第10話 荒波の獣
「ここがスキャンサー(走査機)を売買しているアラミスマーケットだ。ヘクサギャラクシー(六角銀河)を商域とする。一大企業の一つだな。全銀河の惑星に必ずこのマーケットが存在する。」
「へぇ~。」
ヘクサギャラクシーの銀河に惑星に一つとはかなりの大企業らしい。
「んじゃ。入るか。」
ビーン
自動扉が開く。
「いらっしゃいませお客様。何をお求めでしょうか?。」
アラミスマーケットの店員が出迎える。
「スキャンサーが欲しい。後こいつにあうホールスター付きのベルトも用意してくれ。」
「畏まりした。ではこちらへ」
店内にはあらゆる近代的な商品がならんでいた。どれも銀色や白色の意味不明な形をしており。見ても扱い方が解らぬものばかりであった。
アラミスマーケットの店員は店内から銃口のない近未来的な銃のような形をした代物とホルスターがいくつかついているベルトを持ってくる。
「こちらです。お客様。拝見した限り。銃が二丁、ナイフ一つ、お求めのスキャンサーで計五つのスロットが必要だとわかり。五つのスロットが入るホルスターベルトを用意致しました。」
「感謝するぜ。相変わらず手際がいいな。」
「いえいえ、これからアラミスマーケットの常連になる可能性がある方に贔屓にせねばバチが当たりますよ。」
「相変わらずちゃっかりしてるなあ。まあ確かにこいつは新米の宇宙冒険者だ。いづれは最高クラスになれるかもなあ。」
「おい、ガース。俺は宇宙冒険者のランクとかに興味ないと何度も言っているだろう。」
「ガハハハ。お前が興味無くてもいづれは勝手にクラスが上がっていくものだ。俺が保証する。」
「保証されてもな······。」
俺は微妙な顔を浮かべる。
「私も長年宇宙冒険者を観察して来ましたが。貴方のような雰囲気を漂わす客人は正直珍しい。」
「ほう、珍しいとはなにがだ?。」
ガースは興味津々に店員に聞いてくる。
「貴方様のような客人を例えるなら荒波の海に飛び込む獣でしょうか?。」
「ほう、荒波の海に飛び込む獣か。そりゃあいい例えだ。確かにそうだ。」
ガースは髭のはやす顎がうんうんと納得するように頷いた。
「荒波の海に飛び込む獣ってほぼ自殺行為じゃねえか。俺は自殺志願者じゃねえぞ。」
俺は不機嫌に顔をそっぽをむく。
「はは、荒波の海ってのは宇宙のことだよ。未開のエヴェルティアのなあ。お前は貪欲に宇宙を冒険したがるからあながち間違ってねえだろ?。」
「でも何か例えが。何か納得いかねえ。」
俺は不機嫌に不貞腐れる。
アラミスマーケットの店員は会話している最中にいつの間にかレジ台上にスキャンサーとホルスターを用意されていた。
「それではこちら袋に積めましょうか?。」
「いや、そのまま扱うから問題ねえ。ただ大翔。町中で銃はぶっぱなすなよ。そく治安部隊が来るからなあ。」
「そんな無謀というか馬鹿な真似をしねえよ。俺だって銃の扱うべき場所は心得ているよ。」
俺は不機嫌になりながらもホルスターベルトを腰に装着する。ベルトの止め金などなく。正方形の金属がベルトの先の左右にあるだけだ。俺はとにかくベルトをまわし。前に正方形の金属を近づけるとカチと同化したようにくっつく。止め金もないベルトか。さすがは宇宙だ。文明が進んでいる。
俺は本当に近未来的な宇宙にいるのだとしみじみ実感した。
原始的な惑星に暮らしても近代的な文明がある世界で生きていると実感がなかったからだ。
俺はホルスターにそれぞれ購入したマシアルナノガディックV4とアマリルフォルッソンSAIenとRayザーナイフを左右にあるホルスターに二つ一つ装着させる。買ったばかりのスキャンサーは腰のベルトホルスターに差し込む。
「んじゃ。これでおいとまするわ。」
「はい、これからもご贔屓宜しくお願いいたします。」
店員が頭を下げアラミスマーケットの自動扉に向かう。
びーー
