第4話 初めての冒険、初めてのモンスター

 2人は門を出て、街の人から聞いた、弱いモンスターのいる草原へ向かう


「お、あれがこの世界のスライム的な立ち位置のモンスターか?」


「木の形をした小さなモンスターだね。沢山いるから全部倒せば経験値いっぱい入るんじゃない?」


「え、まさかあれ全部倒すつもりなのか…?」


「き、気持ちはそんな感じで行こうってことよ!」


「あはは、さすがに本気にはしてねぇよ。よっしゃいくぞ!」


 バキッ、バコッ

 2人は次々にモンスターを倒していく


 ー獲得EXP3ー

 ーアイテム獲得『コキボーの枝』×2ー


「まぁ、弱いモンスターだから経験値も少ないか。ん、ドロップ品も手に入るのか、『コキボーの枝』か売却用素材としてはどうなんだろうか…」


 ー獲得EXP6ー


「あれ、さっきから倒した量よりも多く経験値入ってるんだけど…ん?」



「ステータス確認とかできねぇのかなぁ。」


 異世界召喚であれば、まずするであろうステータス確認。国王や街の人からはステータスの情報については聞かなかった。ありそうなステータス確認法を試してみる


(ステータスっ)闘熾は小声で呟く


 ファンッ

 目の前に大きなウィンドウが現れた


 荒宮闘熾 lv.2 exp11/20

 職業:勇者(職業lv.1)

 ➖攻撃力  18

 ➖防御力  16

 ➖魔力   13

 ➖魔法防御 14

 ➖幸運値  21

  スキル一覧▼   PTリンク発動中1▼


「うわぁっ!ウィンドウが出て来た!出ると思わなかった。って普通のステータスしてるなぁ…。」



「ん?闘熾、何見てるの?」


「ステータスだ。ステータスって呟いてみ?」


「わかった。ステータス!…わっ、びっくりした!ふむふむ、なるほど…私は攻撃力はそこまで高くないかんじだね。」


 柏原零奈lv.2 exp11/20

 職業:勇者(職業lv.1)

 ➖攻撃力  11

 ➖防御力 14

 ➖魔力   21

 ➖魔法防御 17

 ➖幸運値  12

  スキル一覧▼   PTリンク発動中1▼


「このパーティリンクの経験値分配ってスキルすごい便利じゃない??」


 PTリンク発動中▼

        ▶︎経験値分配(lv.1)

〔獲得したEXPを自分を

         除くパーティメンバーに

         分割分配する〕


「おお!これってメンバー1人だから100%分配じゃね?破格じゃん!さすが勇者だな。」


「さ、どんどん倒しまくってレベル上げまくるよ!」


 コキボーの群れは2人にどんどん襲いかかっていく

 剣のリーチを活かして戦う2人はどんどん群れを倒していく

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