第2章 転校生

「おーいw紅葉の所行ってないで早く自己紹介してもられるかぁ~w」


先生と馬鹿共が嘲笑う。


「はーい。ごめんなさーい」


先生の元へ行く女の子の背中を追いかける。


「それじゃあ自己紹介して!」


「はーい」


「私の名前は○○です。鹿児島から転校して来ました!!都会は初めてなので色々教えてくださいね!!」


「ありがとう○○。みんな色々教えてやってくれよ〜!!」


馬鹿共がまだ騒ぎだす。

『よろしく〜○○!!』

『色々教えてやるよw』


うるさいな馬鹿共め。なんだあの女は。

ラブコメ展開を期待したが間違いだった。

しかもなんなんだあの先生は?

嘲笑いやがって。クソ喰らえ。


○○とはあまり関わらないようにしよう。


「○○の席はあの窓側で後ろの席だ」


良かった一番離れた席で。


「はーい。分かりました!!」


途中で話かれながらも席に着いた。


「はいっ!!改めて○○よろしく。」


『よろしく!!』


うるさいな。馬鹿共め。

俺うるさい馬鹿共しか言ってなくねw



「はいっ!!HR終了だ!!」



『○○ちゃん!!鹿児島ってどんなとこ?』


『何が好きなの?』


HRが終わった瞬間、真琴も馬鹿共と一緒になって○○の周りに群がっては質問攻めをしている。



「田舎かな?」


「好きな物はえっと…」


○○はニコニコしながらそれに答える


ちなみに俺はというと独りトイレに避難していた。うるさくて読書も出来ん。

手を差し伸べてくれたあの時、ラブコメ主人公になったと思ったがとんだ勘違いだった。

そんなに現実はあまくない。

それは俺が一番知ってることだ。

いつから俺は恋に飢えていたのだろうか。あー恋がしたい!!

よし。

教室という地獄に戻るか。




ガラガラ…


『へーそうなんだ!!』



まだ喋っている。

もうすぐ授業始まるぞ。


「紅葉〜どこ行ってたの??さっきまで紅葉が転んだ話で盛り上がってたんだよ」


「だから居なかったんだよw」


「○○ちゃん。紅葉の事ワンチャンあるってさ!!」


「まじで!!」


よーし!!かかって来いよ!!ラブコメ!!






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