アラミスマーケットの入口前でガースは口を開く。
「それじゃ俺らはこれから自由行動にしよう。俺はちょっと酒場に飲みにいくわ。」
「宇宙船の飲酒運転止めてくれよ。逮捕されるだろうが!。」
俺は呆れた視線をガースに向ける。
「はあ?。何言ってんだ。何で宇宙船の飲酒運転が捕まるんだ?。」
ガースは本当になに言ってんだこいつ見たいな顔をしていた。
そういえば宇宙に舗装された道路もないんだな。だから飲酒運転もオッケイなのか?。
「でも宇宙船同士の事故もあるだろ?。」
「はっ、そんなの万の確率で薄い所だ。宇宙船同士の事故なんて滅多にない。性能のいい宇宙船には危機回避をプログラムされたAIが組み込まれている。ワープから飛び出しても瞬時に回避するのさ。だから例え操縦士が酒飲んでてもAI が何とかしてくれるのさ。」
ガースの説明に俺は一応納得した。宇宙船の操縦の一部をAI 任せにしていることは解ったけど。飲酒して操縦するのはいかがなものか。やはり地球と宇宙の倫理観は大分違うようだ。いや、ガースの性格性が変なのか?。
「そんじゃ飲みに行くから。こいつを持っていろ。連絡用の携帯通信機だ。合流するときに使え。ムムと一緒に惑星ラビリンスのエリアの観光するいるといい。」
ただ単にガースが飲みに行きたいだけだろう。
ガースはお気楽機嫌に何処かへ行ってしまう。
俺ははあと深いため息を吐く。
特に土地勘があるわけではないが。ゴジョ族のムムがいれば迷うことはないだろう多分。
俺の膝にちょこんとたち座りするムムに視線を向ける。
「ムム、行こうか。」
「キィ。」
ムムの青いつぶらな瞳が閉じ先っちょが黒く真っ白な尻尾が嬉しそうにゆらめくように揺れる。
俺はとりあえず商業エリアをぶらぶらすることにした。
色んな出店や建物が並んでいた。ずっと適当に歩いていると途中で踏み込んだ地域で景色ががらりと変わる。
みすぼらしい石造りの家がひろがっていた。
商業エリアからぬけたのか。
通りすぎる人々はぼろ切れのみすぼらしい服を着ている。
「ムム、ここどういうところだ?。」
「ここスラム街。貧しいわけありの人が集まる場所。キィ、治安良くない。」
ムムの白い獣耳がぺたんと閉じる。
どうやら俺たち危険な地域に足を踏み入れたらしい。
「まあ、こう言う場所にこそトラブルはつきものだろうけど。」
俺はスラム街の危険地域に身の危険よりもスリム味わえるのではないかと期待にほくそ笑んでいた。
「止めてください!。」
突然女性の叫び声が聞こえた。
叫び声の主を捜すとそこには白いスーツを着た女と柄の悪そうな男三人組が揉めていた。
白いスーツの女の後ろにはぼろぼろの服を着たスラムの住人だろう子供達が集まるように白いスーツの女の後ろに隠れている。
「先生に酷いことするなあ!。」
子供は柄の悪い三人組の男達に向けて叫ぶ。
「本当にトラブルが舞い込む地域のようだな。スラム街は。」
「キィ。」
大翔は唇がニヤける。
ムムはそんな大翔の様子を不思議そうに首を傾げる。
大翔はいい争う三人組の男と白いスーツの女の方を目指して物怖じもせず何の迷いもなくつき進む。
にこやかな笑顔でトラブル真っ最中の四人の元へ歩みを進める。
「何をしているのかなあ?。オッサン。」
柄の悪い三人組に俺は声をかける。
「ああ、何だ?この小僧(ガキ)は。今は取り込み中だ。すっこんでろ!。」
柄の悪い三人組の一人が怒鳴る。
「大の大人三人がよってたかって子供と女性にちょっかいだして頂けないなあ。」
「てめえ~、俺等がどういう存在か解らねえようだなあ。」
柄の悪い三人組の一人がジロリと睨みを効かす。
「ああ、解らねえなあ。俺は初めて宇宙に出た新米の宇宙冒険者なんでね。」
「ちっ、宇宙冒険者のぷーかよ!。面倒臭いなあ。」
柄の悪い三人組の一人がちっと面倒臭そうに舌打ちする。
「俺達はなあ。泣く子も黙るあのラザンソルスの一味なんだぞ。」
