。
誰かが来る時間まで、下のコンビニで時間を潰すかと一之瀬が学校を出ようとすると
『おはようっす!先輩!』
と岬が部室のある方から挨拶をしてきた。その声の後に岬が学校から出てきた。
岬は先生が言っていた通りに学校のジャージで来ていた。背中には黄色のバックを背負っており、岬にぴったりな色だと感じた。
『いや、お前早すぎるって。』
『それは先輩もっす!』
『俺はまぁ家の事情があるだよ。岬はなんか早く来ない行けない理由あるのか?』
と聞いてみると岬は一之瀬に当たるギリギリまで近づいてきて、
『私この毎日が幸せっす!だってまたカスミ先輩に会えるなんて!もしもこれが夢なら覚めないでほしいっす!だから、私はこの毎日を全身で感じたいから出来るだけ早く来るっす!いまかいまかとカスミ先輩が来るのを待つ時間!あ~!身も心もあなたの物っす!』
岬は息を荒くしながら一之瀬に自分の思いを当て続ける。
『知ってるっすか!カスミ先輩は中学の頃に陸上部で全国いってるんす!』
そうなのか。一之瀬は素直にすごいなと感じた。
副部長は自分の事を話したがらない為に岬の情報は副部長の知らない所が知れてわりと聞いていても飽きない。
副部長は梅干しが苦手や実は父親と中学生までお風呂に入っていた事など恐らく大分ラインを超えてしまっていたが大分時間を潰す事ができたので良しとしよう。
『あれ~。2人とも朝っぱらから何をしてるのかな~。』
『・・邪魔しちゃだめだよ。なおちゃん。』
声が聞こえた方を向くとにやにやとこちらを見ている夢見と顔を真っ赤にしている苦木の姿があった。
あ。そういえば勢いに押されて気にしていなかったが岬は俺に当たるか当たらないくらいまで近づいている事に気がついた。
岬は頭に?のマークが浮かんでいるが気がついてしまった側は急に恥ずかしくなる。
『ちょ。岬!もう少し距離を』
『何?どうしたんっすか。』
と言って岬を引き剥がそうとする手を取り岬が押してくる。
『力比べっすか?負けないっすよ~!』
『違う!ばか、これ以上にあの2人に餌をやるな!』
と一之瀬は岬に押し負けながら夢見達の方を向いた。
『私達も負けていられないよ!あの2人に合わせてセッションするよ!苦木ちゃん!!』
と言って夢見はものすごい勢いで苦木に、抱きついた。
『え?え?』
と苦木はいつもの大混乱。こうなっら苦木は夢見のペースで昨日のような展開になるのは目に見えていた。
『どうしたんっすか!仕掛けきたわりには歯ごたえないっすね!』
と岬はそんな事お構いなしにどんどん押してくる。
もうどうにでもなってしまえ。
そんなこんなで、4人は常識人生身さんがくるまで熱いセッションを続けていましたとさ。
その事で、部活裁判でその場所にいた中で一番年の上だったら事から有罪は判決を受けるのはまた別の話。
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