「ラザンソルス?。」
聞いたのことない単語に首を傾げる。会話の流れとして組織名だろうか?。
「キィ、大翔。ラザンソルスはこのヘクサーギャラクシーの裏社会を牛耳っている組織の一つ。目をつけられるとヤバイ。」
ムムが白い獣耳がペタン閉じ。長い尻尾を怯えたように震わせ。ラザンソルスという組織の説明をする。
つまりこの銀河を縄張りとするマフィアのようなものか。
「そういうこった。ラザンソルスに逆らえば宇宙冒険者として五体満足いかなくかるぜ。」
柄の悪い三人組の一人がニヤリと不適な笑みを浮かべる。
「助けてくれてありがとうございます。でもラザンソルスに関わってはいけません。貴方に迷惑がかかります。」
三人組に絡まれていた白いスーツを着た女性は俺を庇おうとする。
俺はポリポリと頭をかきはじめる。
どうやら俺が相手しようとしているのはこの銀河を裏で牛耳るマフィアのようだ。
ヤクザやマフィアを相手にするとそれなりの覚悟が必要だろうが。さてどうしたものか、
俺は考えを巡らせる。
喧嘩を吹っ掛ける相手を間違えたようだが。だがそんな銀河の裏社会を牛耳る大きな組織が。わざわざ女性と子供にいちゃもんつけてくるか?。
しかもここはスラム街だ。ここの貧しい貧民相手に脅すような真似して組織に何のメリットがある?。
「あんたらそんな裏社会の大きな組織が何で小さな子供と女性にてをだすんだ?。」
「てめぇには関係無えだろ!?。怪我したくなかったらとっととどっか行きやがれ!。」
三人組は激しく吠える。
んー矢張可笑しい。ラザンソルスという組織がどういうものか知らないが。こいつら組織の意向とは違い。勝手な行動を起こしている可能性がある。何故なら俺がこの質問をしたときあからさまにばつの悪そうな顔を浮かべたからだ。つまり組織の意向とは違う勝手な行動ということだ。ならばそれなりに対応はできる。
「そうか、ラザンソルスの一員か·····。」
俺はとぼけたような口調で組織の名を口走る。
「そうだ。俺らに喧嘩を売ることはラザンソルスに喧嘩売ることと同意意義ということだ。」
「なら、喧嘩を買おう。」
「はあ?。」
「喧嘩を買うと言ったんだ?。聞こえなかったか?。」
三人顔を見合せ俺の顔を再び見る。
まるで頭可笑しいじゃねえというような面構えだった。
「暇してたんだ。そのラザンソルスという組織の一員と一度やり合いたいと思っていた。」
俺はニヤリと臆することなく笑み浮かべ。ホルスターベルトに装着している二丁の拳銃を見せる。
さっきガースに買って貰ったマシアルナノガディックV4とアマリルフォルッソンSAIenである。
「こ、こいつ頭イカれているんじゃねえか?。」
「治安部隊に来られるとドンに迷惑が懸かるぞ!。どうする?。」
「くっ!。」
柄の悪い三人組は顔が険しくなる。
矢張こいつらは組織の意向とは関係なく勝手に行動をしていたようだ。組織というものは規律を重んじる。銀河の裏社会を束ねる組織であるならば尚更だ。規律を遵守できなければ組織内に直ぐにでも裏切り者や反逆者が出ててくるからだ。だからこそ組織内では規律に違反するもの結して許さない。この銀河でも地球のマフィアや日本のヤクザと体系がさほど変わらないだろう。
「くっ!。覚えてやがれ!。ラザンソルスに舐めた態度をとった行為を後悔させてやる!。」
柄の悪い三人組は捨て台詞を残して去っていく。
俺は手をかけようとしたホルスターから手を離す。どうやら脅しはきいたようだ。
「助けてくれて本当にありがとうございます。ですが本当に宜しかったのですか?。ラザンソルスに目をつけられたら本当に命はありませんよ。」
この銀河ではラザンソルスという組織は相当ヤバい組織らしい。現に白いスーツを着た彼女の表情も少し強張っている。
「構わないさ。もしラザンソルスという組織と事を構えることになってもそれはそれで俺の自己責任だしな。それにその方がスリルがある。」
宇宙冒険には敵対する組織がつきものだ。マフィアのような組織とやり合う羽目になってもそれは俺が選んだ道だ。後悔はしない。もしラザンソルスという組織に殺されてもそれは俺がそれだけの存在だったというだけだ。
ガースの言っていた荒波の海に飛び込む獣という例えはあながち間違っていなかったことに俺は苦笑を浮かべる。
「それより何故ラザンソルスに絡まれていたんだ?。あんたは白いスーツ着ているよりは別段変わったところはないと思うが。敵対している組織にもみえないし。」
白いスーツを着た身なりの女性はスラムの子供達よりも少し小綺麗である。どう見てもスラム街の貧民ではない。何かのボランティアだろうか?。
「はい、私はポルノネカ・ファールエトとうもします。アースエジュケイション(地球教育機関)の教育員をしております。」
「あ~すえじゅけいしょおんだあ~?。」
俺はいやそうに顔をしかめる。
よりにもよって白いスーツの女性はアースエジュケイションの関係者だった。。
「どうかしましたか?。」
アースエジュケイションの教育員であるポルノネカは不思議そうに首を傾げる。
「嫌、ちょっと。悪いがアースエジュケイションにはあまり良い印象を持っていないだけだ。」
現に住んでいる惑星で見下したり野次飛ばしたりしていたからなあ。
俺は糞まみれになった視察菅ザーク・D・バミラスを想像する。
「確かにアースエジュケイションに良い印象を持てない方もいます。しかし一部の者は若者達に正しき教育を行う為に頑張っているのです。現に私達は教育員はアースエジュケイションから派遣され。このスラムの子達に勉強を教えているのです。」
「そうか·······。」
スラム街の子達は皆笑顔だった。本当に教育員のポルノネカを信頼している証拠である。アースエジュケイションは糞だが。教育を真面目にやっているやつは確かにいるようだ。
ぴー ぴー
携帯通信機が鳴る。
俺は携帯通信機の通話のスイッチを押す。
『おい、何処で油を売っている!。もう出発するぞ!。さっさと駐車場に戻ってこい!。』
ガースはどうやら酒場から帰ってきたようだ。たく、あんたの都合で油を売っていいたんだろうがと文句言いそうになったが俺は大人しく帰ることにした。
アースエジュケイションである彼女とこれ以上関わると俺のことがバレるじゃないかとおもい早々に去りたかったからだ。
「それじゃ、俺はこれで」
「あの·····お礼を。」
「いや、俺は宇宙冒険者の新米なので師匠の機嫌を損ねたらヤバいので帰ります!。それじゃ。」
俺は違和感な言い分を残して彼女と子供達から離れる。
走り去っていくコジョ族と少年の後ろ姿をポルノネカとスラムの子供達は見送る。
「なんか嵐みたいなお兄ちゃんだったね。」
「そうね·····。黒髪でアナリバル樹木のような黄茶の肌。地球の惑星人(ネヴィト)かしら?。」
教育員のポルノネカとスラムの子達達は変わった新米の宇宙冒険者の少年を不思議そうにしばらく姿が見えなくなるまで眺めていた。
ラザンソルスビル
惑星ラビリンス支部
「何勝手な真似をするのかなあ?。」
少年か少女かわからない中性的な顔立ちをした惑星人(ネヴィト)が柄の悪い三人組を睨む。
「すいやせん。ドン。」
三人組の一人が頭を下げ謝罪する。
「報告は聞いたよ。スラム街のアースエジュケイションの教育員にちょっかいだしたって?。」
中性なみなりでもその威圧的な眼差しは氷のように冷たさと冷酷さと秘めていた。
「はい、あいつら俺達の縄張りで好き勝手するからちょっと懲らしめようかと····。」
三人組の一人は言い訳がましくどもる。。
「そんな命令してないのに勝手な真似はしないくれる?。」
「だけどドン。あいつらこの銀河ででかい顔しすぎだぜ。噂では統合連合と釣るんで良からぬこと企んでいると噂もあるし。」
統合連合とはヘクサーギャラクシーの外側にある銀河政府の集まりできた連合である。秩序で統制された銀河の政府同士の集まりであり。無政府で無秩序な銀河であるヘクサーギャラクシーに目をつけ介入しようとしていた。支配者や主要政府がいないヘクサーギャラクシーでは裏社会の組織の人間が各々縄張りを作り統制されていたが。実質支配者や統治者などの存在しないため。ヘクサーギャラクシーでは無法地帯とも呼べる銀河を統合連合は取り込み。秩序ある銀河にしようと企んでいた。無秩序であり無政府だからこそ自由な商売をできていた裏社会の組織の人間は統合連合をよく思ってはいなかった。
「だからといってアースエジュケイションの教育員に手をだすなんて筋が通らないよ。組織にちょっかいだすならまだしも教育員はこの惑星ラビリンスの孤児に勉学を教えているんだよ。僕達は貧しい孤児に物資を送るだけで勉学は教えられない。教育は大切だよ。」
「だけど、ドン!。」
「それに君達が女子供にちょっかい出すのが気に入らない。アースエジュケイションや、統合連合の幹部を相手するならまだしも。弱い子供やアースエジュケイションの下っ端である教育員に手をだして憂さを晴らそうだなんて·····。そんな下卑た行為するやつはラザンソルスにはいらないよ。」
三人組に心を突き刺すような冷たい視線を中性の顔立ちをしたドンが向ける。
「すいやせん。ドン。」
「すいやせん。」
「ドン。許して下さい。」
三人組は萎縮してしまう。
「まあ、いいよ。それで物怖じしなかった少年の話を聞きたいなあ。凄いね。ラザンソルスに喧嘩を買うと真っ正面で啖呵を切れるなんて初めてきいたよ。」
「そうです!。ドン!。ラザンソルスに舐めた口を聞いた新米の宇宙冒険者を〆ましょうよ。」
「そうですよ!。ドン。うちら舐められたんですよ。」
「ラザンソルスに舐めた口を聞いた若僧に五体満足動かせないようにしやしょう。」
中性の顔立ちの惑星人(ネヴィト)ははあと何とも言えないため息を吐く。
「あのね。君達。これ以上僕の面子を潰すなよっ······。」
ギロッ
ぞく
三人組の背中に強烈な悪寒が走る。
にこやかな中性の顔立ちから表情から一編殺意を秘めた視線が放たれる。
三人組は蛇に睨まれた蛙のように何にもできず固まっていた。
数秒がたつ。
「まあ、いいや。それでその少年はどんな姿だったの?。」
ドンの雰囲気が少し和らいだことに三人組はホッと安堵する。
「はい、みたことのない風貌で。黒髪と黄茶色の肌。あ、そうだ!。式部組の奴等と似ていました。」
「と言うことは地球の惑星人(ネヴィト)だね。」
中性の顔立ち惑星人(ネヴィト)は唇が緩み楽しそうだった。
「あっ!後、コジョ族と一緒でした。」
「コジョ族?。」
ラザンソルスのドンは顎に手をあて考えこむ。
「そう、そういうことね····。」
ラザンソルスのドンは嬉しげに口元がほころぶ。
「どうかしたのですか?。ドン。」
ドンの様子に三人組は困惑する。
「ううん。何でもないよ。その地球の惑星人(ネヴィト)の少年は放っておいていいよ。いずれ何処かで出逢うとおもうから。」
ラザンソルスの男女ともとれる惑星人(ネヴィト)は何処か酔ったように楽しそうに浮かれていた。
そんな奇妙な行動をとるラザンソルスの首領を奇怪に三人組は見ていた。
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アースエジュケイションの教育員と裏社会の組織ラザンソルスの一味と一悶着あった大翔だったが。持ち前の度胸で退く
次回 社会不適合者の宇宙生活 上等‼️
第10話 『銀龍号』
不良少年は荒波の海に飛び込む······・
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